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賢者の孫  作者: 吉岡剛
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市民証について教えてもらいました

 ばあちゃんの独壇場だった首脳会議が終わり、各国の国家元首達をゲートで送り届けてから自宅に戻ってきた。


 国家元首達は、迎えにも使ったゲートの魔法を、便利なものだと感心してくれたのだが、ダームの王様だけは非常に警戒した目で見てきた。


 簡単に攻めてこれるではないか、とずっとブツブツ言っていたな。


 いい加減、こちらにそんな意思が無いことは理解してほしい。


 っていうか、ゲートが使えるのは俺達しかいないんだから、ゲートを使って襲撃したら犯人は俺達だってすぐバレるじゃん。


 そんな馬鹿なことはしないって。


「はあ……疲れた……」

「そういえば、あんなに直接的な敵意を向けられたのは初めてじゃないかい?」

「そういやそうかも」


 自宅に戻った途端に、どっと疲れが出て溜め息を吐くと、ばあちゃんからそんなことを言われた。


 そういえば、俺のいない会議では色々と言われたことはあったみたいだけど、直接言われたのは初めてか。


 皆、何故か過剰なほどに俺のことを褒めてくれるから、それが当たり前だと思って増長していたのかもしれないな。


「なんじゃ。何かあったのか?」


 俺とばあちゃんの会話を聞いていた、今日は留守番をしていた爺さんから声をかけられた。


 俺は、心配させるのもどうかと思ったので、話すかどうか迷ったけど、ばあちゃんが爺さんに全て説明した。


「なるほどのう……」

「そんな! 非道いです! シン君のことをそんな風に言うなんて!!」


 妙に納得顔の爺さんに比べて、今日も家にいるシシリーは非常に憤慨している。


「シン君は、その凄い力を人類の役に立てるように頑張ってるのに!」


 涙目になって俺のために怒ってくれているシシリー。


 そんなシシリーの態度は嬉しいが、怒り続けてる姿はあまり見たくなかったので、ソファーの隣に座っているシシリーの頭を撫でて宥める。


「うう……」


 頭を撫でられて少しは落ち着いたのか、声を荒げなくなったが、まだ怒っている様子のシシリー。


 そんなシシリーを見た爺さんが、諭すように声をかけた。


「シシリーさん、そうやってシンのために怒ってくれるのは非常に嬉しいんじゃがの、これはある程度予想できていた出来事なんじゃよ」

「予想できていた……ですか?」

「そうじゃ。シシリーさんの目から見て、シンの存在はどういう風に見える?」

「え!? そ、それは……強くて、優しくて、か、格好よくて、頼りがいがあって、それから……」

「ああ、うん。そうではなくて、シンの魔法とか、作り出す魔道具とか、そういったものをどう見るという意味じゃったんじゃが……」

「あ、あ! そ、そうでしたか!」


 爺さんの言葉を誤解して答えちゃったシシリーが真っ赤になってる。


 可愛いなあ、もう。


「そ、そうですね……私達の誰も予想しないことをいつも思いつくので、凄いなあと思いますけど……」

「ふむ。おそらく、シンに近しい者ならそう思うじゃろう。特にシシリーさんのシンへの想いは特別強そうじゃしの」

「あぅ……」

「ほっほ、それはいいことじゃ。じゃがのう……」


 赤くなっているシシリーを見て満足そうだった爺さんが言葉を切る。


「シンをよう知らん者からすれば、その異常ともいえる力がどういう風にその目に映るのか……想像出来るかの?」

「そ、それは……」


 爺さんのちょっと意地悪な質問に、シシリーは言葉を詰まらせる。


「味方であるうちはいいんじゃがの、これが敵に回ったらと想像する者は……残念じゃが必ず出てくるもんでな」

「そ、そんな!」

「そんなことはあるんじゃよ。歴史がそれを証明しておる」

「……皆さん非道いです。シン君が皆さんの敵に回ることなんて絶対にないのに……」


 よっぽど悔しいんだろう、もう涙が溢れ落ちそうだ。


「そんなことは分かってるさ、アタシ達はね。だからバシッと言ってやったよ。だけどねえ……」


 ばあちゃんは実際に、国家元首相手にバシッと言ってくれた。


 見ていた俺ですら信じられないことに。


 だけど、やっぱりばあちゃんも言葉を濁す。


「一度芽生えちまった猜疑心は、そうそう消せるもんじゃない。あのダームの国王、妙なことを考えなければいいんだけどねえ……」


 ばあちゃんの言葉に、一同口を閉じてしまった。


 あの去り際の様子は、まだ納得できていない様子だった。


 この魔人との決闘が無事俺達の勝利に終わっても、なんか一悶着ありそうな予感がするな。


 例えば……。


「バイブレーションソードを真似して複製されたりして」


 バイブレーションソードの特性を調べて、複製されたりしないだろうか?


