9節(2) 二重の意味で新スキル習得方法確立! (2)
第1章9節の改訂版(15/1/31)です。
分割した2番目です。
ウィルくんは検証しながら、どんどんチートになっていきます。
side ウィルルアイト・スヴュート
さて、せっかくだから状態異常を可能な限り消す方向でいくか。ついでに魂魄容量の増加も感覚で感じられるようになれるといいな。いっそ隠しパラメータ群の可視化ができるスキルでも覚えないかなぁ・・・
とりあえず計算をしてみるか。現在のHPは769だから、①式から考えるとAPは10振らないといけないわけか。その場合の変化後の最大HPは1302となり、1度のコストで減らさないといけないHP量は391となる。コスト的にギリギリだが可能だな…
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ウィルルアイト・スヴュート 人間族・男 0歳
職業:武神/時魔法使い 称号:生還者/異邦人(転生)/探究者
Lv.1 Exp 1127/100
【AP:2360819】
HP 892/1302 MP: 104/104
STR 101 INT 31
VIT 101 MEN 31
DEX 101 AGI 101
【SP:1842875】
・
・(変化ないので省略)
・
状態異常
自動衰弱Lv.6(常時MPが減少する、6[MP/分])
武器使用不可Lv.11(武器スキル使用不可、武器装備不可)
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なんとなく魂魄容量がでかくなる感覚が解ってきたぞ。そうすると見たことないログが出てきた。
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スキル【???】を取得できる可能性があります
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【能力値手動分配】をさっそく起動してみる。
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【???】SP:500000
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必要SPが50万って、何このスキル。スキルの説明等も全くなし。状況から判断すると、魂魄容量の実験関連だろうが・・・まさかこれが神様が言っていたスキルを作るってことなのか?いや、まさか・・・でもその可能性もありえるってことだな。感覚を研ぎ澄ませていっちょやってみるか!
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スキル【???】の取得を試みました。作成を開始します。SPが500000消費されました。
スキル【???】の作成を試みました。類似の効果等の存在を確認しています。
類似の効果の存在が確認されました。
スキル【???】の効果を定義しています。
スキル【???】の効果が定義できました。スキル【???】は作成可能です。
スキル【???】を作成します。作成は成功しました。
スキル【???】を習得します。習得に成功しました。
スキル【???】を取得できる可能性があります。
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おお、すっごく適当な願望だったが、スキルを作れたみたいだ。これが神様がいってた新魔法の開発かぁ…意外と簡単だった?な。おそらく俺の【能力値手動分配】のおかげだろう。じゃないと、SP溜めていっきに作成を試みるなんて出来ないもんな。ログの最後の行はまた新たにスキルを作れるってことだろう。
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ウィルルアイト・スヴュート 人間族・男 0歳
職業:武神[1]/時魔法使い[1] 称号:生還者/異邦人(転生)/探究者
Lv.1 Exp 1127/100
【AP:2360819】
HP: 1302/1302 MP: 104/104
STR 101 INT 31
VIT 101 MEN 31
DEX 101 AGI 101
【SP:1408723】
<アクティブスキル>
能力値手動分配、レベルアップ手動化
固有図書館、データベース、筆写、模写
鑑定、目利き[1]、真贋眼[1]、看破、洞察眼
能力擬装隠蔽、擬装工作、鉄仮面[1]
隠密[1]、威圧[1]、索敵[1]、遠視[1]
身体強化[5]
魔力生成
ヘイスト[1]
スロウ[1]
<パッシブスキル>
解析、究明、研究、見透かす力
物理学[1]、薬草学[1]、魔法学[1]、魔物学[1]、魔法戦術論[1]
言語理解[5]、暗号解読[1]、セリノイス語[1]、古代語学[1]、精霊言語[1]
並列思考、高速思考、高速演算、算術[1]、暗算[1]
複製、解体
成長率増加、成長速度増加
自然治癒速度上昇、戦闘時回復力上昇[1]
魔力操作[1]、魔力感知[1]
状態異常耐性[5]
消費MP減少[1]、起死回生[1]
体術
武技の真髄[1]
時魔法[1]
時間把握[1]
???[1](new!)
