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異世界転生からの世界革命  作者: アーシャ
第2章 ウィルルアルトの幼児期
41/52

17節 シャルロットとの死闘 ★

第2章17節です。


シャルロットと戦います。

文字数が少なめなのは…戦闘描写が苦手だからです。ハイ……

描写は旧版から変える予定ですが、ギミックが思い浮かんでいません。なので、しばらくは★入りで、後で変えます。

side シャルロット・スヴュート



 さあ、最後の仕上げね。


 私は目の前で対峙している息子達を見ながら、殺すつもりで戦う覚悟を新たにした。


 本当はこんなことしたくないし、出来ればもっとウィルとルーシャの行く末を見たかった。今朝、少し心配になってウィルの部屋に行ったら、抱き合うように2人仲良く寝ていた。後10年もしたら孫の顔が見れたかもしれない――残念だ。


 先程、ウィル達が考えた私の解呪方法を聞いたけど……正直上手く行く確率は低いでしょう。昨晩遅くまで頑張っていたのは私との戦闘シミュレーションに手間取っていると思っていたけど、まさかこんなことを考えていたとは思わなかった。嬉しい気持ちもあるけど、全面的に受け入れる訳にはいかない。それに、息子達のプランでもどの道1度は確実に死ぬ必要があるのだから、本来の予定通りにしても問題は何もない。


 昨日、あの説明の後にAPを使って2人とも能力値を上げたのかだろう。パラメータ的に格段に強くなっている。が、それでも私には及ばない。よかった、予定通りのシナリオだ。そう、これは格上相手に勝利を掴み取る試験なのだから。


 格上相手と戦う場合、姑息とか卑怯とか言われようとも罠や奇襲を行うべきだ。何を用意しているか楽しみだ。

 私が勝っても意味が無いのだけど、本気で行かなければ意味がない。私も罠などは最大限利用する予定だ。今の私に勝てないようでは、これから先無事に生き残るのは不可能だろうから。



「準備はいいですか?」

「はい」

「私もいつでもいいです」

「そう。では、行きます!」


 そう言うと、ルーシャちゃんの足元の落とし穴を起動しながら、ウィルに斬りかかった。舞台として選んだ場所は、私が所有するダンジョンの最奥の区画。ダンジョンマイスターである私は、このダンジョン内に様々な罠を任意に起動できる。

 斬り合いながら横目で起動した罠の周辺を見る。ルーシャちゃんは落とし穴の横で弓を構えながら、こちらの隙を窺っていた。よかった、無事逃れたみたいだ。まあ、これぐらいしてもらわなければ困るのだが、いきなりの奇襲にもちゃんと対応できたみたいだ。


 バキッ!


 私は持っていた大剣を無理矢理押し込み、ウィルの刀を折った。そしてそのままなぎ払おうと剣を振り回す。


 パリン!


 ガラスが砕けたような音を立てながら、ウィルは吹っ飛んでいく。おそらく、部分結界や障壁などの魔法をかけていたのだろう。

 ウィルは飛ばされながら、必死に体勢を立て直そうとしている。すかさず、追撃の魔法を放とうとしたら、矢が飛んできた。


 いいタイミングだ。連携はバッチリのようだ。自然と笑みが零れる。


 体勢を立て直したウィルが再び刀を構えてこちらに向かってくる。刀は切り裂く武器だ。通常の剣のように叩き斬る武器とは違う。先程のように横から衝撃が加わった場合、簡単に折れてしまう。私の技量をもってすればその程度のことは簡単に出来る。ウィルは『武神』のおかげで全ての武器が扱えるのに、何故先程と同じ種類の武器を選択したのかは何か意図があるのかもしれない。


 私は慎重に斬り結びながら、2人の動きに注視していた。





side ウィルルアルト・スヴュート



 強い!

 わかっていたけど母さんは無茶苦茶強すぎる!


 俺は刀を振りながら、必死に攻撃をいなしていた。

 先程から、何度も、何度も、何度も、何重にも重ねがけした様々な種類の防御用魔法が、冗談みたいに消し飛ばされていく。後でルーシャが懸命にかけなおしてくれていなかったら、とてもじゃないが持ちこたえられないだろう。


 何としても、"この刀"で母さんの心臓を貫かねば!


 そう頭で理解しているのだが、実際にできるかは正直怪しいものがある。


 母さんには儀式の詳しい執り行い方法は教えてはいない。教えると俺達の攻撃手段や狙いがバレ、唯でさえ低い勝率がさらに低下するからだ。

 現在俺が使っている刀は全てルーシャが儀式用に昨日急遽調整した刀――儀式刀だ。見た目とかでは分からないが、儀式の中に組み込まれている俺達ならば、この刀と俺達が繋がっていることが直感的にわかる。

 先程からのルーシャの弓矢もそうだ。儀式用の矢を放っている。元々『神凪』のスキルは対象や周囲の環境を清浄にする効果があるものが多いので流石の母さんでも気付いていないだろうが、母さんの救出儀式は既に始まっているのだ。


 さしずめ、今の俺は荒ぶる神や竜を調伏する――いや祓う神官ってところか。

 ま、母さんは『魔神』の職業を持っているのであながち的外れではないが……


 持久戦になれば、不利なのは母さんの方だ。それはきっと母さんも分かっていることだろう。

 すぐにこのギリギリ保っている均衡は崩れる。

 後は、そのときどうやって一撃を入れるかだ!


 俺は必死に捌きながら、ただ神経を研ぎ澄ましていった。



 そして、そのときは唐突に訪れた。

 母さんが【限界突破】を使ったのだ。それでなくても少ないHPを削る行為、勝負に出たのだ。高レベルの【限界突破】はSCさえ消費する。文字通り魂を命を燃やしての攻勢に打って出たのだ!


 咄嗟に半身を引いたが、避けきれずに左腕が吹っ飛んだ。


 痛い!

 だが、俺は吹き飛ぶ腕を物を運ぶ要領で【生活魔法】を使って母さん目掛けて投げつける。

 流石に予想しなかったのか、母さんの動きが一瞬止まった。


 今だ!!

 俺は刀を握った右腕を心臓目掛けて突き出した。

 母さんがそれに反応して、剣をはぎ払うが構わず突き出す。


 今度は右腕に激痛が走った。右腕が斬りおとされたようだ。


 だが、俺は斬りおとされた右腕をみて"安心"した。

 母さんも俺を見て笑っている。


 そう、俺の右腕に握られた刀は、母さんの心臓を貫いて背中から刀身を覗かせていたのだから。

ご清覧ありがとうございました。


次回は第2章15節です。


今回戦闘描写がありますが、今一未だに上手く書けていないような気がします。書き方のアドバイスや、展開の仕方などのアイディアなどもし使ってもいいようなものが有れば教えて頂けると幸いです。



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