天才も歩けば難問に当たる
おひさしぶりです(はじめまして)
変な短編です。暇なときに読んでください
みなさんどうもおひさしぶりです。m(^^)m
大昔に数本小説を投稿していたこはくと申します。
なにぶん久しぶりなもので忘れていることも多いですが、
なんとか書いていこうと思っています。
なので、リハビリを兼ねて…とういうことでシリーズものではなく、
短編を何日かに一回投稿していこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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第一作目
「天才も歩けば難問に当たる」
「学校一の天才・・・か…」
ふうとため息をつき公園のブランコの周りにある柵に
もたれかかったいたのは、私立大日本共栄学園の第弐学年、
”織葉甜菜 オレハテンサイ”であった。
かれのそのつぶやきの通り彼は正真正銘、クラスメイトからも
嫉妬され、ねたまれるほどの天才である。
定期テストでは、常に学年一位。さらに全国模試でも
2位以下に圧倒的差をつけて1位といいうところからみても
これはゆるぎない事実だろう。
実際彼は日常生活においてもその頭脳を如何なく発揮していた。
いや、発揮を余儀なくされていた…といっても間違いでもないだろう。
彼の知識と思考力前にはどんなトリックやごまかしもきかないのだ。
たとえばテレビドラマ。特に推理ドラマの類である。
毎週毎週、視聴者のあっと驚くような犯行手口で殺人が行われる
であろう番組だが、彼にとってみれば子供だましの手品でしかない。
なにしろ犯行が行われた現場がテレビの画面にでた瞬間に
犯行手口がわかる…、いやわかってしまうのだ。
…とまあこんな具合に天才なのである。
しかし、
そんな超、いや、ウルトラ、いや、超ウルトラハイパー!
の付くような天才である彼がため息をついている。
いや、”頭をなやませている”。
そのげいいんである彼を悩ませているもの…(ただの紙切れであるが)
は彼の手にしっかりとつかまれていた。
「なにがなんでも語尾にうんこをつけたい少年」
紙の上には太字で書いてあった。恐らく題名かタイトルであろう。
下には四コマ漫画が描いてあったからだ。
「解せない」
かれはぽつんと言い放った。
「IQ測定不能までと言われたこのおれにも意味がわからない」
「この4つの場面構成からなる漫画を読んでしても、
この語尾にうんこをつけたがる意味がわからない。」
かれは地面を蹴りつけた。
(彼の場合ストレスからくるやつあたりではない。物に当たることで
こころの乱れを落ち着かせる理性的行動である。)
「まず、語尾になにかをつけたがる、この行動については
目をつぶるとしよう。しかしなぜうんこを選んだ・・・」
今度は右手で髪をまくしあげた。
「ナンセンス…ナンセンス…ナンセンスだあぁっっ!!」
普段なにもかもがわかってしまう彼にとって、自分に
理解が出来ない、ということはとても苛立つ出来事であった。
しかもキーワードがとても低俗である。
うまれてこのかたこのような低俗な言葉を彼は使ったことがない。
いや、つかってこなかった。言葉が話せるようになったころには
低俗で子供っぽいことからは卒業したのだ。
この17年間こんなにも意味不明で理解のしがたい出来事に出くわしたことがない。
つまりこれは、まぎれもない、
「これはおれへの・・・」
彼への・・・
「挑戦状・・・」
「お前がその気なら、俺だって!
この、IQ無限大数の力を解放させてもらおう!」
甜菜という男は、何事にも真剣に取り組む男であった(いい意味で)
「まずは漫画にあるこの少年の表情、格好、背丈から行動パターンを
あぶりだす・・・・」
いや、彼は天才すぎるが故の馬鹿なのかもしれない・・・
「くっそ!わかんねぇ」
END