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魔甲闘士レジリエンス   作者: 紀之


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第46話 創世の宝玉(中)猛撃!火の四元将アイディオン




 異世界


グローツラングが引き込まれた先は荒涼たる砂漠だった。


仇敵の姿が変わったのを見て、托鉢僧の姿も持っていた錫杖を口元に水平に構えるとヒキガエル型上級UMAマネギシの正体を現す。


被っていた編み笠の中央から単眼が出現し、錫杖が頭部と一体化すると口元の両端から赤い角が髭の様にピンと左右に跳ねる。


体はダークブルーと白のツートンカラーの法衣に似た皮膚とカエルのような腕が生える


袴から足が見えなくなり、浮いているのか退化したのか裾がたなびいている。



「なるほど。1人では勝てぬと知って援軍を呼んでいたか」


蛇型上級UMAグローツラングは失望の声をマネギシに掛ける。


「違う。お主の相手は最初からこの御仁だ。私ならばお主も乗ってくれると踏んでな。したがアイディオン殿この毒婦の相手は拙僧にお任せ願いたい」


マネギシの傍に立っていたのはティブロンだった。


彼はグローツラングをカッと見据えると、「装着!」と叫ぶと赤い色の金属箱を召喚しその中へ入る。


1秒後巨大な箱からゆっくりと出てきたのは火の四元将アイディオンだった。


双眼に鼻や口に似た装飾のあるマスクとその額の真ん中に大きな、その両側に少し小さい角が付けられた兜


翼を模した両肩と胸部の鳥の顔は火の鳥が羽ばたいているかのようだ。


両腕・両脚は燃え盛る炎を模した板金が付けられている。


その姿は女性的でもあり、一部の意匠はサンダーバードを模しているのは誰が見ても明らかだった。


「好きにしろ、マネギシ。グローツラング、貴様のその眼を頂く。我が悲願の為にな」


「フ、随分と強欲な女と付き合っているな?相手は選んだ方が良いぞ」


グローツラングがそう言った時彼女とマネギシの双方の近くに次元の穴が現れる。


「ここは一体?ム、お嬢様ご無事で」


「罠か。その赤い鎧は噂に聞く火の四元将か」


イワナ型上級UMAタキタロウとレジリエンスがグローツラングの傍に現れる。


「タキ、お前もな。レジリエンス、あのオモチャの相手を任せて良いか?」


グローツラングはアイディオンへ首を回しながら言う。


「聞きたい事は山ほどあるが、ここを乗り切ってからだな」


「話の早い奴は好きだよ」


戦闘態勢を取るレジリエンスにグローツラングは好意的な態度を見せる。



「良い機会だ。魔物と欠陥品いずれも倒さねばならん相手だからな」


傍に新たに現れたオオトカゲ型上級UMAミゴーに一瞥もくれずアイディオンは言う。


その言葉にはあからさまな侮蔑が込められていた。


「お前もE₃の残党か?UMAと手を組んでまで何を企む?」


「確かに首領のテオドラとは知り合いだったから無関係ではないな。全員死ぬのだから教えてやろう。このアトランティス大陸を現世に再び戻す為だ」


「そんな事が・・・」


「出来るのだ。その為に1万2千年もの雌伏の時を過ごしてきたのだからな。現生人類が地球環境を破壊すればUMAが出現しやすくなりそれをお前達が狩る。このサイクルの繰り返しが巨大な魔力を生む。大陸一つを移動させるだけの力が。後はその道を作る為の道具が必要なのだ」


「そんな事をしたらどんな結果になるか分かっているのか。海面上昇や膨大なエナジーの流入で壊滅的な被害が現世で起きるぞ。それにここに住む人々も全員無事に転移できるとは限らないぞ」


レジリエンスの怒りにアイディオンは傲然と言い放つ。


「それがどうした?魔法を使えぬ劣等民族が何億死のうがいや、絶滅してくれた方が我らアトランティス人の覇権には都合がいい。どの道あらゆる生命全てが生き残る道などないのだからな」


「そうか。俺は最大の理不尽を呼ぶお前を倒す」


その言葉を合図に戦いの火蓋が切られた。




グローツラングの両袖の中からそれぞれ5個の球型の端末が飛び出す。


その球型端末はヒキガエル型上級UMAマネギシの周りを飛び交いながら各々が赤い熱線を照射する。


マネギシも両手の四本指から青白い熱線を放ち端末を迎撃する。


そして口元の2つの触手とも髭ともとれる器官を自在に伸縮させ、残り2個の端末の攻撃の1つを弾き、もう一つを搦め取った。


「なるほど。なかなかやる。これをどう捌く?」


余裕を崩さないグローツラングの眼が輝き、単眼から赤い収束熱線を放った後に続けて無数の拡散熱線を放射する。


マネギシは全ての熱線を例の髭で防ぐ。


「ほう?尤もそれを人間体で出来れば称賛もするがな」


グローツラングの頭部のリング部と眼が青白く輝く。


「ぐあっ、こんな力があるとは。以前の話では本体のみの力だったはず」


球体を搦めとっていたマネギシの角が溶解していく。グローツラングの操る球体型攻撃端末は通常の熱線に加え、物体を溶かす溶解光線を放つ機能があった。もちろんグローツラング本体もこの能力を持つ。


