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夢で終わらせない

作者: 山梨明石

短編に初挑戦してみました。

恋愛も初挑戦です。

読んでくれたら幸いです。

1.


 私、森本岬は予知夢を見る事が出来る。

 的中率は驚きの百パーセント。

 (あらかじ)め知る、と書いて予知である以上、予知の内容が正しくなければ予知とはいえない。

 その点で言えば、私は怪しげなテレビ番組で胡散臭そうな予知能力者が語る未来視なぞ、鼻で笑い飛ばせる自身がある。


 けれども、私はこの能力を生かした事が一度も無い。

 確実に未来を予測できるのならば、宝くじなりなんなりでも買って億万長者になればいいと思うかもしれない。

 私だって何度も『そういう風に楽して人生過ごせたらいいなぁ』と考えた事は幾度となくある、つうかなりたい。

 では何故、それをしないのか。

 しない、と言うよりも、出来ない、と言ったほうが正しい、から。


 何せ私が見る予知夢中の主観である私は、私ではない。

 私という視聴者が、この世の何処かの誰かの視点になってその人の未来を視る。

 決して自分自身の未来は視ることの出来ない、欠陥品なのだ。


 係わり合いになる事のない人間の未来ほど、視ていて退屈なものはない。

 三軒家が隣の美代さん宅で、段ボールに入っていたみかんが実は一つ腐っていて、数日後それに美代さんが気がつくも段ボール箱の中身はほぼ全滅。

 そんなどうでもいい未来、視ていて何が楽しいと思う?


 中学時代の友達だった武豊君が、サッカーの県大会に出場してまさかのオウンゴール。

 チームメイトから無言の重圧を受けるも、それを跳ね除け見事ハットトリックを達成、一転して試合のヒーローに。

 これくらいドラマ性がないと、他人の未来は娯楽にもなりやしない。


 だから、毎日毎日続くどうでもよい他人の未来は、私にとって普通の夢と変わりない。

 せいぜい人と違う所があるとするならば、夢の内容を鮮明に覚えていられる事くらい。

 だから私はその日も、またつまらない夢を見るに決まっているので、明日の朝になったら

他人の未来を視た事なんぞ忘れて、ただの夢だったということにして終わらせようと布団にもぐりこんだのである。



2.


 私は布団から跳ね起きた。

 心臓が早鐘を打ち、額は汗にまみれている。

 下着が汗でじっとりと濡れて、気持ち悪い。

 しかし、私はそれらを気にしている場合ではなかった。


「嘘でしょ、佐藤くんが、佐藤くんが」


 信じられない。

 佐藤くんは私の幼馴染で、隣に住んでいる同級生の男の子十六歳。

 見た目はそれなり、頭もそこそこ、取り立てた特徴もない真人間。

 小学生まで一緒に学校に通い、中学生になってから徐々に疎遠になっていった、佐藤くん。

 そんな佐藤くんが。


「私に、告白するなんて」


 呆然と口をついて出たその言葉は、ずしりとした重みを持って私の脳みそに刻み込まれたのだ。



 朝、私は重い足取りのまま学校へ行った。

 原因は昨夜の夢だ。

 夢の内容を反芻すると気が滅入ってくる。


 雪がちらつく真冬の校庭に、私と、()がいる。

 私は目の前の()に、緊張でかちこちになりながらも、愛の言葉を告げる。

 "昔からずっとずっと、好きでした"

 私の声ではない、それは聞き覚えのある男の声、佐藤くんの声だ。

 目の前の()は、告白を聞くと微笑んだ。

 "――――――"

 何かを口走っているが、それは聞き取れない。

 雪がちらつく真冬の中、顔を真っ赤にした私と、同じく顔を真っ赤にした()が、何を言うでもなく近づきあう。

 そっと手と手を取り合い、私は()を抱きしめて―――。


「ああもう、なんて夢」


 どこの少女マンガだよ。

 いくらなんでもこのご時勢に、ちょっとロマンチックすぎやしませんか。

 私はそう苦言を呈したい。

 その上この夢の内容は、百パーセント確定した未来を映しているのだ。

 あんっなべったべたなシチュエーションで、この私が告白を受けて、あまつさえ承諾した?

