1節(2) 異世界からのいざない (2)
第1章1節の改訂版(15/1/22)です。
分割した2番目です。今回も少し長めです。
side 天宮光
「さて、次に具体的な設定をしてもらおうかの。まずはステータスの呼出し方じゃが・・・」
神様は皆があらかた理解したのを確認し、次の説明に移ったようだ。
ステータスは、念じれば脳内に表示されるらしい。また、ステータスプレートと呼ばれるものが世界にはあるそうだ。今回はステータスプレートのようなものを設定作業中一時的にかしてくれるとのことだ。
わからない語句なんか、これなんなんだろうと思い浮かべると、自然と答えが返ってくる。これは【ヘルプ表示機能追加】ってスキルとほぼ同様の効果をこの場限りで与えてくれてるそうだ。なんでも前の勇者が必要と思って作ったスキルらしい。
==========用語のまとめ=======================================
BP
ボーナスポイント。この場で設定の際に必要で、この場以外では使用不可
種族
エルフ、ドワーフなど様々な種族があり、それぞれ特徴がある
職業
魂魄容量が許す限り追加できる。選択できるのは条件を満たした職業だけ。条件には種族限定、職業の熟練度が一定以上、特定のスキルの習得など様々ある。ただし、この場では種族条件さえ満たせば無条件で選択できる。
レベル
強さの目安。レベル上昇とともにHPなどの各パラメータも上昇する。またSC(魂魄容量)も上昇する
HP
体力、これが0になると死亡する。アンデッド等の特殊場合は0になると仮死状態になる場合がある
首などの急所の場合、攻撃力的には0まで減少しないような場合でも一気に減って死亡(0)になる場合あり
MP
魔力。これが0になると気絶する
特殊な状態やスキルなどにより、気絶せずに超ネガティブ、倦怠感、意識あるけど動けないなどの場合あり
STR
筋力。発揮できる力の大きさを示す
VIT
生命力。これが大きいほど耐久力、体力がある
DEX
器用さ。命中率などに影響する
AGI
敏捷性。身のこなしやすさ。戦闘速度や回避率に影響する
INT
知力。これが大きいほど魔法の威力が上がりやすい。
MEN
精神力。大きいほど精神状態の異常にかかりにくくなる
ATK
攻撃力。ステータスやスキル、装備などで上下する。
DEF
防御力。ステータスやスキル、装備などで上下する。
スキル
技能。職専用や種族専用のスキルも存在する。
EXP
経験値。一定以上あげるとレベルアップする。魔物等を倒すことで増加する。
SP (skill point)
スキル習得に使われるポイント。基本操作不可。
AP (ability score point)
HP,MP等のパラメータ上昇に使われる。基本操作不可。
SC (魂魄容量)
魂の力、キャパシティ。レベル上昇等で増加する。
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大雑把な説明文だが、中には特別に隠し情報も一部見せてくれているらしい。これらの情報の記憶は、どのようなことがあったかはなんとなくは覚えていられるだろうが基本全て忘れるらしい。所謂情報の持ち出し制限ってところだ。スキルの説明とか一杯みてスキルの効果とか覚えておくってことは不可能みたいだ。
SPは、スキルの練習をしたり実際に使っていれば獲得できる。基本操作できないのはシステム的に大問題な気がしたが、スキルの習得の仕組みを説明されたら納得した。SPは本来自動的に分配される。分配される先は使っている(訓練中の)ものとなるため、手動で分配しなくても問題はないらしい。
APは、レベルアップや筋トレなどで能力値が上がるときに獲得できる。これもSPと同じく基本自動で割振られ、筋トレをしていたならばSTRが上昇する。
SPとAPは本来は隠しステータスらしい。特定のスキルを習得していれば操作が可能になるそうだ。なお、特定のスキルがない場合はすぐに自動振分けされ、常に0の状態らしい。
「さて、いよいよ設定してもらうんじゃが、手元のボードを見てくれ」
そう言うとタブレット端末のようなボードがどこからともなく各自の手元に出現した。
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天宮光 BP:10000
転移方法:召喚 (ランダム)
初期年齢:35才 性別:男
種族:人間族 職業:なし
Lv1
HP 50
MP 50
STR 5
VIT 5
INT 5
MEN 5
DEX 5
AGI 5
スキル
なし
その他ボーナス
なし
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「今ボードにはデフォルト状態の設定が表示されているはずじゃ。この画面をタッチ操作すると設定できるようになっておる。お主らが良く使っておるのスマートフォンだったかな、それを参考にして作ったから操作はわかるじゃろ。一番右上のBPはボーナスポイントじゃ。それが許す限り色々と設定できるようになっておる」
