僕の旅日記
この小説はキノの旅に似ていますが、パクっていませんのでご協力を!!
時が変わり、3年前。1997年。
僕は草原を通る道を自転車をこいで移動していた。7年前までは戦争で滅びたのに、今ではすっかり緑があたり一面に広がっている。世界の生命力を甘く見てはいけないようだ。そんな草原の中、自転車をこいで1時間が経過した。未だに草原は続いている。すると僕は、草原の中に村があることに気がついた。
小さい村だった。しかし、僕にとってこの村はとても有り難かった。1時間も自転車をこいでいたら、さすがに疲れたのだ。たかが1時間とそこで思った人もいるだろう。しかし、この草原は実は言うと坂道だったのだ。そして僕は、休むべく村の中に入った。
村と言うのだから、家と家の間結構広々としている。距離は大体100mぐらい離れているだろう。僕は家の前で花に水遣りをしていたお婆ちゃんに挨拶をした。
「こんにちは」
すると、そのお婆ちゃん僕に気付くはいやなそそくさに、挨拶もかいされないまま、家に入っていった。まるで、僕を避けているようだった。挨拶をしただけなのに・・・。その後も、村の人に挨拶をするが、みんなすぐに家に入ってします。挨拶をして10人目に到達した。そこでやっと挨拶を返してくれる人が現れた。
その人は、とても背が高くおっとりとした青年だった。
「君は旅のものかい?」
青年が落ち着いて聞いてくる。僕はなぜのそんなことを聞くのか疑問に思いながら「はい、そうです」と質問に答えた。
「そうか、旅の人か。紅茶でも出すから僕の家に上がりなさい。疲れただろう」
そんなことを言われた僕は、迷った挙句言葉に甘えることにした。
家の中はシンプルで、家は木でできていた。家の中にいると森のにおいがして、とても気分が落ち着く。青年は、キッチンから紅茶を注いで、僕の目の前に紅茶を置いた。
「こうやって、人と話すのは久しぶりだな。」
まるで、言葉を話すのが懐かしむように話す青年。僕はこの青年に聞きたいことが1つあった。
「あの・・・ここの村はどうなっているのですか?僕が挨拶をすると逃げるようにして、家に隠れます」
さっそくだが、この村について切り出してみる。それを聞いた青年は、顔を少ししかめるとこの村について語ってくれた。
「この村は別名、嘘がつけない村だと言われている。昔、この村には城が建っていたたしかに今は無いが、きちんと城としたものが立っていたのた。その城に住む王様は自分の権力を利用して、村の人々を実験台にした。それがこの腕輪だ。」
青年は自分の右腕についている、腕輪を僕に見せる。腕輪はとてもシンプルで、真ん中に丸い水晶が埋められているだけだった。
「この腕輪は、嘘を付くと反応するようにしてあり、正直者になれる道具だと王様を言って村の人たちすべてに無理やり付けられた。初めは僕たちも、嘘を付かなくなるのならばいいだろうと思っていたら、王様は僕たちが付け終わると、同時にある法律を作ったんだ。それが嘘を付いたら死刑と言う法律だった。もちろん僕たちは死にたくなかったから、嘘がすぐにばれてしまう腕輪をはずそうとした。でも、この腕輪は外せない様にされていた。それから皆、人と話すと嘘を言ってしますから離れ離れに暮らし、こんな状態になったんだ。今ではもう、城は処分され王様はいないけれど、腕輪は残っているから嘘を付くと反応をしているから今でも離れ離れのままさ」
青年は話を終えると同時に紅茶を飲み干す。僕はその姿を見て、嘘という言葉を憎んでいるように思えた。
「こんなことを聞くのは何ですが、あなたは嘘と言う言葉は嫌いですか?」
僕は紅茶を飲みながら聞いてみる。青年は右腕についている腕輪を少し見て一言言った。
「あぁ、嫌いだよ」
その後は、暗い話を持ち出さず楽しい会話が続いた。青年の話は尽きることもなく、時間は夜の9時を指していた。
「今日はここに泊まっていきなよ。話を聞いてくれたお礼さ。」
そう言われた僕は、断ることもできず泊まることにした。青年が用意してくれた布団に入る、さっきまで元気だったのに疲れていたのか、すぐに寝ることができた。僕はそこで1つの夢を見た。この村に住んでいる人たちが笑顔で会話している所の夢を・・・そして夜が明けた。
今の時刻は7時。青年はもう起きていて、朝食の準備をしていた。
「もうすぐ、出来上がる。そこに座って待っていてくれ。」
僕は青年の言葉に従って席に着く。朝食は簡単に、味噌汁と目玉焼きだった。
「なぁ、今日はどうするんだ」
青年が食べながら聞いてくる。さすがに、僕は今日でこの村を出るつもりだった。僕は旅人なのだから。
「はい。今日は、そろそろここを出たいと思います。」
そうはっきりと告げた僕に対して、青年は俯き「そうか」といった。
そして、僕が出て行く時間になった。
青年は僕をじ~と見つめている。僕はそんなことは気にせず旅をする支度をした。
「なぁ、本当に今日にするのか・・・まだここに来て1日目だろ。」
青年が支度する僕に話しかける。僕は支度しながら「旅人ですから」と短く答えたのだった。
支度が終わり、バックを僕はからった。
「それでは、これで。昨日はありがとうございました。」と告げて扉を開けようとした。
「待て!!」
それを青年が止める。僕は振り向いて青年の顔を覗いた。
「なぁ、僕とここで一緒に暮らさないか。話をしていてもっと一緒に話したいと思ったんだ。残るきはないか?」
青年が僕を説得する。僕はふいに嘘を付いた。
「家で病気の妹がいるので・・・。」っと。
それを聞いた青年は、すぐに嘘を付いていることがわかり、なぜか笑顔になった。
「嘘を付くのは苦手なんだな」
青年は笑顔のまま、僕に言う。
「そうかな?」と僕は軽く言う。僕は最後に青年の笑顔のお礼のつもりで夢の話をすることにした。
「昨日。僕は夢を見たんだ。この村の人たちが腕輪に関係なく話している夢を・・・。」
「そんなこと。もうできるはずがない」
青年は僕の話の途中できっぱりと告げた。
「じゃあ、この僕が予言者で。(これから3年後。この村が活気にみちている)と言ったら、どうする?」
「それも嘘だよな?」
青年が僕の予言に対して、嘘と聞いてくる。
僕はその質問に「それはどうかな。」と一言言って家のドアを開け、また旅に出かけたのだ。
その後、その村がどうなったかはわからない。僕は予言者のわけじゃないのだから・・。でも、僕には1つだけ、いえることがある。
嘘には、人を幸せにできる力もあるということが。
(完)
どうも、トラです>w<
ここまで、読んでくれてありがとう^^ とても感謝します。
この小説はイベントとして、出したのですがグダグダ作品になってしまいましたね^^こんな小説でしたが、評価をもらうことができたらうれしいです^^
なにか、感想がございましたらコメントをよろしくおねがいします>W<