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服だれのー!?
どーでもいい女子中学生の日常です。
体育の授業が終わった。
今日は2時間目の授業が体育だったので、朝は寒かったから長袖長ズボンで授業を受け始めた女子が多く、途中から暑くなり長袖長ズボンを脱いで半袖短パンになった。
男子は勿論最初から半袖短パンだ。寒さを知らないのだろうか。
体育館のステージの上にほうり投げられた長袖のジャージ。当たり前のことだが誰のか分からなくなる。
名前を書いている人はそそくさと教室へ帰っていく。
最後にジャージが一枚残っているが誰も誰のか分からない。
「このジャージだれのー!」
体育係の大塚李子が大声を出す。
すると、バドミントン部の男勝りな女子の佐藤空がつかつかとやってきて李子からジャージを奪い匂いを嗅ぐ。
「あー、これ優未のやつだよ。ゆみー!ちゃんと持ち帰れー!」
美術部の優未を大声で呼ぶ。匂いで分かるのはなんでだろ。私には分からない。
なんかすごいなと思う常日頃だった。
いますよね。絶対クラスに一人は匂いで誰のか分かる人。学生時代の大きな謎でした。