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海遊び

マユリ「海だ~♪」




 さっそく私はマイホームを作るべく海に向かい走った。私は海派だったのである!


 おさかな! 釣り! しおひがり! 今なら海に潜っても呼吸必要ない! ちなみに二月はじめの一番寒い時期なので一発で常夏の、私の領域を作るよ! ちなみに寒くても平気だけどね! 溶岩の上とかでも歩いちゃうよ!


「神性結界を[創造]!」


『神性結界スキルを設定します。今回の結界内は常夏でそこに住む生物は気温など環境に順応し、陽射しによるダメージや怪我も自動的に癒されますが気分次第で怪我を残せますし日焼けもできます。神に許されたものは全て入れますし争いなど神の気分を害しそうな者は弾かれて侵入できません。改心させて入らせるように変更もできます。結界の範囲は半径十キロ、高さは五十メートルに設定しています。改編はご自由に』


 さすがだね、ナビさん!


 私はレヴィを人間の姿に変える。仕込み杖が光の粒子に包まれて姿を変える。いつもの水色、天上の青(セレストブルー)の水着になったよ! ワンピースタイプで太ももにフリルのついたやつ! ツインテールが可愛いね! ツンデレは幼女ボディ。間違いないね!


 私はパレオつきビキニにした! カラーは白とオレンジで花の模様が腰の辺りについてるよ! パレオは長め! やっぱりせっかく女神ボディになったんだから見せつけよう! 相手はレヴィとナビさんだ!


『ぐふふ、無知っ娘の水着姿……エエでぇ……』


 ナビさんの中身はオヤジっぽい! 声は美人秘書なのに! レヴィは可愛い!


「か、可愛いとかいちいち言わないとダメなわけ……?」


 おおー、ツンデレ! 好き!


 常夏になった海に飛び込むよ~。砂浜の手前は一段高くなっているけど降りれる坂道を見つけた。まあ飛び降りてもいいけど雰囲気大事!


 夏に順応して南国っぽく進化した木の間を駆けおりる。いつか友達を連れてきたいね!


 白い砂浜! 延々と沖に伸びる透明感溢れる遠浅な青い海! 押し寄せる波はなだらかでサーフィンには向かないけどざざざっと寄せてくる白い波!


 内海、内湾になってるっぽいね。大陸が見えるけど別の大陸じゃないらしい。まあ五十キロくらい先らしいけど、向こう側が高い山だからそこだけ海に浮かんでいるように見えるよ。


 レヴィもついてきてるけど神のスピードで! 飛び込め! 五年ぶりくらいのうみだー!


 雲は冬雲なんだけどね。変えれるけど。そして私は雪の中で水着でもダメージないけどね。病気もないし。でも気分ってあると思う!


 神パワーで作った常夏の領域で楽しむのだ!


 水の中へ! 少し冷たいくらいかな? 十キロくらい沖に出ても水深十メートルくらいらしい。超遠浅。すごく澄んでいる水だ。塩水だけど目が痛くないのは神ボディだからかそれとも水まで気を使ったのか。まあみんなで遊ぶつもりだから海水に遠慮してもらおう。神性結界の中だけね!


 ちなみに人間を飲み込むような大きな魔物魚とかもいるけど結界の中では人間を襲えないよ。こちらを認識できなくなるから水族館みたいになる。事故も結界の中だから起こらないよ! 浅い水際、ところどころ黒い岩も見えるから磯もあるのかもしれない。あとで釣りもしよう!


 サヨリとかハゼとかカサゴとかチヌとか、よく釣ったけど、やっぱり異世界の魚を釣りたいよね!


 この世界の生態系は地球に近いけど、どうやらまったく無関係じゃないらしい。ゲームの世界を夢想する人の心にこの世界の魔力が反応して進化しているそうだ。この世界そのものが魔法でできた世界だったよ! たぶんフォシノーさまの夢だろうね!


