第一話
俺(司馬孝治シバコウジ)は会社がつぶれ生活費さえままならなくなり
ガスや水道代が払えずに停められ家賃は少ない貯金でまかなう状況だった
そして限界をさとり俺は返せるあてもない借金をした
そして借金をしてから一週間がたった
今はアルバイトで生活費をまかなっていた
アルバイトを終えた俺は家に帰ったすると深夜だというのに何者かが扉を叩いた
覗き穴から姿を確認すると真っ黒な帽子を深々とかぶった男がつったていた
「どちら様ですか?」 と聞いてみたが返事はなく不審におもったので無視しようと思ったその時
「生命費の徴収にうかがいました」 なんのことかさっぱり分からなかったがとりあえずなかにいれた
「生命費って何ですか?」 単刀直入にきいたがくろずくめの男は無視して自己紹介をはじめた
「私の名前は鬼隠寺吉光生命費の徴収に来ました」 「だから生命費って一体なんですか?」
「生命費それは名前のとおり貴方の生命を維持する費用です」
「はぁ?意味が分からないんですけど」
「払わないと貴方、死にますよ…」
「そんな冗談やめてくださいよ。新手の詐欺ですか」
「詐欺ですって?とんでもない貴方の友達の白川さんいたでしょ」
「あぁ確かにいましたけど」
「彼は事故で亡くなりましたよね?」
「なんでそんなことを知ってるんですか?」
「彼、実は生命費が未納だったんですよ」
「冗談はそこまでにしてくださいよ!どこかで調べたんでしょ」
「そう焦らずにこれを見てください」
鬼隠寺は鞄から二枚の紙を取り出しみせてきた
「そんな馬鹿な…」
紙には生命費未納を示した記述があった
もう一枚は払い済みと書かれた紙に白川の筆跡の名前と印がおされていた
「分かってもらえたみたいだね…」
「早速だけど百万円払ってくれるかな?」
「そんな大金、払えるわけないだろ」
「期限は三日後だから金が貯まったらここに電話してね待ってるから…」
一枚の小さな紙に電話番号が書いてあった
そのまま男はさっていった
「どうしろっていうんだよ畜生!!」
叫び声は部屋に虚しく響いた…
そして地獄の日々がはじまったのだった