2.鈍感2
「・・・。」
「今日は朝からどうしたの?考え込んだりして。」
今日は朝練がないナナと一緒に登校している。
「え?そんなに考え込んでるように見えた?」
「うん、なんだか心ここに在らずって感じー。」
いや、女子ってよく見てるよな。ナナには隠し事はできない。これは正直に話すしかないか。
「いやさ、昨日のユウキが言ってたことが気になって。」
「レンってこの間の光の事もそうだけど、何かある度に考えこみがちだよね。で?何を言ってたの?」
「リノとナナのこと、ハッキリしたらどうなんだって言われたんだけど、なんの事かよくわかんなくてさ。」
「・・・、ふーん。」
「ちょ、なんで急に不機嫌になったんだよ。」
「別にー、こんの、鈍感!レンのことなんか知―らない。」
拗ねたナナではあるが、なんだかんだ言って一緒に歩いてくれるので、一時的に不機嫌になっただけのようだ。
「よー!相変わらずお熱いねー、お二人さん!」
ハヤトが話しかけてきた。
「いや、俺達は付き合ってるわけじゃないから。」
「ぶー。」
あれ?事実を言っただけなのに、ナナがまた不機嫌になった。なんでだ?
「そんな風に2人で登校してて、付き合ってないって言う方が無理あるだろ。」
「そーだ、そーだー(棒)。」
なんでナナはそっち側なんだ。
「いや、友達なら普通に一緒に登校するだろ。それに、俺なんかと付き合ってるなんて言われたらナナが迷惑だろ。」
「・・・そんなことないもん(ボソッ)」
ナナがなんか言ってるけどよく聞こえない。
「ナナ?なんか言った?」
「う!?ううん!何も無いよ!!」
「な?俺とナナは幼馴染で仲がいいだけで付き合ってるわけじゃないんだよ。」
「・・・ちぇー(ボソッ)。」
なんかナナが残念そうだ。今日のナナは情緒不安定だな。
「ふーん。でもレンとナナちゃんお似合いだと思うけどなー。」
「誰がこんなブサイクで普通のやつのことをナナと釣り合うと思ってんだよ。」
「いや、レンはイケメンだろ?」
ナナがすごいスピードで首を縦に振ってる。ホントかよ。
「2人揃って俺をからかうのはやめろよな。」
「からかってるわけじゃなくてホントのことだろ。」
そんなこんなで学校に着いた。友達と話しながら歩いていると、すぐ着くもんだな。結局、ユウキの言ってることはわからず、ハヤトにからかわれ、ナナが情緒不安定になっただけだけどな。
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