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私の世界のその先の…  作者: 黒江紫音
なんか分からないけど転生しました
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ラノベ作家と家族の朝食風景

お姉様に手を繋がれて食堂に。


まだ眠い。目をこすっていたら、『目が傷つくからダメよ?』って、お姉様から注意をされてしまった。


でも、仕方がないじゃない。眠い時に目をこするのは、殆ど無意識なんだし…



食堂に入ると、そこにはもう全員が座っていた。


お兄様は朝からずいぶん元気そう。どうせ朝の鍛錬でもしていたのだろう。


反対に弟はまだうとうとしてるけど。


「遅くなりました」


「いや、大丈夫だよ。おはよう、リーシャ、アリサ、シータ。」


「おはようございます、お父様。」

優雅に礼をするお姉様。


「おは……ふぁぁ……ようございます…」

盛大な欠伸をしてしまう私。


「は、はい…おはよ、うございま、す。だんなさま…」

いつも変わらず相変わらずお父様達の前だとガチガチなシータ。


三者三様の挨拶をする。


「ははは。大きな欠伸だねぇ、アリサ。昨日はあまり眠れなかったのかい?それと、シータ。いつも言ってるが、あんまりかしこまらなくてもいいんだよ。」


「いや、ちゃんとねむれましたけど…やっぱりあさはにがてです…」


「そ、そんな……えっと…ごめんな、さい…」


「謝らなくていいさ。少しずつ慣れていこう。アリーシアも、少しずつでいいから朝に慣れていけばいい。お前達はまだ子供だからね。」


「「はい」」


「ささ、席につきなさい。せっかくの食事が冷めてしまうよ。」


お父様に促されたので、いつもの席につく。


長方形の、よく貴族とかの食事風景で出てくるような机。


お父様が誕生日席のところ、私と同じ側にはお姉様とシータ。逆側にはお母様、お兄様、そして弟が座っている。


もう生まれてからずっとこの席の形式だから、慣れはしていたものの、日本人としての記憶を取り戻してしまうと、違和感が多少…ないか。


そもそも、前世で家族と一緒にご飯を食べてた記憶がほとんどない。


別に、家族の仲が悪かったわけでもないし、虐待をされていた、ということでもない。


寧ろ両親には愛されていたとは思う。


それでも、両親共働き、しかも帰りも遅く休みも少なかったから、家族で一緒に食卓を囲うなんて経験がほとんどないのだ。


だから、違和感を感じ”れない”。そういうものか、と納得してしまう。


日本の一般家庭の食卓も貴族の食卓も、前世の私からしたらラノベを書く上での知識としてしか知らなかったから。



今日のメニューはパン、サラダ、ベーコン、スクランブルエッグ。


うん。普通に感じる。


ただ一点を除いて。それは…


(やっぱり多いな…)


思わず苦笑してしまう。


なんか、普通の量の2倍より少し少ないくらいはある気がするんですけど。


気のせいかな?気のせいなんでしょうか?


前世でもそうだったけど、私意外と少食なんだよね…まだ6歳だからかもしれないけど。


それでも私達のはまだ少ない方。他の人達は…


(いや、明らかに普通の3倍くらいの量あるよね…)


いつも私とシータ以外はペロリと平らげてしまうが、全くの謎でしかない。


あの細身でスタイルのいいお姉様でさえ、あれくらい余裕そうだった。


前に質問してみたところ、お兄様からは『しっかりと食べないと強くなれないぞ』と、笑顔で言われ、お姉様からは『私も昔は辛かったわ。でも、修行を始めたらあれくらいじゃ足りなくなるわよ』と遠い目をして言われてしまった。そんなに辛いのか、修行って…


というか、同い年の筈の弟まで食べきっているのは何故だ…


やっぱ男の子だからなのかなぁ…元気だなぁ……


はっきり言って残したい。


多分言ったらそれくらい許してくれると思う。まあ、誰かは食べてくれるだろうから。


だけど、それをしたら作ってくれた料理人に申し訳がないので、頑張って胃に詰め込んだ。


うぅ…なんの修行なんだこれは…


みなさん、朝ごはんってたくさん食べれますか?私はあまり食べれないです…夜はたくさん食べるんですけど…

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