ひまわりに咲く豚
んほほほほほほほほほほほ
にょほおおおおおおーーーー! 今夜もやってきたんほ
にょにょにょにょ、ぼかぁ、人を救う旅に出るんだぁ
今日は誰にし・よ・う・か・な・か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り、りンピック!
こいつんほ! こいつにするんほおおおおおお
「レミ子さん、僕と付き合って下さい!」
この男ぶっさ。これはアカンでえ……
B専にかけろ!!
「トロ……豚山さんごめんなさい!」
「なんじぇですかああああああああ」
「だってあなたの顔トロールをミンチにしたような顔なんだもの。それじゃあ、会社でも話しかけないでね」
「レミ子さああああああああんんんん」
当然よねーーー!! 私だってこんな男と付き合わないもの。
鼻息もフンゴ、フンゴしてるし、豚のそれですわ。
「クソ、振られちまった。俺の何がいけないんだ……」
強いて言うなら全部。間違いない(芸人風)
オラァお前のスペック晒せやぁ
「おっと、唐突に自己紹介がしたくなったぞ。俺の名前は豚山ケンゴ。年齢は32歳。独身。ブヒブヒ大学を卒業後、株式会社SM推進して委員会でずっと平社員だ。年収は二百万。告白した回数は千を越したけど、今だにレベルゼロ。俺がモテないのはどう考えても親が悪い!!」
言い訳はアカン!アカン!アカン! この豚野郎! にょほほほん星にブチ込むぞおおおおお
おっと間違えちゃったんほ☆彡 良いところは童貞って所だね☆
魔法使いになれなくて、絶望したのを僕は知ってるよ!
そんな気ににはこのマ~ジ~カ~ル、俺、お前丸かじり。ステッキをプレゼント~~~
「はぁ……はぁ……」
息を切らしてキモい、そんな君!
顔を上げて、星が輝く満天の夜空を見て。ステッキがふわりふわりと落ちてくるよ!
「うわあああ、隕石が俺の消えない太陽に当たるうううううううう」
ぷすりんこ。
あっ死んじゃった。生き返らせなきゃΣ(゜д゜lll)
「あ、あれ? 俺はいったいフンゴ」
よし、ちゃんと蘇ったな。今度こそはふわりふわふわよ。
「なんだこのステッキは? なになに、一度だけどんな願いでもきっと叶いますフンゴ」
豚山くん! あなた超ラッキーよ!!
さあさあ、お前の欲望を叶えなさい!!! ロリコン! ロリコン!
「なんでもか、どうせ叶わないだろうけど……じゃあ、へへっレミ子さんが幸せになってくれますように……フンゴ」
なんじゃそりゃあああああああにょおおおおほほほほ。
そんな好青年みたいなことを言うような人生送ってないじゃろうが!!
この戯け! もっとあるじゃろ! レミ子、貴様を絶対に許さん!とか色んな女の子とppppしたいとか、異世界で勇者になりたいとかさああ。
ええええ、マジ? マジなん? まあいいんですけど、それぐらいちょちょいのちょいすっよ。
「何だか今の私ミラクルハッピー♪」
これでこいつが死ぬまでミラクルハッピーや。
願い叶えたし、今日はこれで終わりやね。
でもなあ、これで終わりなんてあんまりですわ! ブヒブヒ君が報われなきゃ意味がないですのよ!!
仕方ないわねぇ、気まぐれだとしても、あなたの優しさ素敵だったわよ……
ミラクルステッキ、あなたの願いを叶えちゃう、不思議なステッキ
ニョホホホホほほほほほおおおおおおおおおおお
翌朝、翌朝と言ったら翌朝
「おはようございます! ってあれ、レミ子さん? M課になんの用だい」
「昨日は酷い事を言ってごめんなさい! ミンチは言い過ぎたわ」
「ははは、そんな事気にしなくていいのに。よく言われるもん」
「そんな……皆酷い! トロールを可愛くしたぐらいの顔をしてるもの!」
「えっ……そんな事を言われたのは初めてだよ。おかしいな、嬉しいはずなのに涙が出てきちゃったよ」
「ねえ、あなたを泣かせたお詫びとして、今夜一緒にご飯行かない」
「えっ! 本当!? ヒャッホーヒュゥゥゥイゴウウウウウウウ!!!」
ニョホホ、二人共いい笑顔してるんほ。まーた私が人を救ってしまったんほねえ。
これからの豚まんくんの幸せを願って…………
ハーーーーーーーーーーー一本締め!!
ちゃんちゃん
次があるとしたらまた深夜ヽ(*´∀`)ノ