 まさか、あんな反応をする人がいるとは思わなかったから、だんだん心配になってきた。


 そんな懸念を口にしたところ、ばあちゃんから思い切り呆れられた視線を向けられた。


「そもそも、どんな文字を付与したら、あんな超高速で微細な振動をするのか原理が分かってないのに、そんな心配するだけ無駄だね」

「そうなの?」

「そうさ。まったく、どこでそんな知識を仕入れてきたのかねえ……」

 

 そういうことか。


 この世界の知識に超音波はない。


 それなら、バイブレーションソードを複製されるかもっていう懸念は大丈夫か。


 そもそも、魔道具って、真似はできてもコピーは出来な……。


 ん?


 あれ? コピーできない?


 そうなると、一つどうしても納得できない魔道具があるぞ。


「ねえ、ばあちゃん」

「なんだい?」

「市民証って、誰が作ってるの?」


 最初に魔力を認識させた者以外に起動させることが出来ない、この世界の完全無欠の身分証明証、市民証。


 あんな凄い魔道具、一体誰が付与しているのだろう?


 市民証を手に入れた当初は、まだ現在の魔道具士の一般的なレベルを知らなかった。


 ばあちゃんは隠居してたから、現役の魔道具士達はもっと高い技術を持っていて、その人達が付与をしているのだろうと、そう思っていた。


 ところが、現実は今でもばあちゃんが魔道具士の最高峰。


 他の魔道具士達は、ばあちゃんを越えるどころか技術は頭打ちし閉塞感すらある。


 そんな現状で、どうやってあんな高性能な魔道具を作っているのか?


 そんな疑問を投げ掛けたところ、ばあちゃんはちょっと困った顔をした。


「市民証はねえ……」


 なんだろう、答えにくいことなんだろうか?


 ばあちゃんはしばらく考えた後、市民証について話してくれた。


「あの市民証はね、今はもう失われた技術で作られているものなんだよ。だから、どうやって? と聞かれても、さあ? としか答えようがないんだよ」

「失われた技術?」

「ああ、市民証は、他の魔道具に比べて随分と高性能だろう?」

「そうだね」


 身分証明だけでなく、魔物の討伐記録に銀行口座の管理まで。


 凄い技術だなと思った記憶がある。


「今から二百年も前かね。ある小さい国に天才と言われた魔道具士がいたのさ」

「ん? なんか聞いたことがあるような話だな……」

「お婆様、それってひょっとして、天才魔道具士マッシータのお話ですか?」

「ああ! それだ! 小さい頃、トムおじさんが持ってきてくれた本で読んだ!」


 かつて実在したという、天才魔道具士コーノ=マッシータ。


 その偉業はお伽噺となって絵本や童話のモデルになっている。


 俺も小さい時に、この世界の文字を覚えるために読んだことがある。


 でも、なぜ今その話をするんだ?


「市民証はね、そのマッシータが作った魔道具なのさ」

「ええ!?」


 そんな馬鹿な! いくら天才魔道具士が開発したとはいえ、今その市民証を作るとなれば誰かが魔法を付与しないといけないはずだ。


 まさか……。


「ひょっとして、マッシータは今も生きてる?」

「何馬鹿なことを言ってるんだい、そんな訳ないだろう」

「じゃあ、どういうことなのさ?」


 実はマッシータが今も生きていて、市民証の付与を続けているのかと思った。


 でも、もしそうなら二百歳を超えていることになる。そんなはずはない。


 じゃあ、誰が付与をしているんだ?


「マッシータの作る魔道具は、どれも素晴らしいものだった。だけど、一つ問題があった」

「それは俺も知ってる」

「私も知ってます。確か……」


 そう、これも有名な話だ。


「「付与の技術が特殊過ぎて、誰もその技術を継げなかった」」

「その通りさね」


 これが元で、マッシータの話は、伝記ではなくお伽噺として伝わっている。


 実在したかどうか怪しむ人までいるほどだ。


「マッシータの作る魔道具には、非常に危険な物もあったらしいね。だからだろう、マッシータは生涯弟子を取らずに、その技術を誰にも伝承しなかった」


 孤高の天才。唯一無二の存在。そんな風に伝えられている。


「そんなマッシータの魔道具だが、その中に危険性がなく、世界中から是非にと乞われたものがあった」

「それが……」

「そう、市民証さ。それまで、自分の作る魔道具が世界を危機に陥らせるかもしれないと懸念していたマッシータは、ようやく世間のためになる発明ができたということで、世界各国、各街からの大量の依頼を受ける事にした」


 市民証は、基本国が管理するものだから、経済バランスを崩す心配も無いしな。


「だけど、マッシータが生きている間はいいけど、人間は常に増え続ける。マッシータが死んだ後もね。そのことを危惧したマッシータはある物を作った」

「ある物?」

「市民証の自動魔法付与装置さ」

「自動魔法付与装置!?」


 なんだそれ!? 二百年も前に!? オーバーテクノロジーもいいところじゃないか!


