【5話 別のやつ】
「その程度か」
「グガァァァ!」
シャキーン。
「ふぅ,ドレイク討伐完了」
彼の名前は,アンニンカ,台座に刺されて居た
狩猟に特化した蛮族,凶暴な民族の首領を
叩き潰した有史以来最強の剣士,両手大剣や
獣のローブなど,勇士の象徴のような雄だ。
距離を無視して攻撃が当たる大剣オーグ,
硬さを無視する攻撃が放てる大剣グリム,
そして様々な攻撃パターンを持っている
彼はスカーキングの異名を持つ。
そして非常に強い力を持つ,バランスブレイカー と言う力は,戦闘をする上で必要とする自身に
秘められたエネルギーを解放して身体能力を向上させまり自己再生速度の上昇等にも使用可能。
対象の内なる力や数値を測る目,かつその名前は,視界が封じられても見える,洗練された戦闘スタイルは無駄が無く,スタミナの消費を完全に抑えて居ても寸勁のように数倍の威力を出せる
し,空間の流れを全て把握して,相手の力と自分の力を同調させる事で衝撃を緩和したり,カウンターを容易にする,また常に気配察知をするなどできる。
バーサーカーと言う,力を無理矢理暴走させ,
その拒絶反応を利用して理性を一時的に飛ばし
暴走する戦闘などあり,腕を引き千切ったり,
頭を噛み砕くなど野生の力を使える。
「なんだそいつ」
「長,ソイツナカマ沢山コロシタ,タスケテ」
「わかったよ」
こうして早速,敵を倒しに行くのだった。
「んな⁉︎鑑定したがなんぞこれ⁉︎」
敵は片腕だけしかなかったが,圧倒的なオーラを放って居た。
「隻腕のナイトストーカー,,,昔俺と戦ったか?」
「あぁ,復讐だよこれは」
やつは,星に由来する概念的不死性と[魂の保管庫/ソウル・ファーム]による肉体的不死性,100億残機,倒す為には特定の空間に移動しないと行けない,1時間生存しなきゃ行けない,事前情報がないと対策不能,その上秘匿された情報をハッキングして知らなくてはならない,まぁ
開示するとそれは意識外からの攻撃以外を無効にするからって情報。
「久しいなナムダルテ1000万年ぶりか?」
「正確には1000と28万年なんだな」
こいつら宇宙と同化して居て,現象や概念
と化していて,宇宙ごと消し去らない限り
倒せない不死身,偏在する体を同時に
破壊しなければならない,物理と精神の身体を
持った悪魔族が,あのナイトストーカーに
血を与え,力を贈与したのだ,しかも部下と化したナイトストーカーが死ねばパワーアップするって言うのは置いといて,供給を遮るのは当然
不能,おまけに。
「ふん」
[クエクト/quecto/10の30乗]はある剣を
まるで[クエタ/quetta/10の-30乗]並みに
扱うような剛腕,敵の攻撃を受けるそのたびに
進化して無効にする細胞,魂を改変して肉体を
壊した際に魂干渉すら無効にした,跡形もなく
消し去っても粒子,原子,分子サイズで物質を
精密に操作して肉体が再生して更なる硬さを
得て居る。
ダメージを敵に肩代わりさせる,攻撃は再生遅延を持ち血がドバドバ出るから攻撃を喰らえない,
本体を倒さない限りあらゆるダメージによる
死も意味をなさない,だが本体はどこにでも
存在して居て存在して居ない,適応進化以外にも
復活手段豊富,時空間の連鎖に存在してあらゆる時代を消し去らないと消えない。
口からエネルギー砲,全ての攻撃を自動回避する,催眠術だが,ターン制バトルを強制して何もしないで相手を静止,画面外から殺害,未来を見て未来を選択して都合の悪いものを消せる。
「良い剣だなその重くて鋭い剣,勝ったら俺が貰うが良いか?」
「あぁ」
刹那,戦闘が始まる。
「トレント!」
やつは地に手を触れて木が生える,瞬間
成長した木は天を覆い尽くす葉を生やした。
「こいつには,キング級のトレントだぜ!」
木を叩くと上から実が落ちる,物体,障害物を
貫通して対象に当たる,全方位に爆散する棘球
麻痺や睡眠,様々な状態異常が含まれる毒素
虹彩森華。
「雨みたいだな,がっはっはっは!」
その全てを避け切る。
「まだだぞ!」
座標や位置がランダムで変わる
無調整乱数位相転移が加わり更に実が
自由自在に巡る,だが。
「ふははははは!」
更に避けまくる,嵐の中に等しい猛攻を,回避
し切る。
「南無」
アンニンカは必中の攻撃を使う,
強制成仏の南無,魂を消滅させるわざだが。
「たかが魂が無くなるだけで,不滅が死ぬと
思ったか?」
「まぁ不死身だしな」
死ななかった。
「ふん」
ナイトストーカーが,ポータル二つを上下に設置して無限落下させる。
「うぉ⁉︎」
グシャ,地に叩きつけられる,地形が抉られる,
だがしかし。
「ゲフゲフ,自然落下は全て無効にするはず
なんだがなぁ,重力付与したか?」
「何故しなねぇ,ふん」
ナイトストーカーは思考乗っ取り鱗粉を出す。
だが。
「はっはっは!」
「嘘だろ」
分子サイズまで小さくしたのに一粒すら入らない。
「避けるのだけは上手いなぁ!」
「ほう?」
瞬間,赤い霧が立ち昇る。
「なんだこれは⁉︎」
両手の大剣が右腕に融合,左腕に融合する。
「貴様を殺す」
次の瞬間,アンニンカが力を更に解放する。
「やってみろや!今の私は鋼鉄より遥かに硬い
液体金属製,貴様はチタン合金より硬い鱗を持つリザードマンが鋼鉄製の鎧を着ても,拳圧だけで粉砕したようだが無駄だぜ!自身以下や同格からの如何なる攻撃を無効化する程に硬い外殻を
持つからなぁ!」
だがしかし,瞬間空間が歪む。
「ん⁉︎(大丈夫,完全に消えて身体概念が無くされても,頭だけで戦える!)」
その拳は,矛盾を超越した無の概念や虚空
すら滅して,とんな存在,非存在すら一撃で
叩き潰す腕力だった。
「うぐ⁉︎」
そうして。
「ウギャァァァァァ⁉︎」
こうして,勝ったのは,アンニンカであった。