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異世界転生からの世界革命  作者: アーシャ
第1章 異世界ルールを覚えます!
13/52

8節(1) 初経験値稼ぎ (1)

第1章1節の改訂版(15/1/28)です。


分割した1番目です。

ウィルくんの初の戦闘(戦術?)訓練を描いています。

side ウィルルアイト・スヴュート



 職業獲得のための眠りから目が覚めたとき、俺は体に若干の気だるさを感じた。母さんに聞くとほんの2時間ほど寝ていただけらしい。自分自身を【鑑定】し現状確認をしてみる。


==========================================================

ウィルルアイト・スヴュート       人間族・男  0歳

        職業:武神/時魔法使い  称号:生還者

Lv.1      Exp   0/100

【AP:2359471】

HP:  154/154 MP:  100/104

STR  101   INT  31

VIT  101   MEN  31

DEX  101   AGI  101


【SP:-1846955】

<アクティブスキル>

 能力値手動分配、レベルアップ手動化

 固有図書館、データベース、筆写、模写

 鑑定、目利き[1]、真贋眼[1]、看破、洞察眼

 能力擬装隠蔽、擬装工作、鉄仮面[1]

 隠密[1]、威圧[1]、索敵[1]、遠視[1]

 身体強化[5]

 魔力生成[3]

 ヘイスト[1](new!)

 スロウ[1](new!)

<パッシブスキル>

 解析、究明、研究、見透かす力

 物理学[1]、薬草学[1]、魔法学[1]、魔物学[1]、魔法戦術論[1]

 言語理解[5]、暗号解読[1]、セリノイス語[1]、古代語学[1]、精霊言語[1]

 並列思考、高速思考、高速演算、算術[1]、暗算[1]

 複製、解体

 成長率増加、成長速度増加

 自然治癒速度上昇、戦闘時回復力上昇[1]

 魔力操作[1]、魔力感知[1]

 状態異常耐性[5]

 消費MP減少[1]、起死回生[1]

 体術

 武技の真髄[1]

 時魔法[1](new!)

 時間把握[1](new!)


状態異常

 自動衰弱Lv.10(常時MPが減少する、10[MP/分])

 武器使用不可Lv.17(武器スキル使用不可、武器装備不可)

 技能退化Lv.1(スキルレベルが成長せずに下降する)

==========================================================


 ふむ、無事に『時魔法使い』を取得し、【時魔法】も普通に習得できた。何らかのペナルティを貰うことも予測の範囲内で、だからこそ生存率を上げるために称号を『生還者』にしていた。ペナルティは状態異常の形で現れている。身体の部位欠損などでなくて一安心だ。


 [自動衰弱]は一定時間毎にMPが減少するものだが、『生還者』と【自然治癒速度上昇】の効果で自然回復力が高い状態の俺には特に問題はないみたいだ。10MPが減っても1分後に再び減る前に全快しているからだ。

 [武器使用不可]も現状では大して問題はない。まだ体が出来ておらず、武器や防具といった装備品を使った訓練は当分先の予定だからだ。その時までに治せればよいだろう。


 ここまでは予定通りだ。この2つの状態異常ならば大したデメリットではないし、ゆっくりと解除していけばよい。


 だが、[技能退化]の状態異常に書かれていることで、そうも言ってられなくなった。

 名称には"退化"とあるがどうやらSP(スキル経験値)の値が反転する状態異常のようだ。おそらく【能力手動分配】とか【スキル取得】がなければ、自動でスキルに(マイナス)のSP割振られスキルレベルが降下していただろう。今もマイナスのSP値(ポイント)が増加している。確認のため【能力手動分配】を起動してみたが、SPポイントが足りませんと表示された。【能力手動分配】がストッパーの役割を果たしているようで、もしこれが無かったら今頃どんどんスキルレベルは下っているだろう。


 考えるまでも無く、[技能退化]は育成の相当大きな邪魔になる。すぐに治さなければならない。


(ウィル、ペナルティ解除するために出かけるわよ)


 初見でも[技能退化]が大変邪魔になると、母さんも判断したようだ。

 そこで、すぐに治すために出かける予定に急遽変更した。元々不測の事態に備えてあったので、準備はもう出来ているらしい。本当は寝ている間に出発することも考えたそうだ。しかし、普通職業を獲得したら何らかのパラメータが増加するのに変化しなかったので、他に目に見えない異常が起こっている可能性も考えて目が覚めるまで待機していたそうだ。俺はAPが上がっていることを告げ、職業を追加した場合の職業補正値はAPに変換されるている可能性が高いことを伝えておいた。『武神』のときはAPではなくパラメータが上がったのは、おそらく封印解除だったからなのだろう。



 閑話休題。



 俺は今母さんに抱えられて現在何処ともわからないようなところを移動中だ。周りの景色が凄い勢いで流れていく。十数分後、目的地についたのか景色が止まった。目の前には森が広がっていた。


(母さん。ここは何処なの?)

