第二話「あれ?もしかして、お前も12階なのか?」
説明を少し聞いて、下校となった。
すぐに家に帰り、鼻歌を歌いながら、マンションのエレベーターを使って、自分の住んでいる12階に上ろうとしたその瞬間だった。
「すみません!」
と、息を切らせながら走ってエレベーターに女子が乗り込んできた。
制服を見てみると、俺と同じ学校の制服だ。
息を落ち着かせると、彼女は顔を見上げ俺の方を見てきた。
「あなた、もしかして、一年生?」
俺は、すぐに返事をした。
「はっ、はい...」
「へぇ~、そうなんだ!」
と、もの凄く興味のある顔をこっちに向けてきた。
顔がもの凄くかわいくて、下を見下ろすと、体系はほぼロリに近かった。
175cmの俺に対し、彼女はパッと見、152cm位だった。
「えっと、あなたは?」
「えっ?私は君と同じ一年生の津軽零奈だよ~」
驚いた。一年生の中にこんな子がいただなんて。
今年の一年生の生徒数は167人。
6クラスに分けられた。
確かに一年生全員の名前は呼ばれたが、俺はその子の名前は聞いたことがなかった。
もしかして入学式に遅刻して、先生に呼ばれなかったのか?
「津軽零奈...聞いたことがないけど...」
「あぁ~、私、来週、転校してあの学校に行くんだよねぇ~」
ん?どういうことだ?
つまり、入学式が遅れてしまったのは、引越しをしていたからか?
口には出さないが、心の中では言った。
「でも、どうして来週からなんだ?」
「それは私にも分からない。だけど。まだ家にダンボールがあるから、多分、その片付けなんじゃないかな。」
なるほど。でも、一週間で片付けるのは余裕過ぎる。
むしろ、三日間あれば余裕だ。
この子は、もしかしてマイペースでゆっくりなのか?
と、思ったりしていると、チーンと音が鳴り、12階に着いた。
俺は、津軽零奈と一緒に下りた。
「あれ?もしかして、お前も12階なのか?」
津軽零奈はこくっと、うなずいた。
俺が住んでいるマンションは20階建てで、その内の80%があの高校の生徒らしい。
ども!わくさんです!
他の話に後書き入れてたのに、2話と3話だけ入れ忘れてました((
今回はこの小説の大事な役割(?)を果たす女の子(津軽零奈)を登場させてみました!
実は、最初はクールな性格にしようかと思っていたのですが、主の好みにより、真反対(?)と言っていいほど、性格を真逆(?)にしました(笑)
わんぱく(?)感があっていいかな...と個人的には思いますw
次回はかなり短編です...w
またお会いしましょう!!




