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初めてじゃないんだから、と自分に言い聞かせるも、こんなに緊張した事は今までなかった。
「ナル、嫌だったら言って」
「嫌なワケ、ねーから。マサの好きな様にやったらいい」
ナルが真っ赤になって言い放つ。
「ありがとう」
シャツの裾から手を差し込む。よく引き締まった腹筋に手を這わせた。熱を帯びたナルの肌が気持ちいい。
掌で上へとなぞると、小さな突起に辿り着いた。
「っ」
ナルが喉を鳴らす。
「ココ、感じんの?」
「・・・言わせんな、バカ」
俺の一挙一動に反応を返してくるナルが愛おしい。
「じゃあ、ココは?」
言ってナルのデニムの上から、既に張り詰めているそこに触れる。
「―――よかった。ちゃんとその気になってくれてんのな」
前をくつろげ、手を差し込むと、下着の上からも先端から滲んだモノに触れる事が出来た。
「んで、俺ばっか・・・」
恥ずかしさで泣きそうになり、両腕で顔を隠すナルの太腿に、同じ様に質量を増した俺自身を押し付ける。
「俺もだって」
「・・・っ」
ベルトを緩め、前をあける。
「ほら、ナルも触って?」
羞恥心がピークにあるナルは、俺自身を直に握り込んできた。
「つっ・・・」
「―――マサも、感じてんの?」
「当然だろ。どれだけお預け喰らってたか」
正直ヤバい。我慢に我慢を重ねた身体には想像よりも刺激が強く、触られるだけですぐにイッてしまいそうになる。
「ちょっと、シャツ脱がさせて」
汗ばむ身体を纏う布を取り払う。見るとナルも同じ様にゴソゴソと脱いでいた。見馴れている筈のナルの身体が妙にいやらしく見えてしまう。
「ナル、身体キレイだよな」
細身の身体に程よく筋肉が付いている。腰は細く、はだけたデニムから見える骨盤のラインがやたら綺麗だ。
「細いだけだって。それならマサの方が筋肉付いてて羨ましい」
「そうか?・・・ほら、おいで」
ナルの手を取り、ベッドで向かい合って座った。
「んっ・・・ふ・・・」
深く口づけ、舌を絡ませる。ナルの舌を吸い上げ、翻弄する。
「すごい事になってる」
ナルの大きくなったソレを掌で包んで上下に動かす。先から溢れ出した液でスムーズに滑った。
「あっ・・・しょ・・・がね、だろ」
ナルが触る俺自身も同じ状態だろう。触らなくたってわかる。
「・・・マサ、も、ヤバい」
「俺も・・・っ」
「ああっ―――」
ほぼ同時にイッた。
脱力するナルがヘタンと俺に寄りかかるように抱き着いてきた。
「気持ちよかった?」
顔を隠すナルに問い掛ける。
「・・・よかったけど、死ぬほど恥ずかしい」
きっと俺はキモい位、にやけていただろうと思う。思わず耳元で囁いてしまった。
「今度、もっと恥ずかしい事になるから、ちゃんと覚悟しといて」
「―――っ」
ナルは布団を頭から被ってしまった。
その夜、俺らはずっと抱き合い、幾度となくキスをした。
ずっとこうなる事を望んでいたのに、怖くて素直になれなかった俺ら。これからもきっと、何度も不安になって何度も喧嘩もするだろう。だけどその度に、自分と、相手と、向き合えるのなら。そこには幸せしかないんじゃないか。
ナルも同じ気持ちなら、いいと思う。
もしも不快になられた方がいらっしゃったら、申し訳ありません。読んで頂きありがとうございました。