 到底信じられない、というか信じたくない。


 気だるさはそのままに、教室の扉を開けて自分の席に着席する。

 すると、ちょこちょこと女の子が私の近くに着た。


「ねー、みさきん? なんか変な事でもあったんけ?」

「……ゆいちゃん、別になんもないよ」

「うそ、みさきんまゆ毛ぴくぴくしとーよ」


 中学からの腐れ縁の、綾島結(あやじまゆい)、通称ゆいちゃんがやけに鋭い観察眼で私の嘘を見抜いた。

 ゆいちゃんは人の表情を読む事に長ける。

 それは神業級であり、彼女とトランプゲームで勝利した人間は、私が知るところでは今のところ一人もいない。

 既に私の表情のクセを読み取られている以上、ゆいちゃんには隠し事なぞできないのだけど。


「ほんとになんもないの、そゆことにしといて」

「んー…………わかった、なんか困ったらいうてね?」


 ゆいちゃんは、ちょっと寂しげな顔をして自分の席に戻った。

 ごめんゆいちゃん、こればっかりはゆいちゃんにも言えないわ。

 絶対外れない予知夢見たら、幼馴染に告られてました、どうしたらいいと思う?

 そう打ち明けて、信じてくれる人がどれだけいるだろう?

 私はゆいちゃんに電波人間扱いされたくもないし、表情を読んで本気で言ってるとゆいちゃんが信じてくれたとしても、私は言いたくない。


「よっすよっす、昨日の木ジューみた?」

「っ」


 教室の出入り口から聞こえる声は、佐藤くんの声だ。

 普段なら、ああ、佐藤くんが来たな、程度にしか思わないその声を聞いた途端、私は居心地が悪くなった。

 別に今日佐藤くんが私に告白するわけじゃない、何せ私が見た夢の中の時季は、雪がちらつく真冬なのだから。

 けれども、あんなに必死になって告白に踏み切った佐藤くんの心境を思うと、勝手に未来を視てしまって本当にごめんなさい、と謝りたくなる。

 もう本当に、嘘偽りなしにガチな気持ちを言えば、私は佐藤くんが異性として好きかと問われれば全くもって好きではない。

 それどころか私の中の佐藤くんの評価は、小さい頃よく遊んだだけの、成績のちょっぴり悪い普通の男の子でしかないのだから。


 うん、ありえないありえない。

 今まで百パーセントの予知夢だと信頼していたが、どうやらついにその正確性に綻びが現れたらしい。

 佐藤くんがどう思っているにせよ、私は佐藤くんが好きじゃないのだから告白されたとて、それを私は受けないのだからやっぱり未来は違うものに―――。


「……おはよ、みさき」

「―――へ?」

「だから、おはよう、って言っただろ」


 気がつけば、他の男子との他愛ない会話を終えた佐藤くんが、私の目の前であろう事か朝の挨拶なぞをしてござった。

 しかも、小学生の頃の呼び名で。

 ちょっと遠くでゆいちゃんが「ぬおおお!?」とかなんとか言ってるし。


「えあ、あの、おは、よう」

「ああ、おはよ」


 脊髄反射のように、とりあえず挨拶を返す。

 すると佐藤くんはそれで満足したのか、自らの席に戻っていってしまった。


「…………うぅん?」


 朝のホームルームを告げるチャイムが鳴り響く教室の中、私は嫌な予感をひしひしと感じていた。

 同じ高校に偶然入学したのはさておき、そろそろ学校にも慣れ始めた六月頃まで挨拶の一つもしなかった佐藤くんが、何故今になって私に挨拶を?

 それも、わざわざ小学生の頃の呼び名を使って?

