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信長の『八咫烏』『陰陽師』の考察①

都市伝説の様な考察の話になります。

同じ様な説があるかもしれませんが、ストーリー上での独自考察のつもりです。

素人レベル考察ですので間違い、異論があると思います。

持論を押し付けるつもりはないので、間違いの指摘は歓迎します。

都市伝説のつもりで楽しんで下さい。

「さて、何から話そうか?」

信長は少し考えている。

「そうだな、今でこそ皇室は剣を持たない非力であるが、初代神武天皇は日の本初の覇者だと知っているか?」

「日向から来て大和、日の本を統一した」

「本来、天皇陛下は武人なんだ」

「蘇我氏と闘い、何回か皇子が剣を持ち戦さに出陣した事もある」

「剣術だけでなく、戦さの知識を持つことも容易(たやす)い」

「当然、兵法書『孫子』を勉強し理解しているだろう」

「38代天智天皇の時に『孫子』の本が日の本に伝えられたとしている」

「40代天武天皇は軍を率いて指揮、統率もした」

「長秀、では何故その朝廷に『忍び』の様な諜報機関が無いんだ?」

「聞いた事があるか?」

信長は俺にたずねた。

『孫子』の有名な言葉に『敵を知り、己を知れば、百戦してあやからず』がある。

権力者にとって情報は大切だ。いや必須だ。

確かに諜報機関が無いのは不思議だ。

「朝廷の諜報機関など聞いた事がありません」

「では信長様は陰陽師が天皇の諜報機関であると思いですか?」

信長は首を横に振った。

「いや、『八咫烏』こそ天皇の諜報機関だと思う」

「陰陽師は暗部、暗殺などを行う実働隊だな」

俺もあやうく晴親に殺されそうになった。

なるほど、『八咫烏』と『陰陽師』が繋がった。しかし

「信長様、それは飛躍した推論では?」

信長は頷く。

「確かに、この国は周りに危険な独裁者がいるのに『戦力はダメだ』『兵隊は要らない』と騒ぐ平和ボケした国だからな」

「朝廷に諜報機関が有ると決めつける訳にはいかないな」

「では、『八咫烏』とは何か?」

「それを説明した方がいいな」


「では長秀、鎌倉に行った事はあるか?」

信長の話が急に飛んだ」

「鎌倉には1度行っています」

「鶴岡八幡宮を見て、広い参道を歩き、商店街に行き、北鎌倉に向かいました」

若い頃に大河ドラマを観て、1人でふらっと鎌倉観光に行った。

調べもせず鎌倉に行ったから観る所が分からず、京都に比べ、つまらなかった思い出がある。

「なら鎌倉が天然の要塞と言われても理解できるではないか?」

「では何から鎌倉を守っていたんだ?」

山に囲まれた街、北から鎌倉の街に向かうには狭い、隘路(あいろ)と言うべき道を通った気がする。

攻めずらい街だ。

しかも政治の中心と考えると京都に比べ、街は狭い。


攻めて来る敵?奥州の藤原か?

いや、歴史を考えると朝廷だな。

「わしは鎌倉幕府が朝廷からの争いを避けた東国武士の為のただの一行政機関だと思っている」

「単なる地方自治体だな」

「そのぐらい朝廷と幕府の力関係には大きな差があったと思う」

「1対9、2対8ぐらいの大きな差」

「普通であれば幕府など一捻りだよ」

え?それなら何故?

「長秀、『おかしい?』という顔をしているぞ」

「では何故『承久の乱』で鎌倉が勝ったのか?と」

「何故勝ったのかについては後で説明した方がいいだろう」

信長は俺の疑問を後回しにした。


『承久の乱』の概略

朝廷の荘園領主と鎌倉幕府の守護、地頭との年貢(税)の紛争から、後鳥羽上皇が幕府、執権の北条討伐の兵を挙げた争い。

上皇は武家政権打倒と日本全体の統治回復を目指した。

院宣(討伐の命令書)を発布、挙兵したが幕府軍に敗北、上皇は隠岐に流された。


「『承久の乱』が終わり、京に六波羅探題が置かれた事は知っていると思う」

「六波羅探題の仕事は朝廷の監視だ」

「なら鎌倉幕府の監視は?」

「公家の番犬だった平家が増長し、天皇は源氏に討伐させた」

「たかが『令旨』という1枚の紙を使って」

「そして源氏は鎌倉に引き()もった」

平家が番犬?

確か平清盛の父親は平氏の棟梁だったが、役職は京の警察署長、もしくは天皇のボディーガード。

警護という意味では、悪く言えば番犬か。

なら公家にとって庶民は虫ケラか。

その反動か。

『平家にあらずんば人にあらず』と言ったぐらい増長したんだろうな。

「源氏が平家と違い、増長しないのか?」

「しないと言えない」

「まぁ普通に考えたら源氏が増長しない様に見張るだろう」

「どうやって?」

どうやって?

俺がスパイならあちこちで盗聴、隠しカメラを仕掛けるだろうな。

探られる身なら?

やましい事が無ければ隠しカメラなんかでなく、真正面に監視カメラを置いてくれて良い!

真正面!?

「鶴岡八幡宮!」

信長は頷く。

「どうせ争っても勝てない相手なら街のど真ん中に置いて、さぁ見てくださいと」

「頼朝は八幡宮近くに住居を置いていたと思ったが」

「これなら朝廷も安心するな」


「え?え?鶴岡八幡宮が諜報機関?」

俺の驚きを見て信長はニヤリと笑った。

「各地の神社は『八咫烏』の傘下でないかな」

信長様、それは爆弾発言です!!

「神社は『(やしろ)』と言う場合があるな」

「長秀、『社』の他の意味を知っているか?」

「それはな、『組織』『結社』だ!!」





信長の考察はまだ続きます。

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