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転生の日

出来るだけ早くどんどん続きを投稿しようと思ってます。

よろしくお願いします。

「父さん…母さん………行ってきます!!」


希望と好奇心に満ち溢れた瞳と共に、颯爽と冒険へと旅立つ青年。

年は18で先日成人を迎えたばかりだ。

彼の名前はイーコ、転生者である。





「隕石でも落ちてこねぇかな…」

転生する前の俺は日々の生活に辟易していた。

勉強、運動、容姿、全てにおいて中の上、いわゆる器用貧乏ってやつだ。

そんな俺でも大学受験はそれなりに頑張り、全国的に名のある同義(どうぎ)大学へ進学。

そこまでの人生は順調だったが、見知らぬ地での大学生活に馴染めず20歳のときに中退。

その後は定職に就かずフリーターとなりあっという間に22歳、来月には23歳の誕生日を迎えようとしていた。


その日もいつもと変わらず朝のバイトから帰りそのままfpsゲームをしていた。

インドアかつコミュ力も低いため友達が極端に少なく、趣味はゲームとヒーロー物の洋画を観るくらいしかなかった。


すると外で轟音が鳴り響いた。



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴーーーーーーーー



ヘッドホンの上から聞こえたその地鳴りのような音はどんどんと大きくなっていく。

ついにゲーム音が聞き取れなくなり家まで揺れ始めた。

ようやくゲームを中断しカーテンと窓を開け外の様子を見る。



「あ…まじかよ……………」


隕石だ。

それも馬鹿でかい。

まだ上空にあるが、その隕石を見た誰もが地球の終わりを覚悟した。

次第に太陽の光を遮り、まだ昼の3時にも関わらず辺りは夜の暗さへと変わっていく。

轟音が聞こえ始めてからまだ10分ほどしか経っていない。


「俺が隕石が落ちることを願っちゃったせいかな…

俺にスーパーパワーがあればヒーローになれたんだろうな…まぁいいか……」


そして空一面が隕石になった。

そこからは一瞬だった。


俺は最後の瞬間を見届けることなく、いつも眠りにつく時と同じようにベッドの上に仰向けで寝転がり目を瞑る。


俺は自然と囁いていた。



「ありがとうございます。」




その3秒後、地球は終わった。


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