ん…俺スマートフォン嫌いだから未だにガラケーなんだが…ま、パネル操作は他で色々使用しているから問題ないだろう。ふむ、詳しい内容もクリックすることでみれるようになっているんだな。お、レベルを動かすとパラメータも上昇するんだな。パラメータはHPとMPはBP1毎に10上昇で他はBP1毎に1上昇か。ATKとか表示されていないのは、直接設定できるパラメータじゃないからか。
みんな物珍しそうに操作している。
「これがお主らに贈ってやれる所謂チートじゃな。お主らはこれを頼りに行かねばならない。こころして選ぶとよい」
そういわれるとみな目が真剣なものになった。
そしてまず、大規模なグループ分けが行われた。正確にはPTプレイを視野にいれた集会がそこかしこで行われた。あちこちから色々な意見や見解が示され、たまに神様にも質問をしていた。俺は適当なグループの中で一言も発することなく、神様からの返答内容を検証しながら独り考えていた。
俺は人生をやり直したい。妻と子供たちには悪いが、例え異世界でだろうがやり直したいんだ。最低限、妻には生活の保障と条件付でだがメッセージを、子供たちには独り立ちできるようなフォローを確約させよう。まずは転移方法を弄ろう。
転移方法を召喚から転生に、場所指定を身分が奴隷以外に変更する。種族は人間族のままだ。性別も変えない。若干能力値が下がったが、おそらくこれが赤子のステータスってことだろう。転生時の条件が甘い為か、この程度の条件付けだとBP消費はなかった。次に職業を選択するべきなんだろうが、確かめたいことがあったのでその他のボーナスをクリックし内容をみる。お、一部に消費BPが0ポイントのものもあるんだな。頭に入れておこう。さて目的のものは…あった!
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『地球のアイテム持込』 BP:100+α
今までの世界、地球のアイテムを持ち込むことができる。条件や個数によって必要BPは変動する。
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試しに本を何冊か指定し条件を変えたりしてコスト変動を確かめた。
向かう異世界には過去地球から何度も召喚者が送られており、よくある異世界ものの小説のように現代技術でチートし放題とかできないらしい。また銃火器――現代兵器等も持ち込んだとしても、全く役に立たないそうだ。物理法則そのものが違うし、魔法なんてものもあるんだから当然といえば当然なのだろう。
それでも確かめたのは、常に情報の重要性を肌に感じているからだ。もし余裕があるのならば持って行きたい。
確認を終えると、スキルの項目をクリックした。目的は、情報閲覧系スキルを見つけることとSPやAPなどを手動で操作できるようにするためだ。
俺は結構なゲーマーである。またゲームも創っている。人間が万物の霊長類たりえるのはその類稀なる環境適応能力があるからだ。適応力をゲームの世界で置き換えるとカスタマイズの幅となるだろう。自作ゲームだと難易度が下がるのは、攻略方法を想定しそれにピンポイントで調整できるからに他ならない。
お、有った!
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【鑑定】 BP:10000
派生:【目利き】+【真贋眼】+【万物の知識】+【見透かす力】
対象の情報を取得できる。
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って、ええええ!!
ちょっと待ってくれ……全BP使ったら取得できるだと?!
【目利き】とか4つのスキルをもって初めて派生する(習得可能な)スキルみたいだからこのような破格の対価がいるのだろう。
まぁどう考えても超強力なスキルだしね。仕方ないかもしれない。このリストに載っていない上位スキルとか特殊スキルなんかもあるって話だし、とりあえず一度全部みて必要と思うのをピックアップしよう。
さて気をとりなおして他のを探そう。
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【アイテムボックス】 BP:1000
アイテム類を最大4tまで収納できる。生物など魂を持った存在は収納できない。
【スキル取得】 BP:100
SPを消費してスキルを取得する。取得に関しては、技能名や効果など最低限の知識等が必要。
(所持しているとSP操作が可能になる)
【ステ振り】 BP:100
APを消費してステータスに分配できるようになる。
(所持しているとAP操作が可能になる)
【解析】 BP:500
物事分析して理論的に明らかにするとき、能力補正。
【究明】 BP:500
道理や真理を突き詰めて考えるとき、能力補正
【研究】 BP:500
実験などを行うとき、能力補正
【筆写】 BP:500
書物などを書き写すとき、能力補正
【言語理解】 BP:1000
様々な言語を理解しやすくなる
【異世界語翻訳】 BP:10
自動的に異世界の言葉を翻訳する
【ステータス隠蔽】 BP:1000
派生:【擬装工作】
ステータスカードの一部の表示を隠蔽する
【固有図書館】 BP:1000
固有とあるがユニーク図書館。自分専用の書庫をもてる。本の検索、参照が可能