マネギシの周りを飛び交う残り9つの球体もそれぞれにあらゆる角度から溶解光線を照射する。


マネギシはバリアーを張るが球体の放つ溶解光線はそれさえも溶かしていく。


(かくなる上は・・・)


仇敵を葬る事に全てを賭けて生きてきたマネギシは最後の手段に打って出るべくその髭をあらぬ方向へ向けて蠢かせた。




タキタロウとミゴーの戦いはあっけない無い物だった。


先程の戦いで相手のやり方が分かっている以上力押ししかないと踏んだタキタロウは相手に遮二無二突進していく。


激突の寸前にミゴーの胸部が凄まじい光を放つがタキタロウは怯む事なく突き進み、頭突きを食らわせる。


それは胸部の金属プレートを砕き、10mも相手を吹き飛ばすのに十分な力を持っていた。そして倒れた敵に容赦なく口から高圧水流を放つ。


だがミゴーの方もその攻撃は読んでおり、自慢の大型円形盾の下部分で放水を受けるとお返しとばかりに上部から放水と同じ水属性の光弾を連射する。だがイワナ型上級UMAタキタロウはバリア―を張る事も避ける事もせず体をくの字に折り曲げる形でミゴーへと突っ込むのをやめなかった。彼は高圧水流を盾の上部へとずらす。


「馬鹿め。こいつの反射機能は上も下も無いんだよ。大方盾を上にそらしてその隙に突っ込もうって算段だろうが世の中そううまくはいかないぜ」


持ち主の言う通り、水流を上部に受けた盾は今度は下部から光弾を連射し、タキタロウの手足を焼いていく。


「そうか。ならこうするとどうなるんだ?」


「なっ!?これでは反射攻撃が?」


タキタロウは最大出力の水流を浴びせる。それは盾の全域を覆う代物だった。こうなると反射光弾を撃つことは不可能だった。とは言えミゴーも上級UMAである。距離を詰め右手の幅広の剣を振り下ろす。


「悪いが、もうその手は食わん」


タキタロウは頭部と肩(彼の体の構造上肩と頭部は一体になっている)のトサカで剣を受けると右手で強引に盾を持ったミゴーの左手をどけると口からゼロ距離で強烈な水流を放つ。


「しまった!」


放水はミゴーを空高く吹き飛ばす威力があった。


「フン。こっちはな、この技で千年生きてるんだよ」


タキタロウは戦利品とばかりにミゴーの取り落した剣を拾うと主人の許へと急ぎ去って行く。





「レジリエンス、貴様に本物のフロギストンがどういうものか見せてやろう」


アイディオンは右腕をレジリエンスに向けると拳から超高速で青白い火球が飛ぶ。


殆ど本能的にその火球を奇跡的に左に飛びのいて躱したレジリエンスは先程まで自分の立っていた場所がドロドロに溶けていているのを見、右半身が高熱を帯びているの感じてゾッとした。


(なんという威力だ。俺やエリクシリオの比ではない。だが至近距離では流石にこの威力で撃てまい。鎧はともかく装着者もただでは済まないからな。何とか接近戦に持ち込まなければ)


そう考えたレジリエンスの体が衝撃と共に空中に浮かび上がる。


(しまった!まさか)


そう考えている間に5発の衝撃を受け、レジリエンスは砂漠に後頭部から叩きつけられた。


「高速移動能力・・・・」


「そうだ。合身の隙など与えん!」


アイディオンの言葉が終わらぬ間にレジリエンスの周囲に強烈な電光が走る。


声すら上げられぬ強烈な電流とほとばしる火花。黒煙を上げて倒れるレジリエンスにアイディオンはゆっくりと近づいてくる。


「『スピーサ』つまり放電だ。四元素では火も光も雷も区別されていない、同じ起源とされているからな。サンダーナイトの特権ではないのだよ」


「くっ、まだ終わっていない」


十分に相手が近づいた事を足音で計ったレジリエンスは起き上がりざま杖先から水のエナジーの銛タイダル・キャリバーを形成し、振り上げる。


だが銛はアイディオンの胸部装甲に当たってシュッと水蒸気を上げると蒸発してしまった。


「無駄だといったろう。燃え盛る炎には少しの水は消火どころかその勢いを助けるスパイスにしかならん」


そう言いながらレジリエンスに右ストレートを叩き込む。


レジリエンスもいわゆるクロスカウンターの要領で左フックを打ち込むがレジリエンスはその場に崩れ落ちる。一方のアイディオンは攻撃を受けた事も無い、といった具合に悠然と佇んでいた。


