プロローグが教える俺の現実
久々にネットに投稿します。
拙い文章ですがよろしくお願いします。
異世界転生、という言葉を知っているだろうか。
いわゆる前世で死んだ人間が記憶を保持したまま別の世界に転生するというタイプのストーリージャンルを指し、多くの場合において日本人が剣と魔法の世界に転生する。
転生するのは男だけでなく女であったり、なんなら男だったはずの人間が女に転生したり、人間だけでなくドラゴンやらスライムやらに転生したりなど、異世界転生と一口に行っても内容は多岐に渡る。
場合によっては、何故か異世界が前世の世界に存在するゲームの世界観を模していたりもするが、これは男性作者の場合はMMORPG、女性作者の場合は女性向け恋愛シュミレーションゲームが主になるあたり、戦隊ごっことおままごとをしていたころから人間何も変わってないというか、三つ子の魂百までというか。
ついでに補足すると、どうやら異世界転生は赤子の状態からスタートが基本らしく、前世の身体のまま異世界に移動する場合は異世界転移と称する方が良いらしい。ただタグ付けには異世界転生とつけたほうが閲覧数の伸びがいいとかなんだとか、ネット小説でうだつの上がらない作家がボヤいていた。
さて、何故俺がここまで大多数の人間にとって至極どうでも良い内容をうだうだ考えていたかといえば、最近になって自分の中にふとした疑問が生じるようになったのが原因だ。
人生十五年と少し、これまで大しておかしいとも思わなかったが、ことここに至って考えるのである。
あれ、俺異世界転生してね? と。