状態異常
自動衰弱Lv.6(常時MPが減少する、6[MP/分])
武器使用不可Lv.11(武器スキル使用不可、武器装備不可)
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???[1]
隠しステータス値などが見えるようになる
・職業レベルの可視化
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ステータスとスキル画面を確認して納得した。職業の横に書いてあるのは職業レベルらしい。本来は隠しパラメータで、特殊なスキルなどを使わないと見えないのだろう。スキル名が???になっているが、どうしてだろうか。まさか自分で設定できるのかな?
色々試しているとスキル名を入力する方法がわかり、さっそく入力してみた。ちなみに一度設定すると変更は難しそうだ。同様の操作でスキル名を変更しようと思ったができなかった。スキル名設定後のスキル名の変更は無理の可能性が高い。
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隠しパラメータ可視化[1]
隠しステータス値などが見えるようになる
・職業レベルの可視化
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レベルが上がったら隠しパラメータが見えるようになるかは不安だが、魂魄容量という目に見えないパラメータの実験を行うことで作られたスキルならば、いずれ魂魄容量などもみえるようになるのではないかと考えている。ということで名前を上記のようにした。
俺本来のプランとは少し違ったが、無事にスキルを作れるようになったみたいだ。ついでに今作成できるもう1つのスキルも作ってみよう。今度はSPを100万も消費するようだ。とりあえず、作ってみよう!
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???[1]
新スキルを作る。成功の確率は能力やスキルレベルに依存する。
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おい、まてやコラ…。スキルを作れるスキルって何ですか?今でもスキルは使わなくても十分スキルを作れていますよ?あ、でも成功率が上昇するのかな。このスキルを使うと。とりあえずスキル名決めちゃいましょうか。
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スキルメイキング[1]
新スキルを作る。成功の確率は能力やスキルレベルに依存する。
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うん、こんなところか。ってかやばすぎね?称号も"スキルジェネレーター"ってのを獲得したしさ。他にもいくつか称号取っちゃって、おかげで称号を4個付けられるようになっちゃったよ。俺本当に生後半年?って感じだよ。
元々俺本来の育成プランでも難関だと思われていた新スキルの作成が、目的のスキル効果とは異なるとはいえ成功したことは非常に大きな前進である。
さてと、何とか魂魄容量不足を解消して可能ならもう一度職業選択の儀式で魔法を覚えよう。まずは、隠しパラメータである魂魄容量が可視化できるか試すべきだな。もし出来るならば安全に職業を獲得できるようになるぞ。
【隠しパラメータ可視化】のレベルアップに必要なSPを見たところ、必要SP200だった。どうやらスキルを作るのには非常にSPがいるが、作ったスキルのレベルアップにはあまりSPは必要ないようだ。
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隠しパラメータ可視化[10](MAX)
隠しステータス値などが見えるようになる
・職業レベルの可視化
・職業補正値の可視化
・効能値の可視化
・効果値の可視化
・発生中隠しクエストの可視化
・耐久値の可視化
・抵抗値の可視化(状態異常の抵抗値がわかる)
・スキルスロットの可視化(装備品の空きスキルなどがわかる)
・魂魄容量(SC)の可視化
・加護の可視化
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本当はレベル9で止めるつもりだったが、一気にレベル10にした。【隠しパラメータ可視化】はレベルが上昇する毎に上から順番に追加されていった。レベル9の時、まだ何かあるのかと興味本位でしたら"加護の可視化"という効果が出た。加護というのは神々から与えられるものらしい。今回予想以上に色々な隠しパラメータを知ることになったが、これはおいおい研究していこうと思う。
