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一人の男としての戦い

クラウスは、ずっと後悔している。

どうしてあんな事をしてしまったんだろう…

ルイスを傷付けてしまった。

たしか、12龍士だっけ?

それがルイスに関係しているのかだったら知らなきゃならない。

「なぁ、シルス。

お前は12龍士について知っているか?」

「えぇまぁ…」

「お前が知っていることを全て話せ!」

「わかりました。」

そう言ってシルスはクラウスに竜の伝説を話す。

「ですから12龍士とは竜のあざと多くの魔力をもち、特殊な能力をもつ者をいいます。

だから、セリオン様の件も12龍士が関わっているかと…」

「だったらなぜ言わなかった?」

「12龍士は神話です。

実物を見なければ信じる者などいないでしょう。」

そういわれればそうかも知れない。

でもこれで全てが繋がった。

はじめて会ったときの圧倒的な魔力。

それは竜の力が理由だったんだな…

でも俺はどうすればいいんだ?

一人の男として愛する女ルイスを助けるべきか、それとも王子として国民の平和を守るべきか…

普通に考えれば後方に決まっている。

でも、俺はルイスを諦められない。

クラウスはこの時、はじめて王位の重さを知った。

クラウスは彼に相談する事にした。

階段をおり地下への道のりを進んで行く。


「久しぶりだね。

お義兄様。」

「あぁ久しぶりだな、セリオン」

この地下はあの件からセリオンの幽閉場所になっている。

「どうしたの?

こんな所に。」

「あぁ。

内戦は片付いたって報告しにな。」

いざとなったら言い出せない物だ。

「それはよかった。

僕が止めなきゃならなかったけど出れないからね。」

「なぁセリオン。

お前は俺を恨んでたか?」

「何、急に?

僕は恨んでないよ。

僕はお義兄様が大好きだよ。

王妃様がなんと言おうと!」

内心すごく不安だった。

でもそう言われると落ち着く。

「だからね、お義兄様のしたいようにしたらいいと思うよ。

何に悩んでるかは知らないけどお義兄様はしたいように進めばいい。

後の事まで考えなくていいと思うよ。」

あぁ俺はきっと誰かに背中をおしてもらいたかったんだな。

ほんとはもうわかってたんだ。

たとえ、この身が滅ぼうと俺はルイスを助ける。

幸せにする、そう誓った日からルイスのいないこの世はたえられない。

考えられない。

「セリオン、ありがとな!

まっとけよ。

俺がすぐに出してやるから!」

そうと決まれば急がなきゃな。


部屋に戻り出掛ける準備をし、腰には剣をさす。

「あれ、クラウス様お出掛けですか?」

「あぁすぐに戻る。」

ルイスは、俺一人で助けてみせる。

そう思い馬にまたがり出発しようとしたその時、

「私達もお供します。」

「お前達…

どうして?」

シルスが兵を代表して話し出す。

「私達はルイス様のおかげで助かりました。

それにルイス様はたった一人のクラウス様のお妃様ですから!」

「お前達…


行くぞ!」


オーッ


沢山の兵をつれ、クラウスはアジファーに旅立つ。

必ずルイスを助ける事をちかって


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