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明日へ  作者: yukko
36/57

40歳

先輩の会社は上手くいっているようだった。

良かったと思った。

美里は2児の母になり、拓海君も奥様が出産して2児の父になった。

フランスで暮らしている翔太君夫婦の夫婦仲が大変良くて、いつも当てられている。

日が経つのは早くて……私も40歳を過ぎて主任になった今も会社にしがみ付いている。

そして、フランスから翔太君夫婦が帰国する。

帰国した翔太君夫婦とみんなで温泉に行くことにした。

行先は……有馬温泉!

泊る旅館も同じ旅館だ。


「素敵~!」

「だろ?」

「いい所ね。」

「だろ?」

「嬉しいな! 二人っきりで……。」

「そうよね。」

「あとで行きますか? ピンポン! あればだけど……。」

「そりゃあ、旅館と言えばピンポンですものね。」

「ダブルスですよね!」

「年下君、ペアの変更可能?」

「駄目ですよ! 僕は妻以外とは……。」

「分かってるわよ。それにしても……ラブラブよね。いつまでも……。

 いいことだわ。」


夕食を皆で食べて、大浴場でゆっくりお湯に浸かって……みんなでピンポンをした。

私は審判だ。

楽しかった。

笑い声が絶えなかった。

部屋で一人で居た時にスマホの通知が目に入った。


「仕事、終わったよ。

 今から行ってもいいかな?」

「もう、遅いわ。 第一、来ても良いって……私、言ってないわ。」

「そうだね。……でも、ご挨拶したかったんだけど……。」

「次の機会があれば……。」

「次の機会……作ってくれるのかな?」

「私一人じゃ……。」

「そうだね。」

「おやすみなさい。」

「おやすみ。」


彼は………。

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