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【固有図書館】は魔法使いなんかが魔道書を入れておいて、戦闘中に脳内参照するってのが一般的な使われ方らしい。
といっても他の【並列思考】などのスキルと併用しなければ無防備にぼけーっとして危険らしく、とてもじゃないけど戦闘中に使えるような代物ではないらしい。その癖無茶苦茶習得難易度は高く、職業『賢者』持ちがたまに習得している程度が殆どらしい。
ちなみに、賢者はBPで選択できる職業にはなく、魔法使いの職業のかなり上位互換の職業だそうだ。
とりあえず、必要そうなのはこの辺だな。
本当は全部とりたいが、BPを無駄にしてはいいけない。
とりあえず【スキル取得】【ステ振り】【言語理解】【固有図書館】を手に入れよう。俺の考えが正しければこれでいけるはずだ。
さて『地球のアイテム持込』の設定に戻ろう。
俺は神様にいくつかの質問をし、ちょっと特殊な条件にしてもらった。
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『地球のアイテム持込』 BP:25
持込む物 :地球上の全種類の本や、書類、口伝や電子化されている読物等は紙束になる
制限条件1:それぞれ1回のみ取寄せが可能で、同じものは2度と取寄せれない
制限条件2:制限時間は1日(24時間)で、それが過ぎると元の世界に返還される
制限条件3:持込み可能時期は、生後1年半からの1年間のみである
制限条件4:本の概要などはこちらからは見れず、タイトル検索ぐらいしかできない
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かなり、使い勝手の悪い限定した条件下でしか役に立たないようにした。
本来、量的な問題でBPは大幅に増えるはずだったが、制限条件をかけることで見事25ポイントと逆に削減できた。捕らぬ狸の皮算用になるが、先ほど選択したスキルを上手く活用し、目的の効果のスキルを入手さえできれば、俺の『地球のアイテム持込』は大きなアドバンテージになるだろう。
ここまでで割振ったBPは2225、残りBPは7775確保できた。よし、最後は職業の選択だ。
職業はぶっちゃけ何も無くてもよかった。成長してから神殿で"職業選択の儀式"とやらを行ってもよかった。その場合、この余った大量のポイントをステータスやスキルに注ぎ込むことができる。
が、あえてしなかった。可能性にかけて5歳までまったが、結局目的の職業がでなかったじゃ後悔しきれない。
さて何を選ぶかだが、『勇者』は必要Pが8000で足りない。まぁ候補としては下のほうだったからいいんだけどさ。
HPやVITが比較的上がるものがいいな。あと、ボーナスの『アイテムボックス』ってのを利用しないのならば、収納系のスキルをできれば自前でもった職業もほしいな。
そう思っていたら次の二つのクラスを見つけた。
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職業『武神』 BP:5000
武道をつかさどり、様々な武術を扱うクラス。全能力(特に物理系)に補正。
スキル【体術】 固有スキル【武技の真髄】
職業『空間魔法使い』 BP:2000
空間魔法を使うクラス。HP,MP,INT,MEN,DEXに補正小
スキル【空間魔法】【亜空間】 固有スキル【空間把握】
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よし、どっちも取ろう。
確か2職目を選ぶときは追加でBPを500消費するんだったかな。
『武神』はHPやVITが比較的大きいのもいいが、固有スキルの【武技の真髄】が全武器とその技にプラス補正がかかるとかなり良さげだ。そして『空間魔法使い』の【亜空間】は空間魔法の基本とも呼ぶべきもので、『アイテムボックス』とほぼ同等の効果がある。もっとも『アイテムボックス』とは違い能力値によって収納量が変化するようで、最初は本当に少量しか収納できないみたいだ。他にも俺同様にアイテムボックスに使おうと思い神様に聞いていた人がいたが、小物入れぐらいと言われていた。
ポイント的にギリギリだけどとれるなら取らない手はないな!タッチパネルを操作して職業に『武神』『空間魔法使い』を追加する。すると急に状態異常の欄が出てきた。
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状態異常:弱体化Lv20(全能力99%低下,レベルアップ時能力上昇率99%低下)
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どうやらSC(魂魄容量)が足りなかったみたいだ。
SCが足りなくて職業を追加した場合、弱体化などの状態異常が発生するそうだ。"魔法使用不可"なんて無茶苦茶な状態異常もあるらしい。
ちなみに、今回は一つ目の職業はSCに関係なく持つことができるらしい。
これもチート特典の1つで、そもそも『勇者』とかそういう職業をレベル1のキャラがもったらまず間違いなく状態異常が発生するらしい。地味だけど凄く俺たちは恩恵を受けているみたいだ。
これらの状態異常が発生しているとき、普通は職業を追加できないが、ここではBPが許す限り追加できるらしい。
