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博士と立野くん

なんのこっちゃ

作者: 星野☆明美

「博士!天候制御装置、失敗です!」

立野くんが嵐に吹き飛ばされそうになりながら叫んだ。

「ううむ、こうなったら、アレしかない」

「アレってなんですか?」

「召喚術、出でよ魔王!」

博士がステッキで描いた魔法陣が怪しく輝いた。

ラーラララー。

女声のコーラスのような音楽が流れて、魔法陣の中央に巨大な魔王が出現した。

「ワシを呼び出したのは誰だ」

「立野くんです」

「でええ!違うぅ!」

「何の用だ」

「だから、違うってば!」

魔王は立野くんの方に気を取られていたが、博士が魔王のマントに魔法陣を描いた。

ピカー。

魔王の背中から光と共に天使が現れた。

魔王と天使は睨み合い、掴み合った。

「魔王さん、魔王さん」

「なんだ」

しゅうううう、スポン。

博士の持っている瓢箪に魔王は吸い込まれ、博士は瓢箪に詮をした。

魔王と一緒に悪天候の雲も全部吸い込まれた。

天使の頭上の輪っかの光が太陽を呼び寄せた。

白い雲間から天使の梯子が地上に降りた。

「科学の勝利じゃ」

博士がそう言って微笑んだ。

立野くんは、瓢箪と行き場をなくした天使を見て、これどーすんだ、と頭を抱えた。

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