再開
『おい、人影は見当たるか!?』
『誰も見えないんよ!』
そう言うと、モコモは大きな牙が特徴的のサーベルドッグへと変形を始めた。
牙のみならず、嗅覚も進化したサーベルドッグの能力でセルネを探そうってことだろう。
変身したモコモに飛び乗ると、セルネの匂いを嗅ぎ分けたのかすぐに移動を始めた。
『こっちだんよ!すぐ近く!』
何度も乗った背中で、しかし毎度違う生物の背からモコモの声が聞こえるのにも、もう慣れた。
全速力で走っていたモコモが急に立ち止まる。
『セルネ!』×2
先程の爆発の爆発痕を前にしたセルネがこちらを振り返った。
『校長、、お父さんに全部聞いたんだね。』
『あぁ。全部お前の口から説明してもらうぞ。とりあえずここから直ぐに離れよう。』
『そうだんよ。僕の背中にはやく飛び乗のって!』
セルネは無言で俺の後ろに飛び乗り、再びスカイチーターへと姿を変えたモコモと共に俺たちはマルクF地区を後にした。
『さっきの爆発は、セルネが起こしたものなのか?』
『そうだよ。詳しく言うと魔法使いを倒したら爆発したんだけどね。』
魔法使い。我々人間同様に異能力を持った魔物に対して使われる名称である。
魔法使いは通常、B級以上の魔物に割り当てられる。恐らく昨日ちらっと聞こえたマルクに出現したB級のことだろう。
『B級を倒したのか。すごいな。』
『あれは生まれたばかりでまだC級レベルだったよ。
、、''無駄足だった''』
俺はセルネがボソッと呟いたその一言を聴き逃しはしなかった。
『だいぶ離れたんね。これからどうすんる?』
しばらく2人の話を静かに聞いていたモコモが口を開く。
『冒険には出たいところだが、1度国に帰ろう。セルネのレベルに追いつくためにもある程度このイシュジュで特訓が必要だ。』
『賛成だんよ。』
『2人とも優しいね。、、宿屋に着いたら全てを話すよ。』
5年も一緒だったのに、こんなに気まずい日は初めてだ。
『全て』という言葉につまった重さを抱えたまま無言で王国のハンター専用宿屋まで向かった。
・・・・・・
???『今年の合格者はどうなのよソフィー。』
『最近は特に死者が増えすぎてるから、ちゃんと厳選してるのよ。それでも30人も合格者が出るなんて豊作よね。あ、あと今私はゾフィーだから本名で呼ぶのはやめてちょうだい。』
???『ふーん。そこまで言うなんて珍しいじゃん。ユニークの私たちまで辿り着ける子がいればいいけどね。』
『それは神のみぞ知るって所じゃないかしら?』
彼女は自身の胸に手を当て、2つある心音を確認し笑みを浮かべる。
B級以上のハンターになるために最も必要なのは運である。
例えいかなる才に恵まれても、運がなければ凡才と同じ。
ライはここから数日後、ハンターとしての生命の危機に陥るが、彼は未だ知る由もない。
長々しいセリフで伝えるより、ストーリーの中で伝えられるように書ければいいんですけどね、、
精進します。




