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まじかよ……お前もか!!!!!

『すみませんでした!!!!!』

白い男に凄い勢いで謝られた


『なにが……』

ファンタジー脳の俺には薄々感じてはいるが……流石に信じられない


『実は……私は神です』

正座のままで話し始める白い男

『でしょうね……』

俺的には状況から推測して、そうだとは思っていたが


『ねえ!! 愛ちゃん!! やっぱり、変態だよ!! いい歳して自分を神とか言って、中二病を拗らせてるよ!! 愛ちゃんより症状、重症だよ!!』

状況に着いてこれない母ちゃんを


『母ちゃん!! 一回、黙ろう!! 一回、話し聞こう!! 話が進まないから!!』

母ちゃんを野放しにすると話が進まないので、全力で黙らせる


『なんだよ〜静かにしてますよ〜ブゥー』

いい歳して膨れっ面しながら体育座りする母ちゃんにイラッとしたが……

今は構うと面倒臭くなりそうなので放置する


『で……続けて』

取り敢えず、自称神に続きを促す


『実は聖剣エクスカリバー的な剣を作って遊んでいたんです……誰かに渡すつもりも無いので気合い入れて神仕様にやたら凝ってハイスペックに作ってたんですが…………うっかり落としちゃいまして……』


『もしかして……俺が拾った剣……?』



『はい……』


(まさかの本物来たーーーーー!!!!!神も中二病だった!!!!!)


『剣を抜いた事で、一帯数十キロ消し飛んでしまい……勿論!! 消し飛んだモノは瞬時に元に戻しましたが、お二人は……剣の近くにいてもろに剣の力を浴びてしまったことで魂が酷く傷ついてしまい……元に戻せませんでした!!!!!』

再度、土下座する自称神


『テメェーーー!!!!!神のくせに、なんちゅう物騒なモノを作りやっがるんだーーーー!!!!!」

俺は思わず自称神にアッパーを食らわせていた



『愛ちゃんすごーい!!』

体育座りのまま母ちゃんパチパチと拍手する


俺は崩れ落ちた、初めてorzの本当の気持ちを理解して。

『俺たちこんな情け無い理由で死んだのかよ……俺はまだ、女の子と付き合ったことも無いのにーーーーー!!』

絶望してる俺の横で


『えーー!!私達、死んじゃったの!!』

母ちゃんがやっと状況を理解した



再度、スライディング土下座する自称神

『ですが!!剣の影響で元の世界は無理ですが……他の世界に転移できます』


その言葉に顔だけ自称神に向ける


『転移……?』


『剣と魔法の世界はいかがでしょう!!』

何処ぞの店頭販売員の様なテンションで勧める自称神


『剣と魔法の世界!!』

トキメク俺に反して


『えー嫌だよーこの歳でそんなファンタジーな世界に行かされも……』

テンションダダ下がりの母ちゃん


『魔力やスキルなどオプション色々、付けますんで…』

何故か、揉み手の自称神


『あ〜死んじゃったんだ……ウチの子達大丈夫かなぁ……』

死んでしまった事を自覚したら動物達の今後が気になる母ちゃんは自称神の話も耳に入らない様子


『それでしたこちらに……』

自称神がスイカサイズのデカイ水晶を母ちゃんの前にずずず・・・と差し出す


そこには、俺達の死を悲しみながらも爺ちゃんや婆ちゃんそれに、カフェのスッタフが残された動物達を大事に世話する姿があった。


『良かった……』

母ちゃんは薄っすら涙を浮かべながら呟いた





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