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私的哲学

受身の苦行

作者: 羅志

一つ求められ、それに答えたらそれで一段落。


心の整理をゆっくりつけて、そして、準備が整ったら次の段階へ。




段階を無視して進むのは、心に過度な刺激を与える。


時にはそれも重要だけれど、いつでもそれがいいわけじゃない。




一が出来たら次の二へ。


二が出来たら次の三へ。




テンポよく進むことは大事。


けれど、それが絶対じゃない。


それが絶対に可能であるわけじゃない。






一が出来た。


なら二も出来る。


そんな決めつけをされるのは、酷だ。




決め付ける側は至極簡単。


けれど、決めつけられる側はそうじゃない。


二へと進む準備が整っていなければ、進めるわけがない。




以前出来たからといって、また今も出来るだなんて限らない。


いつだって準備が必要不可欠だ。




それを無視されること。


準備が整っていないことを理解もせず、次へ進むことを強要されること。


それは、苦行にほかならない。




理解しなくてはいけない。


己の物差しと、他の物差しは違うのだと。


己が求めているものが、必ず他に存在するわけではないのだと。




理解されず、押し付けられることは、苦痛だ。


苦痛を癒すには、時間がかかる。


そのまま苦痛に押しつぶされてしまうこともある。




理解しなければいけない。


己の楽が、他にとっても楽であるとは限らないのだと。








押し付けられた側は、苦しむしかないのだと。




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