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飆の唄

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

子守唄よりも安心するんですよ。

宮沢賢治作 風の又三郎 の一説を諸に出しているので、二次創作設定をさせて戴いてます。


※著作権が切れている事は、とある文庫から確認済です。

どっどど どどーど どどーど どどー……。

強い風が吹く度に、宮沢賢治作 風の又三郎の一説が流れる。ただ思うがままに吹き荒れて、全てを均すその様は、幾ら耳を済ませてもこの一説に帰する。怖いぐらいに的確だった。

「よお」

ふと、声のする方に顔を向けると、嵐の権化たる方が我がもの顔で居座っていらした。黒髪短髪つり目にギザ歯。室内構わず一枚下駄。飆靡様は相変わらずだった。

御用が分からずに視線を逸らすと、首の真上、顎の輪郭をむんずと掴んで顔を曲げられる。不意の事で目を驚くと、嘲る様に鋭い歯を見せ付ける。

「何の御用で?」

「最近来てねぇから様子見に。有難く思え」

「そうですか」

用があってもなくても気が向いたら嵐に来る。全てはただの気紛れ。この外で唸る風の様に。

「飆靡様、宮沢賢治作 風の又三郎 をご存知で御座いますか? 貴方様そっくりな子が出るんですよ」

北風と共に現れて、嵐と共に走り去る。野遊びの危険性を知り得て離れる子供達。もう戻れないあの青き日々。あぁ、それでも。

私は未だに至近距離ある飆靡様の顔を撫でる。御方は少し怪訝な顔をなさっていた。

「自然の音を聞くと安心するんです。風の音を聞くと安心するんです。幼少期を思い出すから」

私の幼少期は結構やんちゃだった。裏山に登るのは当たり前。煉瓦に足を掛けて隣宅に降りる。川で溺れる事も少なからずあった。ずっと風は私と共にあった。どんなに叱られても風呂に入って、窓硝子を叩き回す音を聞いていたら気分が落ち着いた。

……貴方様の様な子がいたら、もう少し楽しめたかも知れない。無理な話だが。

「ん」

飆靡様は少し罰が悪そうに視線を逸らす。出窓から降り立つと、私の腕を掴んで立ち上がらせる。半強制的に案内されたのは布団の上だった。促されるままに布団を被ると、気だるげな視線が私を捉えた。

「さっさと寝ろ。子守唄歌ってやっから」

瞼を閉じて耳を澄ます。強風が窓を叩き回す音がした。風の歌だった。

どっどど どどーど どどーど どどー……。

再度 ガイドライン確認して参りました。

著作権の保護期間が終了していますので、次回からは外す事も考えております。

二次創作はどこまで二次創作なのか( '-' )


今日みたいな風の強い日は、宮沢賢治作 風の又三郎 が流れるんですよ。

恐らく幼少期見ていたテレビが理由だと思います。


湯船に浸かりながら、風の音を聞くと安心するのは、風にトラウマがそんなにないから。

あと幼少期を思い出すからだと思います。


※トラウマ出来たらまた変わると思います。


改めて、飆靡様は又三郎の様だと思います。

ちなみに原作読んでないので、今から少し齧って来ます。

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