過去の話
ちょっと1話では端折った部分が多いので少し追記。
希悠の家は家庭環境最悪の近所から「あの奥さんね」とかほぼ毎日噂されるレベルの家だった。父は堅実で頭がキレて仕事も出来る人だったが、母がダメだった。父の収入の8割をクラブやホストで毎月使い込み、それでも足りないため、キャバクラなどで毎晩働く様な人間だった。さらに、俺や父への暴言、暴力は日常茶飯事。小さい頃は殴られない事が無いくらいであった。だが、高校1年春にその歪な平穏すら崩れ去った。父が死んだのだ。父にかけられていた補償金は全部で8000万。その全てが希悠の口座に行く様に父が遺言やら何やらを準備しておいたのだ。
父はいつもこう、言っていた。
「もし、俺が先に逝くようならあのひと(母)は確実にお前を捨てていく。そうなっても当面の生活が出来る様に、準備してある。母に通帳だけは取られるなよ。パスワードなんかは知られてるからな」と
実際、母は父が残した8000万以外のほぼ全ての金品を持って深夜、出て行った。
希悠はそれから考えた。現在、親権は母が持っているが、その母は行方知らず。このまま何もやらなければ、高校は卒業出来るだろう。ただ、大学に行けるかは分からない。親がやらなければならない手続き何かもあるだろう。母にもう、二度と会いたくないと考えていた希悠には選べない選択肢だ。
親権を他の親戚に移してもらう。どうやって?警察に相談して?親戚の知り合いもいないのに?無理だ。
思いつく限り最後の案、即ち今ある8000万で今後の人生を生きようと言う物だ。現状の物価じゃ、8000万で70年は無理だ。ならば増やすしかないが、仕事は出来ない。そこで、父が見守り人となっていたネット銀行の存在に気がついた。そのネット銀行は株取引が出来たのだ。それも親からの認可が必要なかった。
最初の一年で取引方法や専門用語を覚え、高2になった時本格的にを始めた。最初は赤字続き。一時期、残金が4000万以下になった。そこから高3の卒業あたりまでに7500万まで回復させた。大学にはもともと通うつもりのなかった希悠は、高校も途中でやめた。それから約2年後1億まで増やし、さらに2年で二億。その辺りで何故か名前が売れだしたらしく、ファンドのお誘いがきた。そして、いろいろ学び、希悠が自分で立ち上げたのだ。
一重にこれは父の計画的他殺に見せかけた自殺のおかげであった。
さらに詳しくしていく所存です
が……三人称化がここから進んでおりません。
内容だけ気になる方は先に行ってくださって構いませんが、ある程度読みやすい状態が良いのであればもう少しお待ちいただけると幸いです。




