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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

紅茶ごくごく星人です。婚約破棄の新作と追放ざまあの新作を出したのですが、ほとんど評価されません。私の作品の一体何がいけなかったのでしょうか?というエッセイ

「お前は今地球で流行っている<なろう小説>を書いて、文化の面から地球を支配するのだ!」


「ごくごくごく〜!!!」

私は敬礼した。


紅茶ごくごく星。地球から5959億万光年離れた銀河に、私は生まれた。

紅茶ごくごく星では現在、資源となる紅茶ごくごくエネルギーの枯渇が社会問題となっている。


このままだと5959年後くらいには完全に底をつき、紅茶ごくごく星人類は滅亡するとまで言われている。


そんな状況を打破するために政府が提案したのは、遠く遠くとお〜〜〜〜く離れた惑星を侵略・植民地化し、紅茶ごくごくエネルギーの供給源にしようという計画だ。


「5959年って、生まれたての赤ちゃんが哺乳瓶で戦争ができるようになるくらいの期間しかないじゃん!」

世界平和を望む善良で正義感の強い私はそう思ったので、この計画に志願したのだ。


しかしどうだ、このざまは。

<小説家になろう>に降り立ち、なろう小説を書き始めてかれこれ1年が経つが、ほとんどと言っていいほど成果が出ない。


処女作『パローナツ』。

投稿部数は約120話、文字数は20万文字。


いまだにブックマーク6件・評価ポイント18。


もちろん、見てくれている人がいるというのはすごくありがたく思っている。

実際、PVは今見たら9900だった。もう少しで1万行く。うれしい。


1万というのはやっぱり1つの節目というか、達成感がある。そんなに読んでもらえたんだと思うと、やっぱりありがたい。


それに自分が書きたいと思うお話を書いているのだから、たとえ人から読まれなかったとしても最後まで書き続けるつもりだ。


だけど、思うのだ。


うわああああああああああああああやだよおおおおおおおおおおおおおお僕が頑張って考えたお話をもっといっぱい評価してよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

みんな読んでおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

レビューとかは難しいかもだけど、ちょっとした感想とかはいっぱいもらいたいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ランキングに載りたいよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!書籍化したいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


...そう、思うのだ。


『些細な幸せを噛み締めること』と、『欲深く、野望を抱き、夢を見ること』。

この2つは相反するように見えて、実は両立する。

それを私は身をもって実感した。



この2023年3月、処女作の反省を生かした新作を私は投稿することにした。


まずは婚約破棄もの

『フラストノワール』


花の国フラストノワールの王子さまは風の国ウィンディラインの王女さまに婚約を申し込むが、婚約はこれから結婚をしようという約束であって、既に結婚したという事実ではない。


国が滅亡したことで、たとえ婚約破棄を告げられなくてもフルオートで婚約破棄が行われる。

......というあらすじだ。


処女作『パローナツ』は、お話が変則的でテンプレに寄り添っていなかったと反省した。

そのため今回は『婚約破棄』という想像しやすい題材を取り扱った。


滅亡前・滅亡中・滅亡後編の3部構成で、現在後編を連載している。


しかし現在ブックマーク2、評価ポイントは驚異の0。

PVは1日50~100強程度。


中編最終回のあとがきで『なんで評価くれないんですか(意訳)』という文章を長々と書いたが、誰も答えてはくれなかった。

余計なことを言って失望させてしまっただろうか?黙ってお話だけ書いていれば良かったのだろうか?

その時は不安になった。


しかし読んでくれる人の数は別に減ったりしなかった。本当によくわからなかった。でも本当にありがとうございます。



次に投稿したのは追放ざまあ系

タイトルは、『スーパー☆オノマトペ無双』


(パローナツも婚約破棄も、ちょっと少し暗い内容だったかも。もっと明るくて軽い、ポップでライトなお話の方がいいんじゃないか?)