 ―――そんな理由決まってるだろうに。

 私は自らを必死にごまかすための理由を探したけれど、中々見つからなかった。


「うそ、うっそでしょ、え、本気で?」


 マジで、あの予知夢の通りに、事が進んでいるの……?

 私は頭を抱えたくなった。



3.



 日常は瞬く間に過ぎていく。

 光陰矢のごとしと言う言葉があるけれど、日々の進みはまさしくその通りだと思う。

 あの日―――佐藤くんが私に挨拶した日から、佐藤くんは私に欠かさず挨拶をするようになった。

 始めはあまりの物珍しさから、ゆいちゃんが「なにこれなにこのどういうこと!?」と詰め寄ってきたのも遠い記憶の彼方。

 佐藤くんは、私に対して朝の挨拶しかしなかったのである。

 私は内心で、「みさき、俺と一緒に昼飯食べないか?」とか、「みさき、一緒に帰ろうぜ」とか、

佐藤くんが積極的に私の好感度を上げようと迫ってくるものでは、と予想していたのに、ただの挨拶だけ。

 しかもそれが夏を過ぎても秋を過ぎても、仕舞いには冬を越して春になっても変わらなかった。

 つまり、私の予知夢は外れてしまったわけだ。


 六月から七月にかけては、心の休まる時が無かった。

 いや、勝手に自分で佐藤くんの事を必要以上に警戒していた私が悪いので、佐藤くんに非はない。

 夏休みがすぎて、また冬になって戦々恐々として、それでも大晦日を越えて。

 あれ? と思った頃にはもう春で。

 結局佐藤くんは私に告白することなく、めでたく私は高校二年生に進級してしまったのだ。


 私は心配をして損した。

 せいぜい残念だったのが、使えないとはいえ的中率百パーセントを誇る予知夢の正確性に曇りが生じてしまった事ぐらい。

 しかしそれでも、好きでもない相手に告白されて、それを断わらねばならないイベントを迎えるよりはいいだろう。


「さぁて、また今日はどんな夢を見る事になるのやら」


 登校日を翌日に控えた私は、穏やかな心境のまま床に入った。


「ヒィーッ!」


 そして二時間後に、去年と同じようにして私は目が覚めたのだった。



 佐藤くんの強襲、第二段の幕開けである。


 日頃から挨拶を交わしており、そのついで、とは言わないけれど私は佐藤くんと他愛ない雑談に興じたのも一度や二度ではない。

 流石に予知夢を視たからとはいえ、佐藤くんの挨拶やちょっとした日常会話を無下にするほど、私は狭量な人間ではない。

 小学生時代の思い出に花を咲かせる事もあり、疎遠だった佐藤くんとは普通の友達と呼べるぐらいの関係になっていた。


 のだが、それがいけなかった。


 そうした、少しずつ、少しずつの佐藤くんの積み重ねが、毒のように私にしみ込んでいた。

 まるで硬い岩に水滴をぽたぽたと垂らしていけば、やがては岩を穿ち穴を空けるような。

 佐藤くんの日頃の挨拶、何気ない会話は、水滴となって私の心の壁に穴を空け、私が油断するその時を今か今かと牙を磨きながら待っていたのである!


「なぁみさき、一緒に帰ろうぜ。俺、カバン持つよ」

「いやぁ、で、でも私帰り道違うし……」

「家隣じゃねえか」

「で、ですよねぇ」


 これが、まだ名前も知らぬ初対面同士でいきなり言われた内容ならば、即断即決を持って私は断っただろう。

 けれども、私はもう、異性としてではなく、一人の友達として佐藤くんと接している。

 別に一緒に帰るぐらい、今時の子なら誰だってやってる事だし、かといってここで佐藤くんの誘いを断る理由を私は持ち合わせていない。

 何か理由は、何か理由はないかと考えをめぐらすものの、やっぱり私にはもっともらしい理由がなかったのだった。


「か、かえろっか」

「おう」


 そうして、やけに気恥ずかしい帰り道を佐藤くんと共に行く破目になったのである。


 無論、こうして二人で学校から帰っている状況は予知夢で予習済みでありますが。


 結局、夕暮れの街中を、あの先生ムカつくだとか、あの学食おいしいよね、だとか。

 他愛ない会話を交わしながら、家路につく。

 素朴な笑みを浮かべた佐藤くんと、私。

 二人でとことこと歩く帰り道は、取り立てて楽しいとか、つまらないとかではなかったのだけれど。

 私はこういう帰り道も悪くはないなと、そう思えた。


 これが来年まで毎日欠かさず続くという、予測可能回避不可能の未来を除けば、だけど。


4.


