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伊木山の城造り始めました

「長秀様と御相談がしたいと昨日、小一郎様がいらっしゃいました」

「直ぐにお会いしたいとの事です」

「四郎さんが弥八さん達87人を連れて清洲に戻って来ました」

「弥八さん達を家に振り分け、少し窮屈な状態ですが今のところ不満は出ていません」

「今、四郎さんは訓練をさせると言って弥八さん達のところに行っています」

「新たに米5俵を買い入れました」

鵜沼城から清洲に戻って来た俺に葵はテキパキと状況を伝えた。

俺は屋敷の広間に全員を集め、状況を確認していた。

特に問題は無いみたいだ。

鵜沼城で手に入れた米10俵と合わせ15俵になるか。

「弥八は予想より多く人を集めたな」

「五作、あと20俵ほど米を買い入れておいてくれ」

「葵、弥八達は長く清洲に居る予定は無いが、不満が出るといけないから空家をもう少し探してくれ」

「鈴、皆の状況はどうだ?」

「問題はないか?」

俺の言葉に玉恵達が顔を見合わせた。

驚く事はないじゃないか。

俺はお前たちの事も大事と常に思っているだから。

「美玖、操、香に琴を教え始めました」

「あと、気分転換に全員で裁縫を始めましたが、よろしかったでしょか?」

鈴が小さな声で答えた。

「良い事を始めたな。良くやった」

「全員を俺の側室に出来ないから、将来の旦那様の為に裁縫も出来た方がいい」

「そうだ!文字や算術は?」

俺の問いに鈴と雛が微笑む。

「操さん達が仲間になった時から、少しずつ雛と一緒にみんなに文字を教えています」

「算術は美穂さんが得意でしたので、美穂さんから」

「楓さんと葵さん以外は簡単な算術が出来ます」

雛が得意そうに答えた。

そう言えば美穂は商人の娘だったな。

楓と葵は忙しく仕事をしているから、算術を学ぶ時間が無いか?

まぁ2人とも地頭が良いから問題は無いし、2人に俺が求めているものは他のところにあるからな。

「良くやった!雛、ありがとう」

俺は雛をめちゃくちゃ褒めた。

褒められた雛も嬉しそうだ。

「私たちが文字や算術を覚える必要があるのでしょうか?」

「私たちは将来、主人や子供の面倒を見るだけです」

「料理や針仕事を上手に出来た方がいいと思いますが?」

香が真面目な顔で聞いてきた。

「弥八が集めた中にまともな奴がどれ程居るかな」

「男は大体がケンカばか、戦さばかしか居ないからな」

「丹羽の家が大きくなって1000人2000人になった時、皆に丹羽の細かい事を頼むようにしたい」

「やる事は結婚して子供の面倒を見る事と同じだ」

「米はどれだけあるか?野菜はどうやって安く手に入れるか?怪我や病気になったらどうするのか?」

「常に細々とした事を考えていなければならない」

「そんな事の数字が大きくなるだけだが」

「算術が出来て、紙に書けば何とかなる」

「あくまでも俺の希望だが」

香は納得して頷いた。

「では小一郎のところに行ってくる」

「楓、一緒に来てくれ」


「小一郎、進んでいるか?」

トントン、トントン、がやがや

俺は小一郎の様子を見に来てみた。

小一郎は大工達を集め、清洲の外れの空き地で城造りをしていた。

「長秀様、待っていました」

「言われた通りに屋敷、物見櫓を作りましたがココに作ってどうするのですか?」

「コレをどうやって運ぶのですか?」

「大工達もいろいろ聞いてきます」

小一郎が困り顔で俺に聞いてきた。

「長秀様には何かお考えがお有りなのでしょうが」


「信長様に伊木山の城造りを命じられて、長秀殿何とかならないか?」

藤吉郎が俺のところに飛び込んで来た。

信長様から長秀に聞いてみろと言われたみたいだ。

流石に藤吉郎も俺のところに来る前に策は考えている様だった。

『墨俣の一夜城』と同じように藤吉郎は事前に木材を加工して伊木山で組み立てる事をしょうとしていた。

普通ならそれが最高なんだけど。

『墨俣の一夜城』は加工した材木を川に流して運んで上手く行ったのだ。

今度はそれが出来ない。

「ダメだ藤吉郎!どうやって材木を山の上に運ぶ?」

「清洲で城を作れ!」

「ココで作って出来たモノを山に運べば楽だろう」

「俺が運んでやるから、ココで城を作ってしまえ!」

「信長様から俺に頼れと言われているのだろう」

俺は藤吉郎の策を否定し、清洲で全て終わるよう命令した。

「大丈夫なのか?」

「いや長秀殿、頼みますよ」

藤吉郎は俺の言葉に驚いたが、不思議にすんなり納得した。

俺は異空間収納に出来上がった建物を全て入れ、伊木山に運ぶ。

そして伊木山で城を作る。

『墨俣の一夜城』ではなく『伊木山の10分城』をやる。

新しい歴史を作ってやる。







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