オラシオンは想いと共に天へと昇る
世界に蔓延る凶悪モンスターの討伐や捕縛、廃坑や遺跡の探索調査など、命の危険性のある依頼を熟す為に武器を手に、駆け抜ける者達を――人類は『冒険者』と呼んだ。
冒険者である男「ヒイラギ」は、とある目的を果たす為に日々冒険者としてクエストを幾つも熟していた。
ある日、ヒイラギは報酬目当てでクエストを熟しにとある村に赴いたところ、その村に住む「アクレア」という少女に出会う。
クエストを熟す過程で交流を重ねた二人だったが、そんな二人に大きな試練が立ち塞がった。
「もうあんな風になるのは嫌なんです……ッ!」
「その前に、アタシがアンタを止める」
「それで死んでしまったら、どうするのですか!!」
「それは無いわね。だって――アタシ、死なないもの」
これは、孤独になってしまった男と少女が、それぞれの目的を果たす為に”冒険”をする、そんな物語である。