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転生して十年経ったので街を作ることにしました  作者: 笹村工事
第一章 街を作る準備をするよ
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16 お説教からのいちゃいちゃ

「なんで怒ってるか、分かるわよね?」


 なぜかベットの上で正座しながら、俺の前に立つリリスに絶賛お説教を受けてます。


「なんでだろ?」

「本気で言ってる?」


 あ、ヤバい。笑顔だけど目がマジだ。


「ごめんなさいマジすんません!」


 とりあえず土下座。なのだけど、


「…………」


 無言が怖いです。恐る恐る顔を上げると、リリスは涙ぐんでいた。


「……ごめんなさい」


 心が痛む。怒られるだけならまだ良いけれど、悲しませるのは明らかに間違っている。

 久方ぶりに本気で戦ったせいで気が高ぶってるのは自覚してるけど、そのせいでちょっとテンション高くなってるのも自覚しといた方が良いみたいだ。


「……戦っちゃったの、怒ってる?」

「違うわ」


 恐る恐る訊いた俺に、リリスはやさしい声で応えてくれる。


「戦わなきゃいけないから、戦ったんでしょう? それを怒ってる訳じゃないの。陽色が、自分のことを物みたいに扱って、戦ったことに怒ってるだけよ」

「……別に、そういう訳じゃ」

「嘘でしょ」


 真っ直ぐに俺の目を見詰めながら、リリスに断言される。


「必要だから、自分のことを傷つけることを、否定してる訳じゃないの。そうしなきゃいけない事があるって、私だって、分かってるもの。

 でも、陽色が自分を大切にしてくれない事は、嫌なの。陽色――」


 リリスは俺のことを、愛おしそうに見つめてくれながら、想いを口にしてくれた。


「大好き」


 なんの混じり気も無い、素直な気持ちを伝えてくれる。


「私は、陽色に出逢えて幸せよ。今だって、そう。一緒に居るだけで、嬉しくなるの。愛してるわ、陽色」


 言葉にするだけで嬉しいというように、喜びを笑顔に浮かべ、俺を求めてくれた。

 それが嬉しい。だから――


「俺も、愛してるよ、リリス」


 俺も自分の想いを、伝えずにはおれなかった。

 かぁっと、体が熱くなる。恥ずかしさと喜びが混ざり合って、体の中をぐるぐる駆け巡る。

 熱さと一緒に、鼓動も脈を打ち、それがバレちゃいそうな気になって、つい見詰め合った視線をそらしてしまう。


 そんな俺をリリスは、くすりと笑う。そしてそっと、抱き寄せてくれた。

 リリスのやわらかなお腹に、顔をうずめる。そのまま俺の頭を撫でてくれるリリスに、俺は尋ねた。


「……なんで、分かったの? その……俺が無茶したことに」

「怖い表情してたもの。目的の為だったら、自分はどうでもいいって、そんな表情してた」

「……そう、かな……?」

「うん。隠してたけど、してたよ」


 ……いかん、失敗した。久しぶりの本格的な戦闘で、色々とタガが緩んでたみたいだ。

 自分のことを道具としてしか見れないようじゃ、先は続きはしない。反省しないとダメだ。


「ごめん、リリス。気を付けるよ。リリスの傍に、ずっとずっと、一緒に居たいから」

「うん……嬉しい、陽色」


 ぎゅっと、リリスは俺を強く抱きしめてくれる。

 やわらかくて温かなお腹に顔がうずまり、気持ち好くて心地好い。だから、つい――


「んっ……陽色……」


 リリスのお腹の感触をもっと味わいたくて、お腹に頬をすり寄せる。それだけでは足らなくて、腰に腕を回し、ぎゅっと抱きしめた。


「もぅ……くすぐったいよぉ……」


 甘えた声を上げて、リリスは俺の頭を撫でてくれる。

 俺を受け入れてくれるリリスに、嬉しくなる。

 そのまま、俺はリリスを求め、リリスも俺を求めてくれた。


 こうして2人はいちゃいちゃし、十分に英気を養った陽色は、朝になるとカルナと共に魔術協会へと向かって行った。

いちゃいちゃ部分、ガッツリ書くとマズイので、さらっと削ってます。

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