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俺の異世界生活終わりました!  作者: Ruru
1章 はじまりの街
2/55

2. 街の名前

 今俺は困っています。


 現世でトラックに轢かれ異世界に転生して、これだけだったらまだ大丈夫だった。

 

 問題はそこじゃない。


 なんとこの世界、こっちの言語が全く通じないのである。

 流石に記号で話してるわけではないが、解読は不可能だ。多分。


 少なくとも俺には無理だ、学生の頃英語覚えるのでやっとだった俺に0から異世界の言葉を覚えられる気がしない。なんか教科書でもあればいいがここは異世界だ、他の世界から人が来るなんて考えていないのだろう。


 多分そんな便利なものはない。


 つまり、俺は異世界に転生したら言語もわからず何をすればいいのか全くわからない状態だ。


 簡単に言えば詰み。


 ただ、せっかく異世界に来たのにこんなところで諦めるわけにはいかない。せめてこの異世界で過ごしていたい。こんな貴重な体験、なかなかできるもんじゃないからな。


 というわけでまずは街の名前だ、何を言ってるのかは全くわからないが街の名前くらいならわかるだろうという安直な発想。俺はさっきあった男にジェスチャーを使って聞くことにした。ジェスチャーまで意味が違っていたら諦める。


 とりあえず俺は看板を指差す。そして男が何か言う。


 やはり全くわからない、聞き取れなかったのだ。いや、こんな簡単に諦めてはいけない。俺はもう一度看板を指差した。そしてもう一度男が何か言う。発音の雰囲気はさっきと似ていた。というか同じように聞こえた。ただし、聞き取ることはできなかった。


 そしてもう一度看板を指差す。そして男がもう一度何か言う。今度は聞き取れた。


 聞き間違えじゃなければ「イシュリア」と言っていた。


 そして俺はもう一度看板に指を指し「イシュリア?」と聞いてみる。


 そして男は首を縦に振る。


 やっと街の名前が聞けた、街の名前一つ聞くのに十数分は流石にかかり過ぎだろうが、何故か達成感があった。全く知らない世界の言葉を理解できた嬉しさ。


 いや、流石に街の名前の確定が早すぎるか、あの看板と街の名前が一緒じゃない可能性もある。


 もしかしたらイシュリアがこの世界で看板を意味する言葉ってのもある。


 そしてそれを確定させるために俺は街に向かって大きく手を広げて「イシュリア?」と聞く。


 そして男は首を縦に振る。


 今度は確定だ。この街の名前はイシュリアだ。


 俺の異世界初の街はイシュリアと言う場所になりそうだ。なんとか生活できそうだな。

異世界生活終わりました!ってタイトルなのに

結構続きそうなのは

気にしないでください

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