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ハツネ:二号さんの離宮を開発するよ!

マユリ「カラフルダンジョンの製作景色だよ! ハツネお姉ちゃん頑張ってくれてありがとうね!」




(久しぶりの生配信。コメントが集まり始め定番挨拶のセクハラが流れる)


「はいはい、皆さんお待たせ、ガールと言えば?」


(サトリ:マユリ様)


「私じゃろがい! はい、ハツネでーす。今回ね、カラフルダンジョンの二号さんを作ることになりまして」


(仰ぐ:浮気させるのか?ってなるぞ)


「まあ新しくよそで作っちゃうってことだからそうなりますかねぇ」


(仰ぐ:言い方ぁ!?)


(カレー:カラダンはチャラ男だったのだ)


(ヨミ:www)


(サトリ:www)


「今日は地球組が多いなぁ。まあいいや、じゃあとりあえずイリア、必要フィールド四キロ広げて~。えー、今回はですね、カラダン一般公開が目的ですので、入り口を四つつけちゃおうと、マユリとも相談しまして、マユリちゃんとも相談しましてですね、決めました」


「指定縦幅四キロ、フィールド展開、入り口を四つ増設しました。ダンジョン一階層を設定します。横幅と高さを設定してください」


「横幅四キロ、高さは五メートルくらいかな。大型種族の人も入るかもしれないしね」


「実行しました。マスター」


(サソワレ:どんどんできるなぁ)


(仰ぐ:今日は現地の人少なくない?)


「あー今こっち深夜なんでぇ。今は地球だけしか見られてませんねぇ。まあそろそろ朝です、作業進めまーす。基本的にモンスターはそのままスライムゴブリン辺りをですね、流用して、ここらにリスポーンポイント置いて、あー、入場者増えたら追い付かなくなるし減ったらスタンピードなりそうね。規模が大きいから微調整難しいぞ」


(コメント:入場者数でリスポン速度調整とか無いの?)


「おえ? あ、あるわ。これはオンになっております」


(仰ぐ:おえ、て)


(サソワレ:作業に没入してるから変なリアクションになる。よくあることだ)


(サトリ:アイエエエエ)


(ヨミ:ニンジャ出たの?)


「一応少し濃いめになるようにリスポン率入れときます。まあそうそうスタンピードなんてならないですけどね、オープン前に上げるとして今は少しでいいでーしょう!」


(ヨミ:熟練プログラマーのようだ)


 あーね、なんかもう長くカラダン作ってきて動画取りながら作業が馴染んじゃって、配信してないのに喋ることが多くなっちゃったね。イリアあんまり喋らんし。


 カラダンをマユリに勧められてからいろいろあったな~。まずモンスターのデザインや性格作りにはこだわった。ハンコネズミとかは傑作だよね。私も見てたらブラック勤めなんじゃって気になるけど好きでやってるからね。寝ないでいいのはすごい助かってるくらい。私昔からゲームで三徹とか平気でやってたからね。そのあとボロボロの瀕死になるのがヤバかった。それが今や十徹でも平気。神様ボディ最高だわ。


 いろいろ楽しいし充実してる。アリスとかも面白いからたまに一緒に泳いだりするし、海底散歩とか楽しいんだよね。羨ましがられるけど。


 食べるものは困らないし気温調整できるからこたつにドテラでみかん食べながらマユポンいじりながらカラダンいじったりとかもできるし、すごく快適。


 相手を殺すダンジョンじゃないのも助かる。基本的な仕様はマユリが作ってるけど意見したら変えてくれるから自由度がくそ高い。いや、おうんこ様高い。モンスターのデザインも発言内容まで正確にいじれる。


 リスポンさせて経験値を残すとAIが優秀だから強くなりすぎるんで、記憶リセット入ってるはずなのに一回負けた相手に執念燃やしたり、この辺りは神気が融通利かせてるのかも知れないね。


 こんな楽しいゲームをずっとやってていいんだからマユリさまさまだわ。飽きたらアプリゲーもあるんだけどカラダンより面白いゲームなんかねえよ。


「さあ、今回は経済活動ってことでね、敵多め、弱め、宝箱多め、ドロップ安め、多め、カラーリング関連アイテム多め、ダンジョン広め、浅め、などなど、より多くの人が楽しめる部分と、確かに一攫千金なアイテムをそうねー、のべ百万人に一つでも入場者数によれば一日二個とか出ちゃうかもしれないし、射幸心を上手く煽ってやらないとだめなわ、け、で、すー、よ。アイテム出現率落としすぎるとクソゲー言われるけどリアルマネーだからポンポンは出せん。データじゃないんだから」


(仰ぐ:解説聞いてるだけでおもしれえわ。めちゃ考えてるな)


(カレー:カラダン愛が伝わるわ~)


「まあね、この仕事に永久就職するの決めてやりだしたんでね、愛がないと言えば嘘になる。某大作ゲームを一から十五まで一人で作っていいって話なんだからやるでしょ。プレイヤーもグチグチ言わないしいいゲームに仕上がってる感触もあるとなればそりゃ楽しい」


(サソワレ:俺最初ゴブリンに殺られかけたからカラダンの痛みの無い仕様ってすごい助かるし、そっちでしか使えないけど金も貯まるしレベリングも楽しいし、文句のつけどころ無いわ)


「基本的なルールはマユリが作ったんだよ。ほぼ一人で計画して。あの子遊びたい盛りで入院しちゃったからね、可哀想なのよ。それでおばあちゃんがこの世界を用意したみたいなのね……ぐすっ、だからあの子の力になってやりたくてさ……ううんっ……」


(仰ぐ:泣くな。みんなで盛り上げていこう)


(カレー:目から鼻水が……オレだったら耐えられない。まだ遊びたいけどマユ姉はあと一年で亡くなってるんだよな……)


(サトリ:諸行無常)


「よおし、じゃあ気合い入れて、さあダンジョンの内装変えていきますか。カラダンと言えばカラフルブロックエリアだ、け、ど」


(仰ぐ:から風呂は難易度高い)


(カレー:ダンジョン入る度に形が違うからなぁ)


(ヨミ:一応作りが変わらないスタイルでから風呂にしたらいいんじゃない? 雰囲気あるし)


(サソワレ:森林エリアとか火山エリアとか氷雪エリアはそれはそれで難易度高いし罠つけないのも面白くないよな)


「だねえ、じゃあ遺跡スタイルでもいいかと思ったけど、こんなのよくね(ぱっ、と切り替わった背景は庭園が望める城の内装。白い壁に赤いカーテン、絵画やキャンドルなどもかかっている王宮風な景色になった)」


(カレー:おおっ、いいじゃんいいじゃん)


(仰ぐ:これは庶民憧れるわ)


(サソワレ:革命とか起こるんじゃね)


「ぶっそうな。まあダンジョンにこんな部屋があったらビビるけど、最初の一階層はから風呂で五階を城仕様にしてボス部屋作るのどうですか?」


(仰ぐ:いい)


(カレー:話を聞いて憧れて頑張って潜る人も出てくるよ、きっと)


(カリン:面白いことやってんじゃん。頑張ってんだな、ハツネ)


「おうよ!」






マユリ「この物語はみんなで遊ぶストーリーだよ!」




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