「身体強化魔法も火の魔法だったな」


「その通り。強化増幅値は改良されたレジリエンスも及ばない。このアイディオンは戦闘兵器としての魔法の鎧(ソーサリィメイル)の完成形だ。これを超えられる物など存在しない」


そう言ってアイディオンはレジリエンスの頭を鷲掴みにして持ち上げる。


「散々我々の計画を邪魔してくれたが所詮は試作機だ。このまま兜ごと貴様の頭蓋を砕いてやろう。それを現生人類とアゲシラオス両方に対する復讐と我が悲願成就の、そしてテオドラへの手向けとしてくれる。そしてアトランティス人の世界支配のな!!」


その言葉と同時アイディオンの鎧から青白い電光が走る。それは密着しているレジリエンスに何の影響も及ぼさなかった。


ティブロンは急にアイディオンの腕が自分の意思に逆らうように力が抜けていくのを感じ、レジリエンスを取り落とす。


「どうした事だ?なぜ急に動きが止まる?いや、鈍っているのか?魔力も切れていないのに何故だ?」


(鎧の放つ光も鈍くなっている。今ならいけるか!)


再度水の銛でアイディオンを突くと今度は明確な手ごたえがあり、アイディオンは胸から水蒸気を上げつつ後ずさる。


そこにタキタロウに吹き飛ばされたミゴーが2人の間に落ちてきた。


(目の前にちらつくこの影は女?アイディオンは私でなくそいつを主に迎えるつもりか)


ティブロンがそう考える間にレジリエンスは両肩のエレメンタル・アンプリファイアを合体させ巨大なひし形にする

とそれを展開し、三角形の上辺へ部品中央のバーを移動させ風のシンボルマークを形成する。


それを杖先端に接続すると風のエナジーでクロスボウ、ウイングキャリバーへと変化させ、風の矢を発射した。


「死にたくなければ盾を構えていろよ」


アイディオンは全身を軋ませながら状況の飲み込めぬミゴーの後頭部を無造作に掴むとその体を盾にする。


威力が10倍に跳ね上がった風の矢はミゴーの盾の魔力では吸収反射できず、砕け散るとそのままミゴーの体を貫き後ろのアイディオンの脇腹を掠めて彼方へと飛んでいった。


ミゴーは断末魔の叫びを上げながら巨大なつむじ風となって消えていく。


その風のエナジーは虚空へと昇っていった。


「アイディオンはどこだ!?」


つむじ風が去った後にはレジリエンスしかいなかった。



「フム。予想より粘ったな。だがそろそろ止めじゃ。観念せい」


グローツラングの眼と後頭部が緑色に光り、魔法の属性を変える


攻撃端末は溶解光線から竜巻へと変わり、四方からバリアーを削りだす。


「勝負は最後まで分からぬものよ」


マネギシは虚空を見つめ一心に口元の髭をくねらせる。


「無駄な事を」

グローツラングにとってもはや勝利の確信は揺るぎないものだった。それはこちらに向かってくる、従者の姿を見て一層強固なものとなる。

後はタキに任せて自分はエイスケの所に戻るか、とも考えたその時


その眼を貰う。

その言葉と共に目の端に赤い影が滑り込んできた。


アイディオンは宣言通りグローツラングの頭にその手をかざすとその眼から白銀に輝く宝玉を抜き取る。


グローツラングが今まで感じた事の無い痛みと同時にその力を失い、使役していた攻撃端末が次々と落下していく。


「これが長年追い求めてきた創世の宝玉。あらゆる力を得ることのできる究極の宝石を今手に入れたぞ」


全身から電光を発しながら歓喜に打ち震えるアイディオン


しかしそれを眺めてある事に気付く。


「チッ、こいつは本物ではない。限りなく形も力も似ている模造品だ。恐らくマネギシ、君の一族伝来の宝玉とやらもこれを作る素材に使われたな」


その言葉に反応せずグローツラングはうめき声を上げるだけで立ち尽しているだけだった。


それを肯定と取ったマネギシは


「貴様には使命果たせぬ者の気持ちを知ってもらおうか。自らの傲慢の報いを受けよ」


そう言うとマネギシは呪文を唱えると空中に自分の家の中にいる英輔を映しだす。


「グローツラングよ。目は見えなくとも力を失っても残された魔力で儂が何をしているか見えるはず。貴様のおもちゃをお前と友人共の前で廃人にしてくれる」


「やめろ。やめてくれ」


その言葉に我に返ったグローツラングの絶叫が木霊する。




グローツラング達が去った後英輔宅に八重島紗良と松川かおり、竹山さゆみがやってきていた。彼女らは危機が去ったと見て引き返してきたのだった。特にクラス委員でもあるさゆみは明日から学校に復帰するという英輔の為に準備や相談を受けていた。


