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ほんの一部を除いたら普通の日常です  作者: 座布団平八郎
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第一話 日常の始まり

初めて投稿させていただく座布団平八郎です。

正直、今後の展開が変わることなので【異世界】なのか【現実】なのかというのは伏せさせていただいてます。

「行ってきます」


 そう言って、誰もいない家を後にする。昨日の嵐で落ちた桜の花の代わりに鮮やかな緑色の葉っぱが生えていた……気がする。


 僕こと『鹿沼 裕二(こぬま ゆうじ)』はあの時、高校の入学式に向かう途中だった。

 文字通り、浮き足立った足取りで高校までの道のりを進んでいく。高校はかなり遠くて片道二時間ほど、家が山の中にあるので当然それなりに時間がかかる。


「これから毎日、どんだけ歩かなきゃいけないのか……ま、それを承知で選んだわけだしいっか!」


 なんて、これからの楽しいであろう高校生活に、日常に心を躍らせながら道なき道を進んで待ち合わせ場所まで歩いていった。




 待ち合わせ場所は、山の頂上にある大きな桜の木の下。そこにはまだ先客の姿はなかった


「よし!あいつより早くきたな、とりあえず脅かす準備でも」

「裕二!遅いよ!」


 と上から声がして「しまった」と思ったのも束の間、気づいたらせっかくの学ランに土がついてしまっていた。


「たっく、いてぇよ!瑠花、いつも言ってんだろ!俺を上から潰すのはもうやめろって!」

「ごめんごめん、つい癖で……」


 そう言って僕から離れつつ謝る彼女が『浜谷 瑠花(はまや るか)』幼馴染でいつも距離感が近かった。いつも会うたびに殴られたり、不意打ちされたりするのには少し困っていた。


「癖って……流石にもう高校生なんだしやめた方がいいんじゃないか?友達ができたりしたらやりかねないだろ?」

「こんなことして許してくれる裕二だけだし、他の人にはやんないよ!」

「や、そうゆう問題じゃなくて……ってちょっと!何先行ってるんだ!」

「だって裕二がうるさいんだもーん!」


 声が遠くなる彼女を追いかける。昔からこんな感じで彼女が何かするたびに僕が突っ込んで、彼女が笑いながら先に進む。そして僕が追いかける。


 そんな以前とは変わらない彼女との日常が、そして『高校生』になって新しくなる日常が来るんだと思っていた。おそらく瑠花もそうだったんだと思う。


 走っている途中に急に瑠花が足を止めて空を見ていた。


 「ん、どうしたんだ?」


 離れていたせいで、近くに行くまで彼女が空を見上げているのに気が付かなかった。その上、これまで見たことのない驚きに満ちた表情で。


「る、瑠花?どうかしたか……」

「ゆ、裕二……あれって流れ星かな?」

「流れ星?こんな朝から見えるわけないだろ」

「そ、それにだんだん近づいてくる……」

「いやいや、そんなわけ」


 瑠花の冗談だろう。それくらい軽い気持ちで空を見上げた……多分、家を出た直後から少しづつ陽の光ではなかったんだろう。


「………」


 絶句。ただそれだけだった。目に写ったのは二つの光と太陽が見えない空。その光はとてつもない速さでこちらに近づいてくる。それが何なのかはわからなかったが、その時『死』という言葉が浮かんでいた。


「瑠花!」


 思わず瑠花を抱きしめて、地面に倒れこんだ。何でそうしたか、よくわからない。覚えてない。

 守ろうとしたのか、怖かったからなのか……とにかくあの時は必死だった。

 目を閉じているはずなのに、まるで目を開けているかのように眩しかった……あの時はわからなかったけど、あの光が僕らを包んだらしい。



 そして、気がついて目を開けた。瑠花が無事かを確認してから周りを見渡した。


「……え?」


 木々はやけ果て、空が赤く染まっていた。その光景を目にしてから、僕の日常が始まった

 ここまでご覧になっていただいて誠にありがとうございます。

 さてこの物語のこの後なのですが、ぶっちゃけて言えば全然投稿できません。私情により全然かけません。

 時間を見つけては書くつもりなのでご了承ください。どしどしコメントをお書きにいただけるとありがたいです。

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