あとがき
前作『魔法少女の異世界刀匠生活』の最終話を載せ終えたのが、2020年10月13日。
そこから今作を本格的に書き始めて、書き貯めをある程度してから掲載をし始めたのが、2020年10月20日でした。
一年間、ほぼ毎日3000文字から4000文字を書き続け、自分が想定していた二百話前後を遥かに超え、最終的には328話となってしまいました。
つまり、約一ヶ月とちょっと足りないとはいえ、ほぼ一年間更新し続けた毎日と言ってもいいでしょう。
ここから先は、そんな今作品についての後書きと感謝を綴っています。もしお暇であれば、こちらも最後までお付き合いいただければと思います。
もしお忙しい方でも、コメント等を残してくださると非常に作者自身が舞い上がって喜びます。
あ、ネタバレがあるかもなので、もし完結作品の後書きから読もう、みたいな方がいらっしゃる場合はブラウザバックをお願いします……。
まずは最初に、ここまで読み続けて下さった方には、最上級の感謝をさせて頂きたいと思っています。
今作品『死ねない魔法少女の異世界転生記』は、ノベルアップ+様をメインに、小説家になろう!様でも掲載させて頂きました。
小説家になろう!様では現段階 (2021年9月10日2時現在)でPV数が87000弱、ブックマークは100件超えという、私の中ではナンバー2の人気を誇る作品となってくれた事が何より驚いています。 (ちなみにナンバー1作品は、前作『魔法少女の異世界刀匠生活』でした)
作品についてを語る前に、少しだけ自分語りをさせて頂きたいのですが、この作品は前作『魔法少女の異世界刀匠生活』を書いている最中、ふとした精神的な乱れから自殺を検討していた私が思いついた作品でした。
自殺を検討していた、と言っても今は精神的にもだいぶ落ち着いています。
しかし故に、あまり精神状態がまともではない時に設定やプロットを書き始めたので、最初から最後まで書き切れる自信があったかと言われれば、そこはちょっと微妙でした。
実際応援や、ブクマ・PV数の変化などがなければ、途中で筆を折っていた可能性は否定しきれません。
最後まで描き切る事ができたのは、ひとえに閲覧して下さった皆様のおかげです。
本当に、本当にありがとうございます。
ここからは普通に後書きをしていこうと思うのですが、色々と語りたい事自体はあっても、それを全て書いていると最終的に後書きだけでエピローグを越えそうなので、軽く触れる程度にさせてください。
まずはこの作品について、先程記したように自殺を検討していた私が書き始めた作品です。
なのでまともな設定やプロットは無いと言ってもよく、最初の二十話弱を書き終えた段階で、既にプロットを二章分変えた場所が存在した程です。設定さえ変えた部分もあり、そこは何を書いていたか今でも思い出せない部分であったりします。
固有名詞や組織名についても結構描いてる途中に決めたりしたものもありましたし、何であればアシッド・ギアという名前さえ最初の設定段階でなかったと記憶しています。どれだけ精神状態おかしい状況で描いてたんだワシは……。
とは言えほとんどの構想は固まっていて、ちゃんと書きたかった部分は書き切っているかな、というのが書き終わっての感想であり、若干不完全燃焼な部分もあれど、その辺は読者様が考える余地として残しておくのが良いのかな、なんて思っていたりします。
とはいえこの作品は、一から作り出した作品というわけでもありません。知っている方もいるかもしれませんが、私の作品は基本的に世界観が繋がっている作品が多く、例えばこの作品に登場するキャラクター『プロフェッサー・K』は、前作『異世界刀匠』でキィパーソンとなったメインキャラクターの一人でした。
異世界刀匠だけでなく『魔法少女、再臨』という作品とも世界観は繋がっていて、ノベルアップ+様ではこの三作品のキャラクターが一堂に介して戦う『マジカリング・クロス-魔法少女、集結』という作品さえ書きました。
繋がっているからこそ膨らむ世界観があると感じ、最後まで書けた作品だと思っていますが、故に他作品を読んだ事が無い方などは若干話が分からない部分もあったかもしれません。ここは私の作品の悪いところであり、今後も真摯に向き合っていきたいと思いますが、しかしごめんなさい、こういう世界観が繋がってる系の物語、超好きなんです。多分改めない。
最後まで描いた上で思うのは、やはり「長すぎたかな」という事と、読み返して思う「長々と説明が多すぎるかな」という部分が、自分の中で引っ掛かっていたりします。
しかもそれを必要と思ってやっていたかと聞かれると、そこも疑問符があったり。
何故かというと、実は今作を描いてる途中から復職を果たした事もあって、毎日約4000文字書く余裕が段々と無くなってきてしまったんです。とは言え途中で減らしたりしても読者さんに違和感があるだろうし、この作品ではこのまま統一しようという事で突っ走りました。
ただ最初に書いていた書き溜めも早々に放出し終えてしまい、ほとんどの話は掲載当日になんとか書いている事が多いです。
疲れている時とか体調が悪い時とか、次の日の自分に全て丸投げする形で終わらせる事もあって、連続して書いてないので、前の日の自分が何を思って書いていたか思い出せず、ただ文字数を稼ぐ為に説明が多すぎる形になっていたかもしれません。
