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右手に剣を左手に恋を  作者: 28号
□騎士のお仕事編□
59/139

ShortEpisode01-0 右手に網を左手に虫かごを

「えー皆さん、今年もこの時間が訪れてしまいました」

 復活祭パスクワを終えた三日後の朝。

 巡回に出ている者を覗いた騎士達は、ガリレオ騎士団裏手にある騎士学校のグランドに集められた。

 騎士達の前にマイク片手に立っているのは、騎士団長のヴィートである。

 先ほどから彼の髪を、復活祭を終えた後もしつこく居座っている春の妖精が引っ張っているが、彼は苛つきながらも話を進める。

「ごらんの通り、復活祭パスクワが終わったというのに、このように春の妖精さんが街に溢れております。

 春は楽しい! 女の子も可愛い! でも、いつまでも春気分ではいられません!」

 そう言った直後、ヴィートは足下に置いてあった虫取り網を取り上げた。

「ということで、例年通り今年も皆さんには妖精取りをしてもらいます!」

 ヴィートの言葉に、騎士達はウンザリしながら、回ってきた虫取り網と虫かごを装備する。

 腰に剣を差した騎士がする格好ではないが、貧乏なガリレオ騎士団には妖精捕獲用の装備など高すぎて到底買えない。

 それ故、毎年使われるのはディスカウントショップでまとめ買いした、ちゃちな網とかごである。

「ちなみに今年は、他国の風習を取り入れようとか国王が馬鹿なことを言ったので、イースターバニーと言う兎さんも500匹ほど放たれてます。そちらも回収し、イースターバニーの貸し出し業者さんに返却してください」

 500という数にウンザリしながら網とかごを片手に街へと出て行く騎士達。

 あまりに滑稽なそれは復活祭パスクワの裏名物、ガリレオ騎士団による『妖精捕獲大作戦』の始まりであった。


こちらは、本編から少し外れたショートエピソード【騎士のお仕事編】です。

ギャグとラブコメ中心の、全五話構成となっております。

メインストーリーとリンクはしていますが、基本的にギャグですので(本編もギャグですが)、飛ばして頂いても構いません。

気に入ってくださった方は、どうぞお楽しみ下さいませ^^



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