「その自動付与装置を量産して各国に配ったことで、今でも市民証は作られ続けてる。だけど、結局その自動魔法付与装置のことも秘匿したまま亡くなったから、今もよく分からない技術のままなんだよ」

「でも、それじゃあ万が一壊れたりしたら……」

「過去に何度か壊れたり壊されたり、後は盗まれたりしたことがあったらしいね。そういう場合は、近隣の街に市民証を作りに行かないといけなくなるから、市民証自動魔法付与装置が壊れた街では、新規発行に時間がかかる」


 そうだったのか。


 市民証にそんな話があったとは……。


「シシリー知ってた?」

「いえ……初めて聞きました。というか、マッシータの魔道具は一切残っていないという話でしたから……」

「俺も本で読んだことある。まさか、こんな身近にあったとはね」


 シシリーも知らなかったという市民証の発明者。


 山奥育ちの俺だけが知らないんじゃなくて、一般的に知られていない話なんだろう。


「それにしても、ばあちゃん、よくそんな話知ってるね」

「アタシは元々魔道具士だよ? 過去にいた天才魔道具士のことを調べるのは当たり前だろう」

「ホンに苦労したわい。マッシータの話が少しでも残っとるところなら戦時中の国にも平気で行きよるしな……」

「はんっ! 戦争なんぞで、アタシの探究心を止められるもんかね!」

「お婆様、戦時中って?」

「ああ、マッシータの生まれた国が、当時帝国の侵略を受けていてねえ。戦争の真っ只中だったのさ」


 戦争中の国に、わざわざ出掛けて行ったのか! 相変わらずとんでもないな。


 そして、この話を聞いたシシリーが、何故かクスクス笑っている。


「どうした? シシリー」

「いえ。前にシン君が、血が繋がってないのにお爺様とそっくりだってお婆様が仰ってたじゃないですか」

「ああ、あったねえ」

「今のお話を聞いてると、シン君とお婆様も似てるなあって」

「似てる?」


 どこ?


「探究熱心なところとか、戦争中だろうと突き進んじゃう行動力とか。やっぱりシン君は、お二人を見て育ったんだなあって」


 なんか微笑ましいものを見る目で俺とばあちゃんを見てる。


 なんだよ、恥ずかしいじゃん。


「なんだい、似てほしくないところばっかり似ちまって」

「ホッホ、素直じゃないのお」

「なんだい!」

「いや……」


 ばあちゃんも照れてる。


 照れ隠しのメンチが凄い迫力だ。


 爺さんをアッサリ引き下がらせた。


「んんっ! とまあ、そういう事情でね、市民証については、その自動魔法付与装置で作られているから、詳しいことはは分からないのさ」

「そうだったんだ」


 まあ、別にどうしても市民証の謎を解明したかった訳じゃないから、別にいいんだけどね。


 ちょっと気になっただけだし、市民証がどういう物かは分かったし。


「それを考えると、シンの発明で一番評価出来るのは、付与同士を繋げる回路を発明したことかねえ。アンタ、最近ビーン工房で魔法付与してないだろう?」

「うん。俺一人で付与してたら、どれだけ時間があっても足りないからね」


 あの量を一人で付与し続けるとなると、それだけで一日が終わってしまう。


 さすがにそれは避けたかったので、この世界の言葉でも、俺が付与するのと同じ効果が出せるように発明したのが回路だ。


 お蔭で、ビーン工房での魔法付与は、俺がいなくても成り立っている。


「それで良いさ。あの回路を発明してからシンしか付与できなかった付与が、他の人にも出来るようになった。そして、皆が創意工夫をするようになった。これは凄いことなんだよ。これに関しちゃ誇っていい」


 おお、滅多に褒めてくれないばあちゃんから誉められた。


 嬉しいけど恥ずかしいな。


 なんとなく気恥ずかしくなって、市民証に視線を落とした。


 俺の視線の先には、今までと見る目が違ってしまったモノ。


 まさかメチャクチャ身近にある物が、お伽噺に出てくる天才魔道具士が作ったものだとは。


 そういうことなら、今まで確認したことはなかったけど、ちょっと調べてみようかな?