後の二人はお見舞いという体出来ていた為半ば手持ち無沙汰で部屋を眺めて、好奇心から男子生徒の『一人暮らし』の様を見渡していた所だった。


「良かった。元気そうで」


「まあね。体の不調とかじゃないから」


そう言った途端英輔は体に異変を感じる。


「がああ、なんっだこれ!?」


「ね、ねえ英輔君、体燃えてない?」


「ちょっと、水、水!!」


紗良とさゆみが家の中を駆けずり回って台所、バスルームを探す。その間にかおりが消防に連絡を入れる間に火が消え英輔は真っ青になって倒れる。


「いえその、消防じゃなくて救急車をお願いします。場所は・・・」




「どうだ?儂もまだまだ捨てたモノではないだろう?小僧の精神は死んだも同然。貴様は先に冥府で待っておれ」


マネギシはグローツラングに触れる。


「汚らわしい。図に乗るでない」


グローツラングに触れた手がたちまちに溶け崩れる。


「ぐおおおっ、まだそんな力が残っていたとは!?したが決着は改めて付けようぞ」


マネギシとアイディオンはそれぞれに次元移動し消えていく。

そこへレジリエンスが遅れて駆けつける。


「レジリエンス、アイディオンを追ってくれ。お嬢にも英輔にもあの宝玉が必要だ」


「しかし・・・」


「何、お嬢のこういうのには慣れている」


「そうか」


力なく膝をつき動こうとしない主をタキタロウは強引に抱き抱えまた消える。


レジリエンスもそれが従者が自分を納得させる方便と分かってはいた。だが現状アイディオンを放っておくわけにもいかないのも事実だった。レジリエンスはその反応を追って次元の壁を超えた。





「ここか。お前が選ぼうとしている小娘のいる町は」


アイディオンの兜の下でティブロンは酷薄な笑みを浮かべる。


眼下にはエリクシリオが『指導』する町が見える。


「俺が勝つか、お前が勝つかの勝負だ」


全身に電光を纏い全身を軋ませながら反抗する鎧をティブロンはその強靭な意志力で抑えつけると、アイディオンの全身が青白い光を発し始める。全身からフロギストンを放ち町そのものを焼き尽くすつもりだった。


発射直前、アイディオンの周囲に灰色の半透明の壁が出現した。レジリエンスが(トイコス)を唱えたのだ。


「チッ、壁で囲われたか」


ティブロンの意志力が途切れた事でアイディオンの抵抗は再び力を増し、鎧全体に流れる電流は激しくなる一方だった。


そして一瞬の事とはいえ凄まじい高熱の異変と何者かの呼ぶ声を感じ取ったエリクシリオもその場にやってきた。


「あれはアイディオン!?修復されていたとは・・・」


鎧は発光を止めてティブロンの体から外れると驚いている彼女の前に瞬間移動していた。


トイコス()の中にティブロンが取り残される。


「私に、私に資格があるというのですね」


「馬鹿な。私の悲願がこんな小娘の物に劣るというのか!?」


「それはあなたが別の野心を抱くようになったからではありませんか?アイディオンは強固な望みをどんな逆境でも絶やさぬ者を選ぶと聞いています。その別の野心があなたの長年の悲願よりも大きくなっていった。あなた自身の気づかぬ内に」


「アゲシラオスめ、つくづく融通の利かぬ物を作る。だが」


ティブロンは強引に腕を打ち付けトイコスを破る。


「何ッ」


「あなたは父をご存じなのですか?」


驚く2人にティブロンは青い血を流しながら


「そうとも。アトランティス大陸が現世にある頃から知っている。アイディオンの鎧の力であの時の若いままの姿を保ち、鎧が壊れてからはパンタレイの時間魔法で老化を止めていたのだ。装着者であるテオドラは私の家の使用人だったからな。私は必ずアトランティス大陸を現世に戻す。そして再びアトランティス人の覇権を取り戻す。この創世の宝珠の力を使ってな」


「いけません、タツト」


ティブロンに向かおうとするレジリエンスをエリクシリオは止める。


その間にティブロンは消えていた。


「何故止めるんです?」


「あれが本当に創世の宝珠なら、あなたは大変な事になっていましたよ。結果的に違っていたようですが」


「あれが必要な人間がいるんです。他に代用できる物が・・・・・・そうかあの伝承の?」


「まさか。すみません、ですがあれは存在するかどうかも分からないのですよ?」


「それでも俺は一縷の望みに賭けます。すぐに現世に戻ります。その・・・元気そうでよかった。」


「あなたも」


また今度


そう言って二人は柄の間の再会を喜び、そして別れた。


互いのやるべき事、為すべきことの為に。

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