第四話「今度サバゲーしませんか?」
「海苔弁一つ」
と、言って近くの席に座り、弁当待つ。
俺は今、学校の食堂に来ている。
前回の話を引っ張ると、ゲームをやっていたら、
夜になっていたから、学校の食堂に来たというわけだ。
マジでこの学校どれだけ設備整ってんのって、
言いたくなる位、整っている。
「海苔弁お待たせしました。」
と、女性の声が聞こえる。
俺は返事をして、弁当を取りに行く。
俺が何故、食堂で弁当を食べているか、
それは今週の土曜日に発売する新しいゲーム機を買うために節約しているからだ。
その新しいゲームはどうやら自分自身で体を操り、遊ぶことが出来る。
発売と同時に出るのが、FPSとRPGだ。
正直、その三つだけでまさかの10万程度。
そして俺の所持金が9万6000円。
何故こんなに持っているかというと、親の仕送りで貰っているからだ。
しかし、あと少しでその仕送りタイムが切れるのだ。
それは、俺がバイトをしなければならないからだ。
田舎の中、どこでバイトをしろって言っているのかさっぱり分からん。
一応、学校ではバイト先が無い人のために、手伝った分だけ金が貰える。
という方にはしているらしい。
給料日とかは特になく、手伝えばすぐに貰えるという、謎のバイト。
まぁ、あるだけマシだと思うが。
俺は、食い終わった弁当を調理場に持っていき、自分で洗う。
これも一応、バイトの一部らしい。
「すみません、ありがとうございます。」
と、女性から言われ、給料と言えるか分からんが、
とりあえず、お金を貰った。
もちろん、食器を洗っただけなので、100円程度。
これで間に合うか?マジで。
と思い、家に帰る。
部屋の鍵を開け、リビングに入る。
ベットに飛び込み、スマホをいじり始める。
すると、横から声が聞こえてきた。
壁に耳を当てるが、何を喋っているのか分からなかった。
気になったので、部屋を出て、声がする部屋に向かい、チャイムを鳴らす。
すると、部屋から女の子が出てきて、俺に飛びつく。
「うおっ!?」
俺は驚いて、倒れる。
胸が苦しくて息がしづらかった。
あぁ、巨乳かぁ...
俺は、すぐに抜け出した。
「はぁはぁ、えーっと、部屋から声が聞こえてるんですけど...」
彼女は起き上がり、俺の方向に向けて喋る。
「いやぁ、ごめんごめん。独り言が多くてさ。」
身長は俺とほぼ同じで、思った以上に胸が大きい。
「あっ、君って新入生の加藤君?」
「はい、そうですけど...」
「私は斉藤美雪。3年B組の先輩だよ!」
何故か、胸を張ってドヤ顔をしている。
「なるほど。先輩でしたか。失礼しました。」
とりあえず、礼儀正しくして接する。
「そんなに、固くなくていいよ。学校の外なんだから平等に接しようよ。」
そういえば、確かに学校のルールでは学校の外では上下関係は無くし、平等に接することと、生徒手帳に書かれていた。
「もし良かったら、私の部屋に来る?」
女の子の部屋に入るのは初めてだ。
「えっ、そっ、そんな...」
つい言葉が出ず、顔を赤くして、黙り込む。
「別にいいよ。一人は寂しいからね。」
「じゃ、じゃあ...」
俺は、美雪先輩の部屋にへと入った。
リビングに入ると、ぬいぐるみや可愛い物がいっぱいあった。
「ごめんね、私。部屋にいると気が大きくなるタイプだから...」
そう言って、美雪先輩は着ていた服を脱ぎ始めた。
俺は、もちろん目を閉じる。
「そこのソファーに座ってて」
薄く目を開け、ソファーに座る。
「座り心地悪かったら、別にベットに座ってもいいよ」
っていうか、何故こんな状況になる。
俺は、声が聞こえるから様子を見に来ただけであって、別に下心なんて...
「目を開けててもいいよ」
待て待て、目を開ければ18禁レベルに達するぞマジで。
レベルに達して無いこと祈って、目を開ける。
先輩はパジャマ服に着替えていた。
安心して、もう一回、辺りを見渡す。
ベットの方の可愛いぬいぐるみの中に黒い物が見えた。
何かと思い、ぬいぐるみの除けるとM9のエアガンがあった。
「あっ、分かっちゃった?実は隠れてサバゲーオタクだったの。もしかして、そういう系って嫌い?」
趣味が似すぎて唖然してしまう。
俺は興奮のあまり先輩に勢いよく話しかけた。
「あっ、あの、もしよかったら今度サバゲーしませんか?」
「えっ!?いいの?」
もちろん、美雪先輩は大喜び。
「私、久しぶりにやるから下手くそかもしれないけど...」
「全然大丈夫ですよ!」
もちろん俺も大喜び。
メアドを交換して部屋に戻り、俺はサバゲーができるイベントをググった。
俺は、うきうきとした気分で眠りについた。
どうも!作者のわくさんです!
今回は少しストーリーから離し、サバゲーの話にしました。
作者自身もサバゲーが大好きで昔は電動ガンなどで友達とやっていましたw
次回からはストーリーに戻ります。
もし、この話の続きが気になる方はコメント欄の方にお書き下さい。
またの次回お会いしましょう!