未来・・・?2
「くっ・・・。」
やつが、この時空間に逃げ込んだのを感知してから、探し回ってようやく見つけたと思ったのに・・・。
「・・・。」
どうする?やつは何を考えている?どこへ向かった・・・?
「司令!?」
「やつは、時空間転移装置を使い、どこかの時空間へ逃げた!」
「そ、そんな・・・。す、直ぐに追いかけましょう!」
「やつが、どの時空間に逃げたかわからないから動きようがないわね。しかも時空間転移装置は次の転移のためのエネルギーが溜まるまでに時間がかかる。完全に後手に回ってしまったわ・・・。」
「では、あの艦で追うというのは?あれならやつの痕跡を拾えるかもしれない!」
「しかしあの艦の時空間転移装置はまだ安定していない。あれでは全く同じ時間、地点に転移するのは不可能でしょう。」
「それでも、ここで手をこまねいているよりはずっとマシなはずです!」
「それは一理あるわね・・・。わかりました。可能な限り施設内より可能な限り人員を集めなさい!人員が集まり、艦に搭乗し次第、時空間転移を行う!」
「了解です!」
こうして、私たちは戦うことを決心した。しかし、事態は私たちが思ってもいない方向に進んでいく。それをまだ誰も知る由はなかった。