 伝説の技が垣間見えるかもしれないしな。


 そんなことを考えてじっと市民証を見ていたら、ばあちゃんが不審に思ったらしい。


「シン。アンタ……」

「え?」

「シン様、騎士学院のミランダ様がお見えでございます」


 ばあちゃんが何かに勘付きそうになったところで、メイド長のマリーカさんが来客を伝えに来た。


「あ、はいはい。通して下さい」

「かしこまりました」

「ミランダ? あのミッシェルの弟子になったっていう娘かい?」


 どうやらうまくばあちゃんの意識を逸らせることが出来たみたいだ。


 何の用かはしらないけど、ミランダはナイスタイミングで訪問してくれた。


 リビングで待っていると、メイドさんの一人に連れられたミランダがリビングに入ってきた。


「あ、マーリン様、メリダ様。本日は突然の訪問、誠に申し訳ございません」

「ほっほ、シンとシシリーさんの友人じゃ、何も気にせんでいい」

「その通りだね。ところで、今日はどうしたんだい?」

「あ! お二人への挨拶で本題を忘れるところだった!」


 そう言ったミランダは、挨拶していた爺さんとばあちゃんから俺に視線を移した。


 その表情は、さっきまで爺さんとばあちゃんに向けていた朗らかな表情とはまるで別人の……般若のような怒り顔だった。


「さっき王城から、アタシに連合軍の教官やれって言われたんですけど!?」

「おお、もう連絡行ったのか、ディスおじさん仕事早いな」


 さっき会議が終わったばかりなのに、もう連絡してくれたのか。


「仕事早いな……じゃないわよ! 連合軍よ!? 正式な軍人よ!? なんでまだ学生で騎士にもなってないアタシが教官なのよおっ!?」

「なんでって……そりゃバイブレーションソードを使ってるのが、俺とトニーとミランダしかいないからじゃないか」

「全員学生だ!?」


 別に剣術の指南に行く訳じゃない。むしろそれなら俺達が指南を受ける立場だ。


 でも今回のこれは……。


「今回の仕事は、バイブレーションソードの使い方を教えるだけの簡単な仕事だから」

「教える相手が問題だって言ってんのよお!!」


 うーん、ミランダが情緒不安定だな。


「シシリー! アンタからも何か言ってよう!」

「何かって言われても……シン君の中では既に決定事項みたいだから……無理かな?」

「旦那ラブのアンタに聞いたアタシが馬鹿だったよ!」

「旦那さんって……」

「そこじゃないわよ!」


 おお? シシリーとミランダのやり取りがすごく気安い感じがするぞ?


「シシリー、いつの間にミランダと仲良くなったんだ?」

「ミランダってマリアと仲良いじゃないですか。マリアの家にもよく遊びに来てて。私の家はその隣ですから、よく会うようになったんです」

「へえ」

「三人でお泊まり会とかもするんですが……ふふ、ミランダって男勝りな感じですけど、実はパジャマが可愛い……」

「ちょっとおっ! 恥ずかしいことバラシてんじゃないわよ!」

「あはは、ごめんね」


 マリア以外とこうやって話してるシシリーって珍しいな。


 ミランダと初めて会った時はどう対応しようかと思ったけど、こうやってシシリーやマリアと仲良くなれたのは良いことだな。


「まあ、そんなに難しく考えなくていいよ。剣術を教える訳じゃない。魔道具の使い方のコツを教えるだけなんだからさ」

「うう……プレッシャーで胃が……」

「お腹痛い? 治癒魔法かけてあげようか?」

「その腹痛じゃなあーい!」


 シシリーとミランダという異色の掛け合いが面白くて、さっきまで真面目な感じだったリビングの空気があっという間に笑いに包まれた。


 突然来て騒いでいったミランダだが、どうも急に大きな話を振られたから、一言文句が言いたかったらしい。


 自分には荷が重いとも言っていた。


 だけど、俺とトニーも一緒だからと説得し、なんとか了承して帰っていった。


 帰る際の背中に哀愁が漂っていたなあ。


 そういえば、ミランダはトニーと昔からの顔見知りだそうだ。


 騎士学院にいなくて不思議に思っていたら、魔法学院にいてびっくりしたらしい。


 何気に、トニーって有能だよな。


 そしてミランダが帰った後シシリーも家に帰り、今は部屋にいるのは俺一人。


 実は、俺には誰もいない部屋で試してみたいことがあった。


 それは……市民証に付与された文字を確認する事だ。


 市民証の不正な改造は重罪だけど、文字を確認する位なら……いいよね?


 とそういう言い訳を考え、早速市民証に付与された文字を浮かび上がらせた。


 すると……。


「!! マ、マジかよ……」


 浮かび上がった文字を見て、俺は自分の目を疑った。


 目を擦り、何かの間違いじゃないかと何度も見直した。


 しかし間違いはなく、俺は驚きを隠すことができなかった。


 何故なら、そこに浮かび上がった文字は……。


「日本語……」


 そう、日本語だったのだから。



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