 外堀が埋められている。

 おろかな私が今更それに気がついたのは、高校三年生に進級し、翌日に登校日を控えた夜の事だ。


 ゆいちゃんとラムンでチャットしていると、ゆいちゃんは唐突にとんでもないことを言い出した。


「あんさーみさきん?」

「うん」

「そろそろ佐藤くんとつきあって一年くらいじゃん? なんかプレゼントとかあげたりせーへんの?」

「……は?」

「え、なにが?」

「いやいや、だから、付き合ってるって、私と佐藤くんが?」

「うん、そでしょ? ちがうの? クラスの皆そう思ってると思うけど?」


 ちがわい! と私はスマホに向けて叫んだ。

 私としては、佐藤くんと付き合ってる気なんてこれっぽっちもない。

 せいぜい毎朝挨拶して、たまにお弁当か学食一緒に食べたりどこかに出かけたり、学校帰りは毎日一緒なぐらい……で……。


 あれ、これ世間一般で付き合ってる、っていうやつなんじゃないの? もしかして?


 いや、私はまだ佐藤くんの事が好きなわけではないからセーフセーフだいじょーぶおーけーおーけー。

 と、よくわからないエセ外国人のような怪しげな口調でうんたらかんたら呟いてみる。

 おおお落ち着け私、大丈夫大丈夫まーだ大丈夫だって。


「と、とりあえずそれは保留で」


 どきどきしながらも私はなんとかそれだけ返信すると、スマホの電源を切った。


「………………いやいやいや」


 付き合ってる? 私が? 佐藤くんと?