順番を変えてみたら弱体化のレベルが50になった。両方取るとしたら、『武神』『空間魔法使い』の順番だな。
職業を封印した場合のどうなるか聞いてみたら、封印が解けるまで"弱体化"にはかからないらしい。
となれば、『武神』を一ヶ月後意識が覚めたときに、『空間魔法使い』を1年後に封印解除だな。転生なので職業の封印解除にBPは消費しないのはよかった。じゃなきゃ足りずに片方諦めていたところだ。
ちなみにスキルは予約なのに職業は封印なのかというと、スキルは後付で付与するのに対し職業は魂魄に刻むものだからだそうだ。よく分からないがそういうことらしい。
職業関連で使用したBPは7500、残りBPは225。
この残ったBPを全てSPに振った。実は【スキル取得】を選択した後、SPの項目が追加されていたのだ。初め職業を選ばずに全てSPに振ることも考えたが、せっかく"今回この場で選択した1つ目の職業は条件無視でSCを気にしなくて良い"というメリットを潰すのはよくないと思って職業を選択したのだ。上手く行くかわからないが、予測が合っているならばSPは最初しばらくとても必要になるはずだ。
全て設定した後のタブレットにはこう表示されていた。
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天宮光 BP:0
転移方法:転生(奴隷以外の親)
初期年齢:0才 性別:男
種族:人間族 職業:『武神』(封印:1ヶ月)/
『空間魔法使い』(封印:1年)
Lv1
HP 4 (+150) (+20)
MP 4 (+100) (+50)
STR 1 (+100) (+0)
VIT 1 (+100) (+0)
INT 1 (+30) (+70)
MEN 1 (+30) (+70)
DEX 1 (+100) (+50)
AGI 1 (+100) (+0)
SP 225
AP 0
スキル
(予約:一ヶ月)
【スキル取得】【ステ振り】【言語理解】【固有図書館】
(封印中)
【体術】【武技の真髄】【亜空間】【空間魔法】【空間把握】
その他ボーナス
『地球のアイテム持込』
持込む物 :地球上の全種類の本や、書類、口伝や電子化されている読物等は紙束になる
制限条件1:それぞれ1回のみ取寄せが可能で、同じものは2度と取寄せれない
制限条件2:制限時間は1日(24時間)で、それが過ぎると元の世界に返還される
制限条件3:持込み可能時期は、生後1年半からの1年間のみである
制限条件4:本の概要などはこちらからは見れず、タイトル検索ぐらいしかできない
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周りを見渡すと、ちらほら試しうちをしているものたちもではじめている。俺もその中に入って試してみる。と言っても試すのは【亜空間】ぐらいしか無いのだが、とりあえず容量を確かめてみよう。ポケットの中身で実験だ。足りるかな?
初めての魔法ということもあり、ワクワクしながら起動してみた。結果は、ボールペン1本と名刺22枚になった。これじゃ最初はお財布の代わり程度しか出来ないな。重量的に無理だ。他の『空間魔法使い』がスキルレベルを上げて試していたが、結構容量が大きくなっているようだし問題ないだろう。俺も『空間魔法使い』の1つに絞って強化すれべいいんだろうが、そうすると本来のプランから外れてしまう。我慢だ。
そうこうしていると大半の者が設定を終えたみたいだ。中には外見ががらっと変わった者もいるみたいだ
「そろそろ皆設定は終わったようじゃな」
「そうだな、ほぼ終わった。最後に最終確認を仲間達としたいのだが?」
「よかろう。時間まで後2時間程度あるからの」
代表の掛け声で、みなとりあえず集まった。各グループで簡単な方針の打ち合わせは済んでいる。向かう前に一応全体で情報共有をしておけば、行動の幅が広がるし、仲間の現状も知りたいだろう。一応今回の集団召喚(転移)の特別手当として、今後10年間一年毎に夢の中では会えるようにしてくれたとはいえ、しばらくは会えないのだ。しっかりと打合せしておきたい。
どうやら、召喚で行くものが124人、転生で行くものが30人のようだ。全体で150人前後と思っていたが、154人いたらしい。赤子の状態では危険が迫っても自分では中々対処できないだろう。全体の8割以上が召喚を選んだのは、魔物が跋扈する危険と世界で転生は非常にリスクがあると判断した結果だろう。俺の場合も、0歳児ということでステータスは圧倒的低いし、独りのとき襲われたら間違いなく死ぬだろうな。病気など死ぬ要因は多々あるだろう。
だが、俺は人生をやり直したいんだ。多少のリスクを恐れていてはできない。
周りを見ると神様が1人づつ最終確認をしているようだ。俺の番がきたとき、俺は妻と子供達へのフォローの内容を確認、その後手元タブレットで内容を一通り確認して準備を終えた。
「さて、皆準備はできたようじゃな」
どうやら全員確認が終わったらしい。見ると召喚組の中には装備をつけているものもいる。
「では頼んだぞ」
次の瞬間、俺は足元からの光にのまれ意識を手放した。
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