6. ゴブリンキング
流石にあの量は何も考えずに言って突破できるようなもんじゃない。なにか解決策を考えないとな。
いや、繰り返すって方法は思いついたけど、流石に時間がかかりすぎる。
いや、こういうもんなのかな?
異世界漫画って時間感覚わかりにくいからそういうのわかんなかったけど、もしかしたらこれが普通なのかもな。そう思うことにしよう。よし!
早速作戦開始だ!
作戦って言えるほどまともな作戦じゃないけどね。でもまあ多少は通用するでしょう。多分。
まずは20匹、そしてもう少しだけ倒していく。そして戻る。
そしてまた数十匹倒し、戻る。
4回目くらいになってようやく少ないって思えてきた。
そして5回目、周りのゴブリンはもうほぼいない。ちなみにゴブリンキングはずっと手下に指示出して突っ立ってるだけで何もしてこなかったが、流石にもう動き始めた。
一旦逃げて休憩してから倒そうとでも思ったが、後ろを見るとなぜだろう。出口がありません!
対策されたと言うべきか、もう逃さないと言われているのか。まあどっちにしても休憩はできそうにない。とりあえず周りのゴブリンを倒したあと、ゴブリンキングに挑んでいく。
どれだけ強いのか楽しみだ。
早速斬りかかってみる。
お、しっかり硬いな、いや、硬くないほうがいいんだろうが。なんかね、流石にあっけないとつまらないっていうか。まあとにかくちゃんと強いってことだ。
そう思っていたんだが、なんかパタ―ンが同じで攻撃も避けやすい。それに硬いとはいっても全く刃が入らないほどでもない。ちゃんと入るしちゃんと斬れる。
その身につけてる大きな鎧が剥がれてしまったあとはもうあっけなかった。多少はダメージを食らったがそれでもその程度だ。でもまあ、森の中にいたやつくらいはあったな。
そしてゴブリンキング討伐!
後ろから何かが動く音が聞こえる。多分出口だ。討伐依頼はこれで完了かな?
まあこれ以上何すればいいかわからないし、さっさと外に出よう。これ以上こんなところにいても意味ないだろう。
さっさと脱出しようと思った矢先、急に洞窟内に地響きが起こった。
これはのんきに歩いてる場合じゃないな、でも何でだ?
もしかしてゴブリンキングを倒した影響?
いや、今はいいか。とりあえず、さっさと脱出だ。
落ちてくる瓦礫を避けながら走っていくとついに出口が見えてきた。あの洞窟で何があったのかはわからないが、とりあえず脱出だ。
とりあえず、一安心だな。