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ガチャ096回目:回想明け

 戦闘開始から数十分。俺たちの一進一退の熾烈な戦いは、佳境へと入りつつあった。


「『次元跳躍』!」


『ドガッッ!!』


 背後から斧が地面に激突した音が聞こえるが、俺は気にせず直上へと跳躍。俺を見失い盾の向こうを覗き込んでいるミノスの首元に向かって、真下から強襲した。


「オオオオッ!」


『斬ッ!!』


 不意打ちが決まり、相手の首筋がぱっくりと開く。即座に熱湯のような高温の血液が傷口から溢れ出し、視界を埋め尽くした。


「うあっつ!?」


 奴の身体を蹴って鮮血の空間から抜け出すも、腕に思いっきりかかってしまった。


『プル!』

「うおぉ……サンキューイリス」


 火傷しそうな痛みも、イリスが腕に巻き付いてくれたことですぐに消え去った。どうやら付着した血をすぐに飲み込んでくれたらしい。


「美味いか?」

『プルー』


 微妙って言ってる気がする。でも吐き出さない辺り、ゴブリンの血よりはマシみたいだな。


【レベルアップ】

【レベルが26から31に上昇しました】


「おお! ついに31になったぞ!」

『プルーン! プルプル!』


【スキルの獲得条件を満たしました】

【スキル:体術Lv3、剣の心得Lv3、槍の心得Lv3を取得】


 お、こっちもか。

 そうか、31になったんだし、ステータスも全部30を超えたのか。


*****

名前:天地 翔太

年齢:17

レベル:31

腕力:34

器用:34

頑丈:34

俊敏:34

魔力:32

知力:32

運:60


(ユニーク)スキル】レベルガチャEX、特殊鑑定Lv1、異世界言語理解Lv2

(パッシブ)スキル】炎耐性Lv1、体術Lv3、剣の心得Lv3、槍の心得Lv3、投擲Lv2、暗殺術Lv3

(アーツ)スキル】暗視、解体

(マジック)スキル】基礎マナ理論Ⅱ、魔力操作Lv2、炎魔法Lv1、風魔法Lv1、水魔法Lv1、土魔法Lv1、魔力回復Lv1

(スペシャル)スキル】次元跳躍

(エクストラ)スキル】神の加護(小)


称号:%#$£の###、ダンジョンの解放者、森の賢者の庇護

*****

名前:イリス

存在位格:『普通(ノーマル)

コア:極小魔石


レベル:31

腕力:180

器用:180

頑丈:180

俊敏:180

魔力:180

知力:180

運:なし


(ユニーク)スキル】魔物言語理解Lv2

(ブースト)スキル】剛力、迅速

(パッシブ)スキル】炎耐性Lv1、暗殺術Lv4

(アーツ)スキル】暗視、チャージアタック、吸血Lv4、悪食Lv2

(マジック)スキル】基礎マナ理論Ⅱ、魔力操作Lv2、炎魔法Lv1、風魔法Lv1、水魔法Lv1、土魔法Lv1、魔力回復Lv3

(スペシャル)スキル】形状変化Lv4、性質変化Lv3、吸収還元

*****


 俺もイリスも成長したな。てかそろそろ、イリスも魔石を持っても良いと思うんだがなぁ。何か条件があるのか? あと、ミノスのスキル的にイリスならもっとスキルを得られそうだったけど、ゲットしたのは『剛力』スキルだけか。血を全部飲まなかったからか? でも美味しくないものを無理やり飲ませる訳にもいかないしな~。


「イリス、『剛力』のスキルをゲットしてたぞ」

『プル? プル~』


 え~、『剛力』か~。

 みたいな、微妙なニュアンスでプルプルしている。まあ気持ちは分からなくもない。今のイリスは純粋な殴り合いは不向きだからな。それでもまあ、何かしら使う余地はあるはずだ。


『プルプルプル』


 ステータスの上昇に満足していると、イリスはミノスの死体に向けて触手を伸ばしてツンツンしていた。血抜きはしなくて良いのかと言いたげだな。


「あんまり美味くはなかったんだろ? スキルは得られるかもしれないけど、他もお前に合いそうなものじゃ無かったしな。だから、ある程度は自然に任せてしまえばいいさ。出が悪くなったら頼む」

『プルー』


 奴の身体は巨体だ。首元を掻っ捌いたとはいえ、少しの時間じゃ全ての血を出しきることはできないだろう。

 全身からどっと疲労感が押し寄せてくる。仕方なくモンスターの亡骸のそばで腰を下ろし、イリスを膝に抱えた。


「にしても、ここまで来るのにめちゃくちゃ苦労したよなー」

『プルプル』

「ガチャを回す前に、ちょっと思い出すくらいは良いよな」

『プル~ン!』



◇◇◇◇◇◇◇◇



 ウィジャボードを使って会話をしていると、自然に流れ出ていた奴の血液が止まったことを察したようで、イリスは奴の首元に取り付き吸血を開始した。イリスは働き者だなぁ。

 俺もやるべき事をやるべきだが、ダンジョンの核を探すために一人で奥に行くわけにもいかないし、ガチャを回すとするか。今の俺じゃ、この死体をカバンに詰め込む様な真似すらできないだろうし。

 ……そもそもコイツの肉って食えるのかな? イリスが血はそこまで美味くないと感じている以上、期待値が薄いんだが……。

 まあ良いか。


「じゃ、ガチャを回すぞ。イリスは作業しながら見ていてくれ」

『プル? プルプル!』

「『レベルガチャEX』召喚!」


『どすん!』


 スキルを使用すると、俺の目の前に真っ白なガチャの筐体が出現した。


『所有者のレベルを消費して豪華景品をゲットしよう!』

『10回ガチャを回す事でURランク以上が確定で1個以上出ます』

『ボックスの残り100/100』

『消費レベル:30』


 さーて、何が出るかな。

 てかそもそも、UR確定の30消費ガチャだ。最初から2回更新くらいされてる結果が出そうだよな!

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