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嘘の様な本当にあった話(鯨)第三章

第三章

此も、北海道の堀株の出来事の続きである。ある日、小学校の生徒が自宅にと言うより親父の所に、校長先生十センチの魚が浜に打ち上げられたと、連絡に来た。実際は十センチで無く、約6~7メ―イル位のミンク鯨だった。最初に子供の鯨が死んで、浜に打ち上げられて居るのが見つかり、どうも、母鯨が子供の鯨を助けに湾内に入って来たらしい。人間にも劣らない優しさ、母親らしさだと今でも自分は思う。湾内に入った母鯨は身動きが取れず、結局、漁師の方々が船でワイヤーを持って鯨に巻いて、浜辺迄発動機と言う巻き上げの機械で、巻き上げた。鯨、自体弱って居たので仕方なくの処置だったと思う。浜辺迄巻き上げられた鯨で、まず、驚いたのが鯨の臭いである、人生で初めてかんだ臭いで、おそらく、一生涯忘れられない臭いに成ると思う。上手くその臭いを説明出来ない事が、本当に残念である。次に驚いたのが、鯨もやっぱり動物だと感じた事だ。人間で言う頸動脈の部分を切ると、血が海に大量に吹き出し、あっという間に海が真っ赤に染まったのである。自分の視界の全ての海が、真っ赤に染まったのである。此れには、何処からこんなに血がと、戸惑った事を子供ながらに、良く覚えて居る。その後の母鯨は悲惨で有る。何処から集まったか知らないが、沢山の人が来て鯨は、あっという間に骨だけの、見るも無残な姿に成って居た。

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