ただそれでも、この作品のキャラクター達には、可能な限り向き合ってきたつもりです。
例えばクシャナと赤松玲との邂逅、会話、そしてクシャナの決断。フェストラという男の存在。
この辺りについてはどれだけ疲れていたとしても、どれだけ眠かったとしても納得がいくまで書き直していましたし、今掲載している部分を読み返して納得いっている部分の多くは、キャラクターについてです。
色んな事に悩み、疲れ、苦しんでいても、キャラクターについては妥協せず書き続ける事ができたと、満足している部分が多いです。
自殺しようと思っていた私が約一年間、この作品を書き続ける事ができたのは、自分の中で一つの誇りにさえなっています。
この作品を書き終えた後も、色んな作品を書き続ける事と思いますし、次回作の構想も既に行なっていますが、この作品以上に苦しんで書く作品はこれから先も無いと思っていますし、この作品に対する思い入れは相当深いものになったんじゃないかと、今の段階ではそう思います。
もし、この作品を読んで少しでも「良い」と思ってくださる方がいれば、コメントや評価、お気に入り等を是非よろしくお願いします。今後もそれを励みとし、書き続けて行きます。
またこの作品との繋がりがある関連作品については、ノベルアップ+様でも小説家になろう!様でも掲載していますので、少しでも興味がある方は是非、私のユーザーページから執筆作品を読んで下さると嬉しいです。
あ、あとは次回作についてなのですが、まだ構想途中ですし、ノベルアップ+様の公式キャラ二次創作とか、前作『異世界刀匠』のキャラであるシドニアを中心としたサイドストーリーを書いたりする予定なので、少し後になってしまうかもしれませんが、またこの作品とも繋がりがある作品の掲載を予定しています。
ちょくちょくと名前が出てきた「東方国・ニージャ」を舞台とした作品になる予定で、現在の仮称は『転生母子は機械人形と共に』なので、もし宜しければ是非お読みいただければ、と思います。
では最後に……ちょっとキャラクター達に対する想いを、少しだけ。
ガルファレット先生へ。死んじゃったけど、貴方が一番の大人だったと思います。シガレットさんは新しい生き方を見つけました。彼女の事を、最後まで見守ってあげて下さい。
メリーへ。いじめすぎたかもしれないな、と思いながら、それでも最後まで書き続けてよかったと思ってます。アスハの中で、彼女と共に幸せであってくれる事を祈っています。
ドナリアへ。どんな格好いいヒーローやヒロインよりも、ドナリアみたいな普通の男を書く事が楽しかったです。メリーと共に、アスハのこれからを見守りながら、幸せになって下さい。
アスハへ。貴女やメリーみたいな、障害者というキャラクターを描いてもいいのか、最初は悩んでいました。けれど書いている最中から、貴女のような強い人がこの世にいて欲しいと願えるようになった事が、少し嬉しかったりします。これから続く長い長い人生を、メリーとドナリアと共に、お幸せに。
アマンナへ。今作で一番成長を果たしたキャラクターとなってくれた事が、本当に嬉しいと思っています。アマンナがこれから進む道がどんな険しいものであったとしても、貴女が信じる人の優しさと共に、真っ直ぐ歩み続けてくれる事を祈っています。
ファナへ。最初は魔法少女に変身する設定もあったけど、途中からその設定を無くしたのは、ファナが一番この作品で強いキャラクターだと気付いたからです。これから先、長く続いていく未来の中で、ヴァルキュリアもクシャナも悩む事があると思いますけど、底抜けの無い優しさと強さで、二人を導いて下さい。
ヴァルキュリアへ。エンドラスとの確執もあって、一番気合を入れて描いたキャラクターだったのかもしれません。誰かを守ろうと奮起する貴女を書いていると、こっちまで生き続ける勇気を貰えました。本当に、本当にありがとう。
フェストラへ。最後の最後まで、ずっと傷ついてばかりだったけれど、それでも君が優しくて不器用で、寂しがりやな男の子として最後まで描ききれた事が嬉しかったです。クシャナの中で、これから先の未来、彼女の事を見守り続けてあげて下さい。
クシャナへ。主人公なのにお前の出番少なくてごめんね。最後の〆がこんな感じになったのは全部私のせいですわ!
と、ふざけるのは置いといて……最後まで、よく戦ったね。
私は、あまり異世界転生物が得意じゃないし、好みでも無いんだけど、この作品を書く事で、異世界転生物の良さというか、こういう形で成長を描ける事の楽しさが、少しはわかった気がします。
君はプロトワンでも、赤松玲でも無い、新しい命……クシャナ・アルスタッドとして生まれたんだから、これから先の人生、過去の事は過去の事として、未来へ向かって歩み続けて下さい。
君がこれから先の未来で描く『死ねない魔法少女の異世界転生記』が、何よりも幸せに満ちたものでありますように……。
後書きとして良い形になったかは分かりませんが、これでこのお話を終わりにしたいと思います。
けど実は……ノベルアップ+様限定でやる予定ではありますが、次回作を新たに参加させた『マジカリング・クロス2』をやるかもしれません。
もしやる事になれば、その時はまたクシャナ達の世界をお読み頂ければ幸いです。
では、最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
by.ミュート (2021/09/10)





