春夏秋冬1
この宇宙の始まりは、どんなだったろう。
生命誕生に、水を湛えた彗星が関わっていたのだろうか。
この世界のことわりとは。
むかしむかし、はるか昔の物語。
まだこの世界が出来上がっていない頃から始まる。
この世界は、白い画用紙を世界いっぱいに広げたように、ただの真っ白い世界だった。
その白い世界が徐々に影を帯び、時間をかけて漆黒の世界へと反転していった。
そして、その漆黒の世界で、ある時小さな“またたき”が胎動を始めた。
チカチカ チカチカ チカチカ。
火花が散ったかと思うと、まるで石油に引火した様に突然の大爆発が起こった!!。
ビッグバン。
今から150億年前、大宇宙が出来上がった。
そこでは漆黒の宇宙空間に、あらゆる星々があふれんばかりに輝いていた。
星たちは近づいては離れ、離れては近づき、互いにぶつかり合って宇宙空間を飛び回った。
そこからさらに長い時間が経った。
気が遠くなるほどの時間が。
星々が動き回る宇宙空間に、長い尾を引いて流れる彗星があった。
それは宇宙空間を漂い、惑星を捕食しながら生きているようだった。
その彗星は、ガス状の霧に包まれ、半身がドクロのような姿のドロドロとした暗黒のガスで、もう半身が優しいほほ笑みをたたえた美しい女性の清々しいガスで出来ていた。
宇宙の始まりの白い世界と、漆黒の世界を体現しているように。
そのガス状の何かが、ある時ある惑星をじっと見つめて、自身に問いかけた。
「太陽から ちょうど良い位置にある。」
「私たちも ずいぶん長い間、旅を続けてきた…。」
「今度は、あの岩だらけの、不毛の惑星に、命の息吹を吹き込み、休息を取らせてもらおう。」
そう言い放つと、あっという間に圧倒的な速さで、その惑星に飛んで行った。
その長い尾を、長く長く引きながら。
シュルルルルルルルㇽㇽㇽ。
そして その惑星に衝突した。
ドゴ~~~~~~~~~~~~~~ン!!!
惑星全体が大振動を起こし、惑星を形成していた岩岩が宇宙空間に飛び散った。
そこに二つの月が生まれ、惑星シバルバが誕生した。
惑星シバルバを舞台にした物語が始まります。
引き続き、ご愛顧お願いいたします。




