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お城にお邪魔するよ♪

マユリ「今日の私は勇者だよ」


ユノ「……勇者、ね……」




 帰ってきてからもお仕事お仕事~♪ 楽しいねぇ!


 今日はお城に再突入するよ! そのあと、明日は学校もあるよ♪


 ……私ひょっとして社畜? いや、私が社長だよ。おばあちゃんが会長。社長業がブラックなんて知らなかったんだよ。仕事を分けれないダメ社長なんだね。全能なのに。


 まあ好きなことしてるだけだけどね。楽しいよ!


「はい、配信スタートぉ」


(コメント:また正面から行くのか)


(コメント:裏口から回っても今さらじゃね?)


(ユノ:お城のセキュリティ強化しても絶対突破されるんだよねえ)


(エルイス:無駄ですわね。どうせマユリ様が結界を張ってくれてるんだから警備兵減らした方が良くないですかお兄様)


(マレイン:親父はマユリさんが遊びに来ないって愚痴る始末です……あの人は……)


 ミライアのおじさんは最初からなついちゃったからね。ワンコみたいな人だね。正面から行くよ~。


「お邪魔しまーす」


「おお、ミサキ卿、団長が待っておりますよ」


「普通に顔パスだよぉ?!」


(ユノ:周知徹底できてるのはいいことだよね)


(マレイン:逆らったら逆に危ないですし)


(エルイス:マユリ様、宝物庫覗いてみませんか? 私も見てみたいんです)


(ユノ:ええっ!?)


(カレー:勇者ムーヴ)


「楽しそうだよぉ!」


 宝物庫までナビさんオン! 宝物庫三つある。


(仰ぐ:あー、宝物の種類が武器だけとか魔道具だけとか歴史的なものだけとかあるわけだ)


(カレー:なるほどね)


 一つ目に来たよ。がちゃん。普通に開いたね。衛兵さんもいないし。


「ここは武器庫だね。奥にもう一つ部屋があるよ。そこに聖剣とか神剣が飾ってあるね。見たい?」


(バット:見たい見たい!)


「じゃあこっちも、がちゃん」


(ユノ:鍵めちゃくちゃ複雑なやつなのになぁ)


(エルイス:神になに言ってるんですか)


(マレイン:泣ける)


 まあなに一つ盗む気ないしあとで神性結界張っておくよ。おお、奥の部屋は豪華だね。武器だけどキラキラ、宝石を飾ってるみたいだよ。ミスリル、オリハルコン、アダマント、ヒヒイロカネ、神金もあるね。かなりレアアイテムばっかりだよ。


「これ使わないともったいなくない?」


(ユノ:なかなか譲る機会がなくてね)


(エルイス:強さが十分でも功績をあげる機会がないのですわ)


(レニー:ご先祖様が納めた武器もありますね。そこのオリハルコンの槍とか)


(ミリアム:うちに欲しい~!!)


「ほんと、ミリアムちゃんの辺境で使ったらいいのにね。ここはこれくらいで次に行くよ。冒険者の人は頑張ってこれをもらえるようになろうね!」


(バット:頑張る!)


(ハツネ:……コピー品がうちのダンジョンで作れるわ)


(バット:欲しい!)


(ハツネ:百階層くらいつくったら考えるけどねぇ)


 ほとんど宝飾品の部類だと思うんだよ。ちなみにカラフルダンジョンは寄り道しまくってるからまだ二十階だったりするよ。次の宝物庫に行こうね。


 あ。扉の外に王さま。


(カレー:見つかったwww)


「……マユリ殿ぉ……」


「そう言えば王さまもマユポン持ってたんだよ。現行犯逮捕?」


「いや、無理ですからそれはいいです。断ってくだされば全部見せますので」


「やった」


(カレー:それでいいの王さまwww)


(アリス:草がwww止まらないwww)


(イリア:(草刈りする猫のアイコン))


 こうして二つ目に行くよ。


「そう言えばマユリ様、異世界の町並み、実に興味深かったです。道にまで天井をつけるとはすごい財力や技術力があるのですね」


「アーケードはこの世界でも十分作れるよね。どこか地域を決めて実験的に作るといいよ。軽い材質はカラフルダンジョン二号で出してみようか。資源とかなら出しても問題ないよね?」


(ハツネ:技術提供はやめといた方がいいけどアーティファクトや資源ならいいわよ。インゴットとか採れるようにしたらお宝としてもいいんじゃない? 簡易マユポンに収納機能をつけて敷地外には持ち出せないようにして流通に人員を確保したり……)


「アイデアウーマンだからマシンガントーク始まるんだよぉ。お姉ちゃんそれはまたあとでね!」


(ハツネ:いや、構想広がるわ。王様に許可取るのよ!)


「あそっか。王さまもマユポン動画見てるから分かったと思う」


「ミサキ領敷地外に作るのですか?」


「結界を限定的に効果を切り替えることで犯罪者のみ進入禁止にして町を作るスペースならあるんだよ。宝物庫巡りが終わったら話するね」


「そうですな。ここだけの話、私も宝物庫に何があるのか把握しきっておりませんので楽しみです」


 わはは、王さまも乗り気なんだよ。楽しくなってきたねえ!


(ユノ:次は美術品や財宝中心なのでつまらないかも知れませんよ)


「そうだな。まあ贈答品をそのまま入れていたりするからな」


(エルイス:女としては見てみたいですわ)


(ユノ:おねだりするんだろ)


(エルイス:物によりますわ。私もゴテゴテしてたり着けたら重すぎる指輪とかイヤですもの)


(レニー:分かります。やはり派手さより装飾などの存在感が大切ですわね)


 貴族の女性陣は盛り上がってるんだよ。私は作れるからなぁ。最先端の。


「ここですな」


「開けるよ? がちゃり!」


「はあ、鍵が機能しませんな」


(エルイス:今さらですわお父様)


(ユノ:まあマユリ以外が入れなかったらいいよ)


「おおー、なんか絨毯とかタペストリーとか布製品が多い部屋だよ」


「贈答品ですな。宝石類は三つ目の部屋になります。二つ目の部屋は絵画などが中心になっており少し広い部屋となっています」


 私王さまにナビさせてるよ。ナビさん出番なし!


(ナビ:私はマユリ様のベッドでお昼寝に忙しいんです)


「変態だよぉ!? 帰ったらシーツ変えよ! 布団ごと変える!」


 コメントがちょっと炎上したけどそのまま絵画、宝飾品と見て回ったよ。宝飾品ルームは女性陣が大騒ぎした。


 最後に歴史的な宝物をしまってある部屋に行くと地図とか剣とか木製の物とか大きい機械のようなもの、書類なんかもたくさんあったよ。ここはなんかみんな静かに見てた。勉強部屋みたいだったんだよ。王様も語りまくったよ! この国の歴史はまだ五百年くらいなんだけどねぇ。


 次は執務室にお邪魔するよ。









ユノ「マユリの世界の勇者ひどくない?」


カレー「一般市民殺せるゲームとかあるな」


マユリ「実在はしないんだよ?」




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