まずは魂魄容量と職業の関係、魂魄容量不足による状態異常の発生条件なんてものを調べることを最優先とした。
色々弄り検証した結果、次のようなことがわかった。
=====魂魄容量(SC)検証結果===================================
能力値成長による魂魄容量(SC)増加割合
2.50 [SC/Lv]
0.01 [SC/HP,MP]
0.10 [SC/STR,VIT,INT,MND,DEX,AGI]
※職業による補正分はSC増加しない
※端数は切り捨てである(内部加算はしてる)
クエストの報酬、特殊アイテムによる容量拡大もある。
この能力値以外のSC増加値を固有魂魄容量値(USC)と定義する。
職業が占有するSCは職業レベルによって変化する。
この職業固有の魂魄容量占有値を職業USCと定義する。
『武神』 Lv.1 50[SC]
『時魔法使い』 Lv.1 20[SC]
※職業を2個以上獲得した場合追加で職業1個につき5[SC]追加で必要となる。
転生時俺のUSCは60[SC]で、クエストで4[SC]獲得していた。
SCが1不足する毎に、ランダムで状態異常が加算される。
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俺の場合【能力値手動分配】で職業の補正分をAPとして保管してしまっており、不足分は負の値で計算されるようだ。現在の俺のSCは58と転生初期よりも減っているのはこのためだ。さっきの俺に必要なSCは75であり、不足分は17である。[自動衰弱]と[武器使用不可]の合計レベル数は17と検証結果と一致している。
検証中に俺は【レベルアップ手動化】を起動してレベルアップ処理を行った。その結果、必要経験値はレベルが上昇する毎に10増加することもわかった。今の俺の能力値はこのようになっている。
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ウィルルアイト・スヴュート 人間族・男 0歳
職業:武神[1]/時魔法使い[1] 称号:生還者/異邦人(転生)/探究者/スキルジェネレーター
Lv.9 Exp 47/180 SC 75/79
【AP:2360815】
HP: 1302/1302 MP: 104/104
STR 101 INT 40
VIT 101 MEN 31
DEX 101 AGI 101
【SP:689352】
<アクティブスキル>
能力値手動分配、レベルアップ手動化
固有図書館、データベース、筆写、模写
鑑定、目利き[1]、真贋眼[1]、看破、洞察眼
能力擬装隠蔽、擬装工作、鉄仮面[1]
隠密[1]、威圧[1]、索敵[1]、遠視[1]
身体強化[5]
魔力生成
ヘイスト[1]
スロウ[1]
<パッシブスキル>
解析、究明、研究、見透かす力
物理学[1]、薬草学[1]、魔法学[1]、魔物学[1]、魔法戦術論[1]
言語理解[5]、暗号解読[1]、セリノイス語[1]、古代語学[1]、精霊言語[1]
並列思考、高速思考、高速演算、算術[1]、暗算[1]
複製、解体
成長率増加、成長速度増加
自然治癒速度上昇、戦闘時回復力上昇[1]
魔力操作[1]、魔力感知[1]
状態異常耐性[5]
消費MP減少[1]、起死回生[1]
体術
武技の真髄[1]
時魔法[1]
時間把握[1]
隠しパラメータ可視化
スキルメイキング[1]
状態異常
なし
加護
なし
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見事に状態異常を消すことに成功した。
パラメータが上がればSCが上がることも分かり、職業毎に必要なSCもわかるようになった。おかげで"『時魔法使い』みたいにどんどん取りにくい魔法を職業から取っていこう"って話になってしまった。インチキな気もしないでもないが、命張った報酬と思えばこれぐらいの役得あってもいいだろう。
俺はそう思い、着実に魔法を習得していくのだった。
ご清覧ありがとうございました。
第1章はこれにて終了です。
ウィルくんが粗方世界の法則を検証しながら理解して、全ての状況に適応するというチートを造る第一段階が完了して第1章は終了となります。