010 打倒、鬼頭!!
「はい、じゃ決まり。すいませーん、包んで下さーい」
煮え切らないお姉ちゃんの態度は無視して大声で店員さんを呼ぶと、かしこまりました、と傍の女性スタッフがさっと飛んできて、私が選んだ四つの商品を持って奥へ消えて行った。
「私のものより、美緒のものを選ばなきゃ!」
「そういえばそうだね。あ、これ可愛いー」
手に取ったのは、黒のメイド風下着。フリルのレースがふんだんに付いていて、結構セクシーなのに可愛い。これにしよーっと。あと、悩殺するならマイクロビキニは必須よね!
首元がオープンクロスの白いものを選び、セクシーなベビードールとお揃いのレース下着の赤を選んだ。あとは、ふわっとしたフリルの手触りのいいピンクのセクシー下着。赤・白・黒・ピンクがあればいいでしょ。水玉好きじゃないって言ってたから、無地の方が好きとみたので、柄ものは選ばなかった。
ふん、これで貧相とか中松さんが言ったら、××にケリ入れてやる!
でも、いただきまーすってされたら、コッチのものよ! それをネタにゆすってやるんだー。うっしっし。
買い物はインスピレーション重視ですんごい早いから、早々に選んで超キワドイ下着四枚を手に入れた。(テレレー)※イベント発生時の効果音
イベントはさくさく進めなきゃね!
さっきとは別のスタッフの方に私が選んだものを渡し、お姉ちゃんのものと間違えないように念を押した。お姉ちゃんのは、私のものより超ドエロな過激マイクロビキニを選んでおいたから。隠す方が大変なくらいのヤツ。組長が目を輝かせて喜びそうだ。
今夜は二人で盛り上がってお愉しみになるだろうから・・・・ふふふ。明日は組長に超感謝されるだろうなぁー!
そしたら私の立ち位置は、末端の構成員から参謀クラスに爆上げよね!
だったら、憧れの姐さんってポジションになれるかしら!?
組長が全面サポート。対立の末、孤立する鬼頭。迫る追手たち。
んー、いいカンジに物語が進んで来た!
追い詰められた鬼頭を狙って、装備のセクシー機関銃でヤツの心臓をひと思いに撃ちぬく! 激闘の末、召し取ったり!!
よーし。勝利だ。その後、ちょっと想像してみよう!
――美緒様。数々の無礼、本当に申し訳ございませんでした。
激しく繰り広げられたセクシー抗争に負けた鬼頭、中松。狭い事務所に捕らえられ、傷だらけのボロボロだ。彼が項垂れ、謝罪を寄こしてきた!
しかし、スーツの下から覗く艶めかしい魅惑の肉体に、ドキっている事は内緒だ。
姐さんに階級が爆上げ(これ決定事項ね)となった私が、そっと近づく。
『中松! アタイ(完全に姐さんになりきっている)の水玉下着をバカにする無礼を働いて、タダで済むとでも思ってんのかい?』
――くっ。申し訳ありません。美緒様が魅力的で、つい、意地悪を・・・・。
『ふうん。カワイイトコあるじゃないの。だったら、コレ、どうして欲しい? 言ってみな」
――あぁ・・・・それだけはご勘弁・・・・を、っ、おぉ、くっ、ううっ・・・・あぁ!
私は興奮していきり立つ中松の××を足で踏みつけ、ヒールでぐりぐりといたぶってやった。(××に入る言葉はご想像にお任せします)
苦しむ鬼頭を、公開処刑よ!
ばばばーんっ。(姐さんが何をしているかも、併せてご想像にお任せします。自由にこの映画を盛り上げて下さい)
『おーほほ。これに懲りたら、二度と私に意地悪をしないことね!」
こうして鬼頭を撃破。最後に組の者全員の前で土下座。辛辣な屈辱を彼に与え、姐さん・美緒の任侠物語は、ジ・エンド。そして最高のエンドロールが流れ出し――
うーん。完・璧!
さあ、バッチリシミュレーションもオーケー!
打倒、鬼頭!! ガシガシ攻めて、撃破よ、撃破―ーっ!!
組長、援護射撃頼んだわよ――っ!!
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