学校と恋愛と日常
僕「ほら、もっと近づかないと濡れちゃうよ」
僕は緊張に負けまいと、勇気を振り絞れる以上に、気合で振り絞る。
君「優しいんだね、ありがと」
君は、そう言った。 それを聞いた僕の心臓は、大爆発寸前。
もう、ヤバイ。 「ヤバい!」――その一言に尽きるっ!!
だから、余計に緊張する僕。
今すぐにでも、口から心臓が飛び出してしまいそうだ。
だが、僕は、それを必死に堪える。
なぜなら、彼女の前で心臓をぶちまけるのだけは避けたいから。
…いやっ、どんなに気合で頑張っても、ぶちまけるのは不可能だが。
まぁ 要するに、僕が言いたいのは、彼女の前で恥はかきたくない。
そういうことなわけだが、 もうずっと沈黙が続いている時点でヤバい。
恥とか、そういったこと以前に、話す話題がないのは男としてどうだろうか。
しかし、僕だから仕方がない。
諦めてしまうのは、僕だから仕方がない。
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そういって、何度も何度も避けてきた日常。
僕はただ、『恋愛をするのが怖かった』んだ。
今までの“ただのクラスメイト”という関係から、
“私に告白してきた変な人”という扱いに変わるのが、
“何気ない日常”が変化してしまうのが、僕は無性に怖かったんだ。
だけど、今日の僕は、 いつもと一味も二味も違う。
なぜなら、勇気を振り絞って、声をかけることができたのだから。
だったら、もう一度だって、できるはずだ。
今日の僕は、できる男。 いまだに緊張してるけど、頑張れる。
そう思って、もう一度 声をかけてみる。
僕「あのさ、、、」
勇気を出せば、変えれる日常もある。
どちらにしろ、
何もしなければ、良い意味でも悪い意味でも変化はなし。