そう思った私は、地の文をなるべく減らし、倫理観も薄めに、スピード感を意識した文体でお話を作成した。


チート漫画家の主人公ムシオデ・カズサは、その才能が枯れることを恐れた過激ファンたちによって殺されてしまい、異世界転生する。


前世の能力を生かし宮廷画家になるカズサだったが、白黒の絵ばかり書くので王様は追放してしまう。


カズサは転生で手に入れたチートスキル<オノマトペ具現化>を使って「メラメラメラメラ!!!!」と叫び、燃え盛る「メ」と「ラ」の文字を口から勢いよく射出、自分を追放した王様のお城を燃やし、その娘であるお姫さまと一緒に冒険者になり快適なライフを送る...というお話だ。


章ごとの締めに、悪役の尊厳破壊を行う『ざまあようそ』回を用意している。


そんな『スーパー☆オノマトペ無双』だが、現在ブックマーク1、評価ポイントは0。


PVは50〜100弱程度。

フラストノワール(婚約破棄もの)より少しだけ少ない。


現在の話数がフラストノワールの半分程度(フ31部分、ス14部分)なのも影響しているのだろう。



私の作品の何がいけなかったのだろうか?

私は考えた。

考えに考えた。


考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。考えた。


そしてたどり着いた答えはこれだった。


「ちゃんと最後まで書ききって、完結させよう」


そうだ。完結していないお話など、いつエタるかわかったもんじゃない。

2023年3月28日現在、小説家になろうには101万7000を超える作品が投稿されている。


そんな作品の中で、最後まで見られるかもわからない作品をわざわざ評価してあげようなど、そんな親切な人は何人いるだろうか?

既に何本も完結させている実績のある人ならまだしも、この私紅茶ごくごく星人はまだ。


処女作『パローナツ』


今月新たに投稿した2作『フラストノワール』『スーパー☆オノマトペ無双』


小説家になろうを始めてから現在までに投稿している3作品のうち、1作も完結させていないのだ。

そんなまだよく知らない、どこの茶葉のお茶かもわからない作家を、誰が応援してくれるのだろう。


「ちゃんと書いて、完結させよう。


パローナツは全9章中5章目に入ったばかりだけど、婚約破棄はもう前・中・後の後編。

オノマトペも全5章中3章に入ったところだ。


ズバッと書いて、完結させよう。


その物語のエンディングを、作者として責任を持って見届けよう。


これを読んでくれているあなたも、もしまだ完結していない作品があるのなら、ちゃんと完結させてあげてください。

なるべくハッピーエンドがいいけど、どうしてもあなたがそうしたいって言うんならバッドエンドだっていい。


完結させてあげることで、きっとそのお話に登場するキャラクターたちも報われます。


だから、完結させよう!」


ふう。

私は軽くため息を吐いた。

でもそれは決してネガティブなため息なんかじゃない。


ひと息ついて、物語に向き合うための前向きなため息なんだ!


「もう評価だけを気にしたりなんかしない。

自分の生み出した作品、自分の生み出した世界、自分の生み出したキャラクター...。


私は彼らや彼女らに、真剣に向き合って見せる。

私たちの完結はこれからだ!」


政府ごくごく星人「いいわけないだろ!評価気にしろビーム!!!!!!!!!!!!!」


紅茶ごくごく星人「うぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!!!!!!!!!」


私は盛大に爆発した。

紅茶ごくごく星人は皆、肉体に誘爆性を有している。


私の爆発に連鎖して政府ごくごく星人は爆発。

そして紅茶ごくごくアジトが爆発。

紅茶ごくごく州が爆発。紅茶ごくごく国が爆発。紅茶ごくごく大陸が爆発。


そして紅茶ごくごく星全体が大爆発を起こし、宇宙のもずくとなった。


地球は人知れず、宇宙人による侵略の魔の手から免れたのであった。

この国は、今日も平和である。

このエッセイの投稿直前に確認したら、『フラストノワール』のブックマークが2から3に増えていました!うれしい!

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― 新着の感想 ―
[良い点] やった!紅茶ごくごく星人は滅びた!! [気になる点] 本当に紅茶ごくごく星人は滅びたのか…!?いや、あれは…評価ごくごく星人!?!?評価だけを飲み干すだけのモンスターかよ! [一言] 頑張…
[一言] 作品への駄目出しならばいくらでも出来ますが、多分そういったものは望んでないですよね? というわけで、書き続けていればその内自分の作風に合った読者が見つかると思います。 まずはそこからなのでは…
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