 ないから、断じてないから、あれは付き合ってるカウントのうちに入らないから。


「…………ないって、絶対ないって」


 私は布団にもぐりこむ。

 ないない、と言いながらも、私の心は乱れて治まらない。


「……………………ない、よね?」


 確認するような私の声に答えてくれる人は、いない。



 むくりと起き上がり、洗面所で歯を磨く。

 髪を梳いてドライヤーをかけて、朝食を食べる。

 制服を着て、コートを着て、カバンを持った。

 マフラーを首にかけて、「行って来ます」の挨拶と共に外に出れば、佐藤くんがいた。


「よっ」

「おはよ、佐藤くん」

「今日も相変わらずさみーな」

「そうだね、最低気温二℃だって、凍えてしんじゃうかもね」

「うへぇ、たまんねーな」


 曇天の寒空のなか、私たちは学校へと歩を進める。

 今日は冬休み前の最後の登校日。

 天気予報は、曇りのち雪。

 昼から夜にかけて降る雪は、やがて積もるだろうと、ニュースキャスターが読み上げていた。


 退屈な校長先生の話を終えて、諸先生方の話へ。

 それもまた退屈なので聞き流す。

 壇上に上がった、県大会に出場したサッカー部の話が始まる。

 オウンゴールの致命的な一点、そのせいでチームの雰囲気は最悪になるものの、

逆境を跳ね除けた何某(なにがし)くんが、なんと驚きのハットトリック。

 全国出場への切符となった彼の伝説的プレーが、まことしやかに語られる。

 私はそれを、どこか遠い世界の話のように感じていた。


 教室に戻り、ホームルームを終えて、今年最後の学校生活が終わる。

 窓の外には、雪がちらついていた。


「なぁ、みさき」


 いつの間にか、目の前にはどこかこわばった表情の佐藤くんがいた。


「どうしたの?」

「この後、時間あるか?」

「あるけど、なに?」

「話があるんだ、大事な、話が」

「…………ん」


 私は、特に断る理由もなかったので、佐藤くんに続いて教室を出て、彼の後に続いていった。

 行き先は、体育館裏。


 ちらつく雪の中、黒い制服の佐藤くんは白く染まった世界の中に、黒の切り抜きがぽつりと浮かぶ様。

 顔は赤くて、緊張している様子がありありと見てとれる。


「どうしたの? 大事な話って」

「あの、さ。俺、今まで、ずっと言ってなかった事があるんだ」

「どんな?」

「昔っからずっと言おうと思ってて、けど、言い出せなかった、大事な話がある」

「うん」

「…………っ、あの、お、俺さ、お前の事」

「うん」

「昔からずっとずっと―――好きでした」


 佐藤くんの心境は、どのようなものだろう。

 怖い? 不安? それとも別の何か?

 私には、わかっている。

 きっと一番初めの挨拶だって、怖くて怖くて仕方なかったんだと思う。

 一緒に帰ろうって踏み切ったあの時も、遊園地に誘ってくれたあの時も、大事な話があるって言ったついさっきの事も。

 その怖さを乗り越えた佐藤くんの思いに応えよう、なんて考えがあるわけじゃない。

 ただ、好きです、という佐藤くんの気持ちに、私は応えたいと思ってる。


「……ふふっ」


 私は、佐藤くんに微笑んだ。


「そんなの、三年前から知ってるよ」


 きっと、今の私の顔は茹蛸のように赤い事だろう。

 笑いそうになる膝も、きっと寒さのせいだけじゃない。

 けれど。


「私もね、気がついたら佐藤くんのこと、好きになっちゃってた」


 さくさくと積もった雪を踏みしめて、佐藤くんに近づく。

 佐藤くんの顔は、とてもうれしそうだ。

 お互いに手を伸ばす。

 佐藤くんの体温がはっきりと感じられる。

 背中に回された手が気持ちよくて、大きな背中に回した手が気持ちいい。

 私は、ぎゅっと、佐藤くんを抱きしめた。




 結局。

 予知夢は外れる事なく、正夢になった。

 的中率は依然、百パーセント。

 忌々しいまでに優秀な予知夢だと、本当に思う。







5.



「ぎにゃあああああああっ!」


 午後二時。

 私の寝室。

 私は汗まみれのまま飛び起きた。


「ははっ、はだはは、はだか、はだ、さとうくんがはだ、はだか、はだかっ!」


 夢の中で私が、佐藤くんと二人で、裸のまま抱き合っていた。

 何故視点が私ではないのに、体が佐藤くんであると気がついたのか?

 それは辺りの光景が、つい先日お邪魔になった佐藤くんの私室であり、私の目の前で涙を零しながら満面の笑みを浮かべた()がいたからだ。


 夢の中の光景で見た、ベッドの上の佐藤くんのスマートフォンの画面には、学校の登校日の三日前の日付が浮かんでいた。


 いや、さすがにその、これは。

 展開がちょっと速すぎやしないかと、私は思うのですが。


 夢で終わっては…………くれないか、くれませんよね。


「ふぅ~~~~~…………」


 ふかぁーく溜息を一つ。

 私はうつ伏せになり、枕に顔を鎮めて。


「――――――!!!!!」


 夢で終わらせられない、来る未来に思いを馳せながら声にならない声を上げた。

 未来が見え過ぎるというのも、困りものだ。

 まったく。

 まったく!

どうでしょうか、お楽しみいただけましたでしょうか?

夜中にティンときて、三時間くらいかけて書き上げました。

今夜中の四時です。

予約投稿設定だけして今から死にます。

ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] とてもほのぼのしていて(本人からしたら大変なのでしょうが)、読んでいて心が温まりました。 予知夢が別視点、というのはとても独創的だなあと思いました!それに予知から始まる恋って未来が過去を改…
2015/01/07 07:00 退会済み
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