血液型
昼休み
「みんなって血液型何型?」
優未が言う。
「私はO型だよ。それっぽいってよく言われる」
生花が自信満々に言う。
「私もO型。だいたいのことは雑だしね」
優未もO型らしい。
「蘭は?」
優未が首を傾げる。
「B」
そう。私はB型だ。Bだけ言うと何かの選択問題みたいだな。
「えっ! そうなの?」
「そうなの」
二人とも予想外という反応だ。
「A型だと思ってた」
二人ともそう思ってたらしい。
「私に几帳面なとこあると思う?制服をハンガーに掛けるのが面倒で放置しとくようなやつだぞ」
「あー。たしかに。A型じゃなさそう」
認められるとそれもそれで喜べない。
「そういや、O型って他の血液型にも少しなら輸血できるらしいよ」
優未がそう言う。
「えっ!なんで!」
生花がはてなを浮かべている。
「何かの抗体がなにやらでなんかなるらしい」
優未多分忘れている。
「うえー。すごいね」
生花は素直に受け止めている。何がなにやらで分かるのだろうか。
「なんの話してるの?」
クラスのアイドル李子ちゃんだ。
「血液型の話」
「へー。面白そう!ちなみに私は少数派のAB型だよ」
「えっ!」
予想外の血液型だった。偏見はいけないなと思う常日頃だった。
B型って言うと警戒されます。そんなマイペースじゃないと思うんですけど。真面目にしっかり生きてますよ!昔私のいた中学のクラスはO型が多かったです。