(ここはね、家から約50kmほど離れた、盗賊団が塒としているところよ)

(何故ここに?)

(決まっているじゃない。レベルを上げるためよ)


 うーん、言われた距離が可笑しかった気がするが、とりあえず気にしないでおこう。


 俺の現状を打開するには魂魄容量を大きくするしかないのだが、それには魔物などを討伐して経験値を稼いでレベルをあげるのが一般的である。盗賊を倒してレベルを上げちゃおうってのが母さんの方針らしい。

 いきなりの戦闘が人殺しか…ま、この前の"勇者の集い"のお陰で、犯罪者がどれだけ危険で、この世界がどれだけ命を軽く扱っているか知っている。人殺しはしたくありません、とか偽善以外の何でもない。盗賊を見逃したせいで、いったいどれ程の新しい犠牲者が出るか分かったもんじゃない。実際、母さんのいたパーティではそれ実行した馬鹿がいたらしく、その結果逃がした盗賊が報復で村が1つ焼け落としたらしい。


(ウィル、今後貴方が生きていくうえで人殺しは避けて通れないのよ。人殺しをしないで済むほど、今の(・・)世界は優しくないのよ)

(ちょっと辛いですね)

(ええ、ほんとうに。だからこそ、この世界の病みをしっかり見て欲しい)

(生後半年の子供に言う台詞じゃないよ、母さん)

(ええ、だけどウィルはただの(・ ・ ・)赤ちゃんじゃないでしょ?私の息子で"救世主"の素質があるのだから)


 母さんは俺を胸に抱えながら森の木から木へと音もなく飛び移っていく。まるで某アニメの忍者みたいだ。


(ウィル、敵がどこにいるのか、どのように攻撃するといいのか言ってみて)


 どうやら、母さんは実地での戦術訓練も同時に行う予定のようだ。


 俺は母さんの指示に従い、敵の位置や周りの状況などからの状態の把握、予想されるパターンなどをいくつか言って、それを母さんが実行するってことを何回か繰り返した。俺のプランが上手くいかずに仲間を呼ばれそうになり焦ったときもあったが、母さんはいつの間にか結界をはって問題なく処理をしていた。何故失敗したのか考えて移動中に答え合せをすることが何度もあった。


 それにしても数が多いな。ざっと100人は倒しただろうか。


 俺は移動中に自分のステータスを確認してみる。HPが若干下っているのは腕の中とはいえバランスをとるために動いたからだろう。MPは相変らず自動回復で全快している。EXP(経験値)はちゃんと入っているようだ。体を鍛えたことになったのかAPは若干上昇していた。SPは[技能退化]の影響で更に下降していた。


(ウィル、見張りは全て倒したから次はアジトに潜入するわね)


 俺には全体を把握出来ず全く分からなかったが、どうやら今迄は全て見張りで外のは全部倒したようだ。

 ってかこの盗賊団でかすぎやしないか?それを子供胸に抱えながら倒している母さんって……やっぱり規格外の人なのだろう。


(わかった、母さん)

(盗賊団のアジト突撃時に注意することは何かな?)

(罠に警戒するでしょうか?)

(それも重要だけど、一番は逃道を把握しておくことよ。全て塞げたらベストだけど、最低地上への出口は把握しておくこと。取逃がした場合、近隣の町や村に二次被害がまず起こるから注意するように)

(わかりました、注意します)


 "窮鼠猫を噛む"という諺が前世ではあったが、ここでは追詰めた状態で盗賊と戦わないと被害が拡大するみたいだ。やるなら徹底的にやれってことだな。だけどそうなってくると色々問題があるわけで……


(でも、僕は抜道が何処にあるかわかりません)

(見張りと一緒に潰しておいたから、今回は大丈夫よ。あとはあの入口だけね)

(………)


 いつの間に潰していたのだろうか。全然気付かなかった。


(ウィル、ここからは少しペースを上げて一気にいくから、しっかりと視て(・・)いなさい)

(わ、わかりました)


 あれぇ…母さん|回復職(・ ・ ・)の『アークビショップ』がメインだっていってなかったけ?単機(・・)敵地制圧をハンデ()をかかえながら余裕で出来ますって宣言しちゃってるよね?


ご清覧ありがとうございました。


旧版と同じ流れですが、次回は補足説明の為一部変更点があります。

Firfoxで表示すると、ルビが上手く機能しないようです。

他にも同様のブラウザがあるようなので、ルビを多用はしないように以後注意します。

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