 水中、どこまでも透き通っている。この辺りの水深は五メートルくらいかな? 岩場に貝が張りついているし、神眼で見ると砂の中まで生物の宝庫! 女神の神気に触れたがるカラフルな魚の群れ! 黄色、オレンジ、赤、青、黒、白と、本当にカラフルだよ!


 大きさは数センチから大きいのは三メートルくらいかな? みんな可愛い!


 目が出てるハタみたいな太い魚とか鯛に似た魚、ハゼやコチっぽい色と形の魚もいるね。ヒラメみたいなのもいる。異世界なのになー。イワシやアジみたいな群生する青魚も混ざっていて、泡が泳いでるみたいだ。きれい。


 海底を見てこよう。基本は白い砂浜でときどき黒い岩があって、そこは魚の住処になっているみたいだね。砂の穴から顔を出してるアナゴっぽい魚とかもいる。


 岩場は貝だけじゃなくてお化けみたいな数メートルありそうなイソギンチャクとかいる! ファンタジーだね! なにを食べてるんだろうね。魔力だけで大きくなる魔物もいるそうだけど生態系を維持する程度には食べているようだ。私も食べなくていいんだけどそれは寂しすぎるから食べるよ! 女神はトイレにはいかないけどね! おばあちゃんがアイドルはウンコしないって言ってた!


 水中を散歩する。タコとかカニもいるねぇ。沖まで行けばクラーケンやシーサーペントもいるらしい。クジラとかサメも普通にいるよ。


 砂の上を散歩してるとドチザメっぽいサメや小さなエイも寄ってくるし、クラゲも漂っている。いいなぁ。水族館でも大きいとこじゃないとこんなに近くではなかなか見れないよね。普通に触れる程度に寄ってくる。私に対してだけではないのかな、人擦れしてない魚な気がする。まあ今は私の神気目当てだろうけどね。釣りも入れ食いになりそうだな。


 大きな魚が、マグロくらい大きなアジの仲間、ヒラアジとかカンパチとかブリみたいな魚が私の上を集団で泳いでいる。呼吸しなくていいし水の抵抗も無にできるので普通に一緒に歩いていたんだけど、ふと思いついた。


『収納スキル「創造」!』


『収納スキルが創造されました。収納されたものはインベントリ(一覧)で見ることができます。ターゲットのソルクルスオオクロアジを捕獲しました』


『さすがナビさん、痒いところに手が届く! わたしゃ満足だよぉ~』


 私はおばあちゃん子なので小卒だけどセンスは古いぞ! 小学生や看護師さんには受けるけどね! あんまりウンコとか言っちゃダメって叱られるよ!


 てきとうにサザエやアワビやアサリやハマグリみたいな貝とか、珊瑚とかも拾っておこう。二枚貝には真珠も入ってるのを神眼で確認。分離もできるしなんならゼロから作れるけどね。味気ないよね! ひーろった♪


 毒のない魚ばっかり集めてるけど毒があっても無効化できるんだよね。トゲとかも刺さらなくしたり、骨を柔らかくして唐揚げにするのもアリだな~!


 美味しい魚料理を思いながら帰る。創造スキルで調理できるけどせっかくだから少しは普通にやってみたいよね! なんでもはできないのってそれはそれで楽しい! バランスが大事! 白紙に絵を描くみたいに?


『帰っておうちも作るわよ』


『そうだね、拠点も作ろう!』


 レヴィとおうちのイメージを作る。水中だから念話、いわゆるテレパシーで会話してるよ!


 ちなみに地震とか火山とか津波も神性結界を通れない。なんならそれを起こすのが神さまの仕事なとこ、あるしね。自然災害への恐れが世界の精霊や神さまを作ったんだしね。まあやらないよ……? やらないからね……?


 よし、じゃあ私のおうちを作りますか! 神の家って言うと宗教っぽいから癒しのログハウスって名前にしよう! 名前はあとか!






レヴィ「おうちでごはん……」


マユリ「食いしん坊?!」




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