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右手に剣を左手に恋を  作者: 28号
■騎士の初恋編■
2/139

Episode00   下級騎士と王子の出会いは

「王子様と出会ったのは合コンでした」

 キアラが彼との出会いを語るたび、友人はかならず笑いだす。

 もしくは冗談はよせという顔をする。

 だが、これは紛れもない事実だった。

 身分を隠して潜入した合コンで、キアラを見初めたのは正真正銘の王子様。

 去り際に「つきあってくれないか」と告げられた声を、彼女は今も忘れられずにいる。

 つややかな漆黒の髪と、獣を思わせる鋭い紅の瞳。派手ではないが、人目に止まる涼やかな目元とクッキリとした目鼻立ちは、新聞や雑誌の一面記事でよく見る見知った顔だった。

 そう、彼は本当の意味で「王子様」だった。

 しかし対するキアラは、喜びよりも驚きで口がきけなくなるような恋愛初心者で、何より運が悪いことに、彼女は、貴族の娘でも王家の娘でも、可愛い町娘ですらなく。

 服の下には見事な腹筋を隠し持つ、下級騎士だったのである。


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