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私の世界のその先の…  作者: 黒江紫音
なんか分からないけど転生しました
3/6

ラノベ作家、現状確認

というわけで、絶賛頭の中が大混乱中な訳です。


とりあえず今世の記憶とかはちゃんと残ってるはず…


現在の名前は、アリーシャ・フィーリア。6歳。愛称がアリス。うん、変わらない。間違えることがないと思うからある意味助かる。


勇者と聖女が祖先の大貴族、フィーリア家の次女で、兄が1人、姉が1人、双子の弟が1人。


ちなみに昨夜、弟がおねしょをしてしまい、今朝兄にからかわれ、姉に慰められていた。そして私も兄と一緒にからかってやった。



よし、多分記憶に問題ない。今日の朝の出来事もしっかりと思い出せる。


でもさ…記憶に問題は無くても、頭の中の整理がつかないよね…


いやぁ、まさか転生するとは…しかも自分の書いていた世界に…


フィーリィア家ってのも、どおりでずっと既視感があったわけだ…


だって、私がつけた家名なんだから…


お勉強も、なんかスラスラと覚えれたわけだ…


だって、全て私が作った設定なんだから…


それに、算術とかも、前世の記憶が薄っすらでもあるとすれば、6歳児が習う程度、余裕だからね…



はぁ…


溜息を吐きたくなる。隣にお母様いるし、実際には吐かないけど。



まあ、全くの知らない土地、ってわけでもないし、生まれて6年、この世界で過ごしてきたわけだから、不安は少ない。


なにせ、自分が生み出した、といっても過言ではない世界だ。



ちなみにこの世界、地球と同じ植物や動物がちゃんと存在する。もちろん魔獣なんかもいるけど。


だから、料理面に関しては一切の問題はないし、餓死するような状況も起きないはず。何せ、フィーリィア家は貴族ですから。


ただ、強いて言うならまだ少しバリエーションが少ない。


…いや、分からない。私がまだ食べていないだけで、実はものすごい種類の食べ物があるのかもしれない。



私は確かにこの世界を生み出し、この世界の全てを知っている。


しかし、それはあくまでも魔族が世界を支配しようとしていた時代までのことだ。


今の時代から数えて、ざっと200年近く前。逆に言うと、そこまでしか知らないのだ。


だから、それ以降に出来たものなんかは前世知識に無い。


主人公達の活躍のおかげで平和になり、料理などの研究に使える時間はだいぶ増え、あの時代と比べると、味も種類も格段に良くなった。でも、地球の料理と比べちゃうとね…



あと、娯楽も少ない。


私がまだ小さいからなのか、それとも貴族だからなのかは分からないけど。


この世界での私の娯楽といえば、お茶会程度だった。


流石にこれは何とかして欲しい。


他にも多少の不満なら色々あるけど…



はぁ…まあ、とりあえず寝よう…色々思い出したりしたせいで、頭が疲れた。


私はお母様の温もりを感じながら、とりあえず眠りにつく努力をした。

作者からの解説&補足


勇者、聖女などの称号→継承制です。現在はアリスの母が聖女を、アリスの父が勇者を継承。


勇者、剣聖、導魔の家系は、代々本家の兄弟姉妹のうち誰かが称号と家督を継承をしていきます。子供がいない場合、子供に才能が無い場合は、分家の者やより才能のある者を本家の養子として迎え入れる事で解決します。

聖女は特殊で、主にフィーリアの分家の女性が継承しています。


今代は次期勇者だったアリスの父と次期聖女だったアリスの母が結婚したことにより偶々本家に2つの称号が集まっています。

ちなみに、フィーリア家では本家の人間と分家の人間で婚約をすることもある為、今代のように1家に2つの称号が集まることも無くはないです。

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